季節外れの雪
お立ち寄りありがとうございます。
久しぶりにエッセイでも
暑いのはもっぱら苦手
夏は極力、日のでてる時間は外に出るのを避けて早朝や夜に活動したい派です。
それでも日が沈んでも25度を下回らない熱帯夜が続くここは京都。
5月頃に髪を優しく撫でていた風は
山の向こうへ消えて行ったのか…
盆地の底にはじっとりと、シャツと気分を重くする湿気がまとわりつく。
唯一の利点といえば、洗濯物がいつ干してもすぐに乾くことぐらいだろうか…
基本毎日洗濯機を稼働させているのだけど仕事で疲れたある日。
どーーーーーーーしても今日無理!
明日の自分ごめん!!と謝り。
ご飯の支度と娘とお風呂を早々に済ませて就寝。
次の日の僕は『やる気』を引きずりながら朝から溜まった洗濯物を洗濯機へ雑に放り込んでいた。
コーヒー片手にメールのチェックなどをしていると、完了を知らせる音が微かに聞こえる。
『さぁ干そうか』
水分を含んだ洗い上がりの洗濯物をかごに移していると、なんだかいつもと様子が違う。
スモークがかかったような、なんとなく みんなパステルカラーに見える。
『ん?』
もしかしたら娘がポケットにティッシュでも詰め込んだまま洗っちゃったのかな?うわー最悪!
帰ったら、言わんとあかんな!!あいつめー!!!と次々にカゴに移していたら手が止まった…
目にした瞬間言葉を失った
箱ティッシュが出てきたのだ…
箱ティッシュ…
え?
昨日洗面台のティッシュ新しいやつ出したけど?
普段ぽんこつの水森でも、一応母ちゃん8年目
それなりに、失敗も成功(?)もスイも甘いも経験してきた。
娘が赤ちゃんの頃、紙おむつを洗濯機に入れて全てを、おじゃんにしたことも経験済みである。
これ…
いけんのかな?
奥にある洗い立ての衣類からは微塵となった白いチリがまとわりつき
ばさっと叩くと勢いをつけて宙を舞う。
溜め込んだいつもより2倍洗濯物。
昨日の自分を少し恨んだ。
後少し頑張れば今は無かったのかもしれない。
目の焦点はあっていなかったと思うが、あっという間にあたりは真っ白になり僕は無意識に『粉雪』を口づさんでいた。
浅はかな知識だが、乾いた時の方が取れる気がすると思い、とりあえず干そうとする行動をとる。
私の通るところはエルサが凍らせた地面を彷彿させるかのように白い雪が落ちる。
おいおい次はレリゴーか?
そんなことを思いながら一人で淡々と干していく。
もう一回バサっとする時も
ハンガーにかける時も
ベランダも
無情に舞散る 季節外れの粉雪
どこもかも真っ白だ。
今日の最高気温は37℃と予報が出ている
もしも願いが叶うなら
まだ衣類に付いている あの雪
溶けてなくなれば良いのになぁ
ララライ
ララライ
そんなことを思いながら
心まで染めるように
そして、叫ぶように
もう一度粉雪を歌った
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