2025年本屋大賞受賞作「カフネ」を読んで卵味噌を作ってみたら、いろいろ思い出した
なるべくネタバレしないように書いてみます。
たくさんの人に読んでほしいと思った一冊ですから。
本屋大賞の発表を聞いて翌日本屋さんに行った。様々な受賞作の発表があってもすぐに買い求めることはこれまでしたことがない。
でも何故か気にかかる「カフネ」の意味。
その意味は文中でしっかり説明されてました。そういうことねと納得。
年を重ねると作品の人物の背景の裏側まで深読みしたくなる。これまでの経験からどうしてもね。思わず泣いてしまうところもあった。
気になる方は是非ご一読を!(笑)
もう一つ気になったことは、読み進めていくうちに、家事代行サービスを行う主人公たちが、様々な家庭でそのお宅に合った食事を何品か作って提供する場面があるが、毎回出てくるのが「卵味噌」だったこと。それに絡めて「東北の食べ物」とか「青森」のワードが出てくるとどうしても気になってしまう。初めは茹で卵を味噌に漬け込む?とか、大きな勘違いをしていたが結局最後まで分からず検索してみた。
「カフネ」に出てくる卵味噌を作っている方は何人かいて作り方はだいたい同じ。
なんだ!簡単に出来るんだ!材料もあるし作ってみよう!
ということ夜遅くビールを飲みながら作ってみた。

調味料は味噌、酒、砂糖
以上
酔っぱらって砂糖を多く入れてしまいかなり甘くなったが熱々の白米にのせて食べると食が進む。
私が小学生の頃は卵の値段が高くて毎日のお弁当に卵焼きを持ってくる子はそうそういなかったように思う。その後庶民の食べ物になってから父が「卵味噌」に似たようなものを作ってくれた。我が家では料理に酒や砂糖を入れることがあまりなかったため、父は煮干しで出汁を取りそれに味噌と溶き卵を入れていたと思う。出し汁はほんの少ししか使わないので、味噌汁ではなくいい具合に「卵味噌」になる。
「卵味噌」とは言えないが私は麺つゆで作っている。朝起きてきた孫たちが食欲がない時でもこの卵があればご飯一膳は食べて学校に行ける。
今度は煮干しの出汁で作ってみようか?父の味に近づけるかな?
どこの家庭にもそれぞれの味があり、それぞれの食べ方があり、年月の途中で少しずつ変化はしても代々受け継がれたり思い出として残っていくものなのだろう。
私の中の思い出は味噌貝焼きである。
昔、当地は魚が豊富であちこちからイワシや秋刀魚やホタテなどをもらうことが多かった。七輪に火をおこし網の上で背黒イワシを焼いて食べたり、ホタテを食べた後の貝の中に海藻のマツボを入れ味噌を少し溶かして味噌貝焼きにして食べていた。ご飯にも合うし父の酒の中てにも合う。
あの貝の旨みと単純な味噌の味で父と一杯飲んでみたい!
そんなことを思い出しながら過ごした夜でした。
