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【発達育児と私③】進路の“霧”が晴れた瞬間 ── 私が「真綿」を脱ぎ捨てた日

私にとって、子どもの進路や就労の見通しが立たないことは、人生最大の不安だった。
毎日が深い霧の中にいるようで、どこへ歩き出せばいいのか分からない。
そんな感覚だった。

息子の学力自体には、それほど大きな問題はない。
ただ、ストレスや集中の波によって、学びが突然止まってしまう。
「普通ルート」に乗って、中学、高校、大学、一般企業へ……という未来が、どうしても想像できなかった。

■ 「私立中学」という名の真綿の誘惑

発達障害児の親の中には子供の私立に行かせた方がいいと思っている人が一定数いる。
周りのお母さんたちから、「やっぱり私立の方が…。」とか「公立は荒れている。いじめの標的になると困る。」
といった声を聞くと私の心にも、不安が湧いた。

そう、私が「私立=安心」という言葉を信じたかったのは、見栄などではない。
「私一人の力では、この子を一生守りきれない」という、恐怖の裏返しだった。

高い授業料を払えば、プロが息子を守ってくれる。
その「真綿」で包んでやることこそが、親にできる唯一の防衛策だと思い込みたかった。

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