理想のPCオーディオを構築したきっかけ
PCオーディオを始めたきっかけ
私は音楽を聴くのが好きだ。
クラシックだけでなく、J-POPやアニソン、映画やアニメのサントラまで幅広く楽しんでいる。
iTunesライブラリにインポートしたCD音源や、オンライン配信されているハイレゾ音源、そして最近ではサブスク配信(Amazon Music Unlimited)を契約して、いつでもどこでも音楽が聴ける環境を整えている。
とはいえ、自宅ではじっくりと「良い音」を楽しみたいものだ。
この記事で書いているPCオーディオ環境を導入するまでは、パソコン本体のサウンド機能と安いPCスピーカーで間に合わせていたが、やがて物足りなさを感じ始めた。
パソコンの音楽を、もっと良い環境で聴きたい――。
とはいえ「ピュアオーディオ」と言われる、何万円もするような高価なオーディオ機器をそろえる余裕はない。
そんなときに出会ったのが、ノースフラットジャパン社が輸入販売している「FX-AUDIO-」だった。
中華アンプとの出会い
今から約10年ぐらい前のこと。
「関西のアキバ」と呼ばれる大阪の日本橋を歩いていたとき、ふと立ち寄った中古PC専門店「フレンズ」(2018年閉店)で、「ハイレゾ音源に対応」と宣伝されたオーデイオアンプが実演展示されていた。
どれも3,000円から12000円程度と思ったより安くて、アンプの陳列棚をぼんやり眺めていたら、店員さんに声をかけられた。
話をしているうちに勧められたのが、FX-AUDIO-シリーズのフルデジタルアンプ「D302J+」と真空管プリアンプ「TUBE-01J」だった。
D302J+は約8,000円、TUBE-01Jは約5,000円。
どちらもいわゆる「中華アンプ」の仲間で、合計しても1万3,000円ほどだった。
なおプリアンプとは、CDやPCなどの音源から信号を受けて、音量を調整する役割を持つ機器だ。
その部分を真空管で鳴らせるとなると、本来は数十万円クラスの世界になりがちなのだが、この2台なら手の届く価格で“真空管らしいアナログ感”を楽しめる。
あとはスピーカーとケーブルを用意するだけで、本格的なオーディオ環境がほぼ完成してしまう。
しかし当時の私はオーディオに詳しいわけでもなく、専用のスピーカーも持っていなかった。
そこでまず選んだのが、パソコンから出た音をいったん真空管プリアンプ(TUBE-01J)に通してから、いつものPCスピーカーへ送るという、一番シンプルな構成だった。
つまり配線は、「パソコン → PCスピーカー」から「パソコン → TUBE-01J → PCスピーカー」に変えるだけ。
拍子抜けするほど簡単なのに、電源を入れると真空管がふわっと灯り、音にはほのかな温かみが加わった気がして、「あ、これだけでも十分面白い」と思った。
そこから私の「真空管つきPCオーディオ環境」の構築が始まったのだった。

中央:後に買い足したUSB-DAC「FX-02J+」
