わたしが見つけた小さな喫茶店|祖母の部屋で過ごした日のこと
いつも読んでくださり、ありがとうございます。
子どもの頃の最も幸せな瞬間はどんなときでしたか?
#ハッピーライティングマラソン
のお題について書いてみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
祖母のおもてなし
学校から帰って、まず母がいるかどうかを祖母に尋ねるのが日課でした。
「お母さんいる?」
「いないよ」
「なんや…」
「おばあちゃんじゃあかんか?」
「別に」
と答えながらも自然に祖母のお部屋へ向かっていました。
冬はストーブの上にヤカンが乗り、いつでもお湯が沸いています。
祖母はわたしが来ると、お気に入りのカップに飲み物を用意してくれました。
棚には
コーヒー、紅茶、ココア。なんでもそろっています。
だけど、お菓子は、まんじゅう、煎餅、ようかんなど、昔ながらのお菓子ばかり。
わたしの好きなチョコレートやクッキーはなかったけれど、それでも祖母が入れてくれた飲み物と一緒にいただく時間は、不思議と心が癒されたのです。

小さな喫茶店
祖母は母屋から少し離れた“離れ”と呼ばれる部屋に一人でいました。
そこは、わたしにとって、まるで小さな喫茶店のようでした。
宿題を広げながら祖母とよく話をしました。
「いいなぁ、おばあちゃんは。宿題なくて」
「ええやろ」
そう言って微笑む祖母。
そして、祖母の子どもの頃の話や、宝塚歌劇団に憧れていた夢、三味線や踊りのこと。
祖父との出会いや結婚のエピソードまで。いろんな話を聞きました。
大人になってから知ったのですが、祖母が語ってくれた話は、わたし以外には、あまりしていなかったそうです。入り浸っていたわたしにだけ、話してくれたようです。
三姉妹の真ん中だったわたしは、一番よく祖母のお部屋に通っていました。
なぜか姉や妹は、あまり祖母のお部屋に足を運ばず、気づけばその空いたスポットに、わたしがちゃっかり座り込んでいたのです。
祖母はわたしが来たことを喜んでくれ、わたしも心のよりどころとなっていて、お互いに満たされた関係でした。
本当は母と一緒に過ごしたかったけれど、忙しい母に代わって寄り添ってくれた祖母。
あの時のくつろぎの時間こそ、子どもの頃のわたしにとって最も幸せな瞬間でした。

最後はお砂糖をまぶして
🖋️すぐには答えが浮かんできませんでしたが自分に問い続けるうちに、ふと祖母との時間を思い出しました!
三姉妹の真ん中というのは、親から見て一番目でもなく、末っ子でもなく、少し埋もれてしまう存在です。
だからこそ、祖母の部屋がわたしにとっての居場所になっていたのかもしれませんね。
忘れていただけの小さな幸せに、もう一度出会えました。
あなたの子供の頃の幸せは、どんな時でしたか?

