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『共通のテーマ』から紐解く、映画鑑賞。


サブスクで好みの映画を見つけたとき。
嬉しさと同時に、「これ、映画館のスクリーンで観たかったなぁ」などと戻れない過去へ思いを馳せ、複雑な心境になることがあります。

だけど、何度も繰り返し観ることができるという点では、サブスクで観る映画もいいものです。
特に今回ご紹介する映画を、私は一日に何回もリピートしましたから。






①オオカミの家

ここ数日、私の頭の中を支配しているこの映画。
WOWOWで放送される膨大な数の映画の中から、この名作にたどり着けた奇跡に感謝しています。

好きです。ものすごく。




1時間13分の本編は、ワンシーン・ワンカットで切れ目がなく、終始アートで、そして悪夢です。



ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコミューン【コロニア・ディグニダ】にインスパイアされた “ホラー・フェアリーテイル” アニメーション。

チリ南部のある施設から逃走し、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いている。

公式サイトより。



この映画は、10ヵ所以上の美術館やギャラリーで実寸大の部屋のセットを組み、制作過程を観客に公開しながら、5年の歳月をかけて撮影し、完成させたのだそうです。



必見です↓





『オオカミの家』は、チリに実在したコミューン、「コロニア・ディグニダ」にインスパイアされたホラーということで、理解を深めるためにこちらの作品も観ました。

② コロニアの子供たち


『オオカミの家』は、〝コロニア・ディグニダの
宣伝動画〟という設定で作られている。



男児への長期にわたる性加害、虐待、拷問などで知られる歴史的犯罪カルトコミューン「コロニア・ディグニダ」。

『コロニアの子供たち』は、36年もの間続いたこの〝尊厳のコロニーコロニア・ディグ二ダ〟で起こった出来事を題材にした映画です。

コミューンの設立者がペドファイル(小児性愛者)でありコミューンを支配したため、多くの少年たちが性被害に遭いました。





『コロニアの子供たち』を観たあとは、ペドファイル(小児性愛者)に関係する映画を鑑賞します。

③コンセント/同意



映画は、文学好きな14歳の少女と、当時50歳だった有名作家の出会いから始まります。

男が、作家らしく文学的かつ甘美な言葉で少女を魅了し、取り込んでいく様子が丁寧に描かれています。
監督は、「精神的、肉体的な虐待の描写を避けないこと」を自らに課して作り上げたそうです。


なので、とても詳細です。
人によっては視聴注意です。



当時この作家は小児性愛者として公に知られていたにも関わらず、作品を含め彼の存在はフランス文学界に認められており、当時の風潮・社会が彼を容認した=同意したことで、多くの(少年)少女が性被害に遭いました。※

補足
※ここでは、小児性愛という性癖からくる行動(少年少女を買い、作品のタネにしたことなど)を問題視していて、性癖だけを責める意図はありません。



被害者の一人である主人公の少女が、のちに作家を告発したノンフィクション本のタイトルが「同意」であり、映画化したのが本作なのです。



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以上の三作に共通したテーマがあることで、全て観終わると一つ一つの作品が、より立体的に見えてきます。

嗚呼、サブスクって素晴らしい。



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④骨

最後に、『オオカミの家』と同時上映されたという『骨』も観ました。
14分の短編アニメですが、これがまた良かったです。


「1901年に制作され、作者は不明」という設定の
アニメーション。


すでに亡くなった実在の人物(政治家など)を登場させているので、チリの政治的背景を理解している人にとっては、緊張感のある作品のようです。

そんな皮肉がスパイスになりつつ、単純に見ていて楽しい作品でした。
(たとえば、少女が大腿骨と背骨を握って、楽しそうに頭蓋骨を小太鼓のように叩くところとか…)




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