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盾の重さ

夏休みや冬休みになると
読書感想文の宿題がありました。


苦手だった人も多いのではないでしょうか。

私はというと、不思議と好きでした。

本を読んで感じたことを
言葉にするのが楽しかったのです。


反対に、妹は読書感想文が苦手でした。


毎年のように「書いて」と頼まれ
私は代わりに感想文を書いていました。

今思えば褒められたことではありませんが
その時はそれほど深く考えていませんでした。


そんなある年のことです。


妹の名前で提出した感想文が
県のコンクールで大賞に選ばれました。

小学校の全校集会で妹の名前が呼ばれ
賞状と立派な盾が手渡されました。


体育館には拍手が響いていました。


私はその様子を少し離れた場所から
見ていました。

不思議な気持ちでした。

私が書いた文章だから悔しいという
気持ちはありません。


ただ、
妹はどんな気持ちだったのだろうと
思ったのです。


嬉しかったのでしょうか。

それとも少し居心地が悪かったのでしょうか。


人に認められることは嬉しいことです。

けれど、その評価が
自分のものではないとしたら。

受け取る気持ちは少し違うのかもしれません。


妹が抱えていた盾は
見た目より重たかったのではないか。

そんなことを時々思います。


体育館に響く拍手と、妹の手の中の盾。


あの日の盾は
いったいどんな重さだったのでしょう。


それだけは、妹にしか分からないのです。








また書きますね♡

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