フォロン展:空想旅行で癒され、考えさせられるアート体験
優しい色使いのグラデーションの空。
空想旅行案内人というタイトルにも惹かれて、東京ステーションギャラリーへやって来ました。

公式サイトから絵をお借りしています。
引用元:私たちのフォロン
©Fondation Folon, ADAGP/PARIS, 2024-2025

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン
空想旅行案内人とは
印象的なタイトル「空想旅行案内人」。
実は、フォロンが実際に使っていた名刺の肩書きから着想を得ています。
“FOLON:
AGENCE DE VOYAGES IMAGINAIRES
(フォロン:空想旅行エージェンシー)”
フォロンの作品には、帽子を被った謎の人物、リトル・ハット・マンがよく登場する。
ときには、私たちを優しく導いてくれる絵の案内役のように穏やかに。
あるときには、群衆になって何かをじっと訴えかけてくる。

青い姿に赤い目。対照的な色使いもあって、目に引き込まれます。
しかし、目のように見えるのは唇。
目は口ほどに物を言う、ということわざを思い出す。
どんな気持ちで、こちらを見ているのか全く読めない…
(唇だから見えてないかもしれないけど)

ちょうど目の高さあたりに展示されていたメガネの絵。
まるでメガネを通して、自分が見ている光景のように感じる不思議さ。
よく見ると、暗闇の中で赤く光るメガネをかけた男がこちらをじっと見ています。
フォロンと矢印

フォロンの絵によく出てくる矢印。
矢印というと、普通は方向や時間の流れを示すことに使われるけど、フォロンの絵では一体何を表しているんだろう?

特徴的なのは、圧倒的な矢印の数。
方向を教えてくれるような矢印は、一つの方向を指し示すけど、フォロンの絵の中では、あっちこっちに向いた矢印が大量に描かれている作品もあるくらい。
都会の絵と矢印を描いた作品も多く、人間が都市のジャングルに迷い込んで、がんじがらめになっているみたいです。
頭から伸びた矢印は、感情や意識が色んな方向に向いて、振り回されている様子を描いているようにも見えてくる...
都会で暮らすと、常にたくさんの情報や人に溢れていて、フォロンの絵のような気分になることもありますよね。
美しい世界と目を背けたい闇

この絵を上から見てみましょう。
深い青と茜色に染まる空に、
消えかかったひとすじの虹。
その下の海の中、深く深くに泳ぐのは、
魚の群れではなく、たくさんの虹色の魚雷。
自然を愛するフォロンだからこそ、優しく色鮮やかに美しい自然を描き、自然を破壊してしまう現代社会の問題について問いかけています。


フォロンは、空を自由に飛ぶ鳥に憧れていたそう。
フォロン展の鑑賞後に…
図録のいいところ

図録は重いので、後からネットで買う派です。
今回はAmazonで購入できました👇
展示会には行けなさそうという方にも、ボリューミーな解説付きなのでかなりおすすめしたい図録です。
そして、図録の表紙カバーをちらっとめくると、、
大好きなフォロンのドローイングが!


東京ステーションギャラリーの見どころ


ここでご紹介したのは、展示のほんの一部分。
展示会は9/23まで開催しているので、ぜひへ訪れてフォロンの空想旅行を楽しんでください。
今後、名古屋•大阪にも巡回するそうです。

癖になるかわいさ。
鑑賞後はカフェ ウィーンへ

300年の伝統が宿る本場のレシピを忠実に再現された、まさにウィーン気分を味わえる日本橋三越本店のカフェ。
優美な内装も、ウィーンのカフェハウスさながら本格的でおすすめです。

フォロンの不思議な空想旅行、おしまい。
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