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受講者力量の把握と柔軟対応(ISO研修講師日記Vol.28)

今回はQMS内部監査員養成研修の短縮版でした。
未経験者も入っている中での基礎から実践力までを身につけてもらうための研修講師で、ある特定企業様向けの講師対応でした。

教材やカリキュラム自体は他の会社で何度も実施しているもので、大きな問題は感じない内容に仕上がっているコースなのですが、今回はずいぶんと勝手が異なりました。

さあ、何がいつもと違っていたのか。
どのような対処を取ったのか。

振り返っていきたいと思います。



アレンジ型研修

今回のコースは1日のコースで、午前中は解説、午後は演習というパターン分けがはっきりできているコースです。

午前中は手ごたえがあまり感じられない一方で、午後は演習ばかりになりますので、参加者の方々もスイッチが入った感じに通常ではなります。

今回もそのように進んでいくだろうと想定していたのですが、午前の講義が終わりに近づいたタイミングで、びっくりするような質問が出てきました。

タートル図を踏まえて、インプットアウトプットを明確にし、プロセス管理をする、その際にKPIとの関連で……という前置きとともに、どのように今の例題をとらえればよいのか、という質問でした。

正直驚きました。

上記の言葉は、内部監査員経験者向けのスキルアップ教育でもそうそう出てこない用語です。それがこのコースで出てくるとは思いませんでした。

時間の許す限り回答しましたが、一部の方は相当に戸惑ったと思います。
質問の意図も回答内容もさっぱりわからない、という方が相当数出たのではないかという危惧があります。

その時は「ずいぶんその人だけレベルが高いのだな」と感じ、そのまま昼休み、そして午後の演習に移りました。


進行中にわかったこと

午後の演習が始まった早い段階でわかりました。
とてもスムースに演習が進むのです。

通常であれば、つまずきやすいポイントで時間を要し、場合によっては解説を入れながら進むのですが、そのような場面が不要という感じでどんどん進みました。

そこで気づきました。

午前中最後に質問をされた方だけが突出して高いレベルなのではなく、今日の方々は全体としてレベルが高い のだと。

その会社では認証を取得して30年が経過していました。

経過年数が長ければ力量も高いと言いたいところですが、実際には人の入れ替わりでレベルが下がるケースも多いのが現実です。

そのような意識でいたことが、今回の実力把握の邪魔をしていたと言えば言い訳になりますが、結果として教材を最後までこなし、時間が余ってプラスアルファの解説までできました。

このレベルの企業もあるのだな、というのが素直な感想です。
そして、もっとこのレベルの企業が増えるために努力を積み上げなければと思いました。


柔軟対応の必要性と限界

コース途中で受講者レベルの想定を変え、格段にレベルを上げた運営管理をしたことで、なんとか受講された方々も研修を受けてよかったと思っていただけたのではないかと思います。

とはいえアンケートの評価はいつもより低いものしか得られませんでした。

その場の対応だけでは限界があるという証左でもあります。
研修はなまものである。その怖さを改めて感じさせられた一日でした。



本日のひとこと


🎯受講者レベルの見極めを可能な限り早い段階で行い、それに合わせて柔軟対応しましょう!




今回の記事の原文はこちらからどうぞ。





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