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氣・血・津液の相互作用

氣・血(けつ)・津液(しんえき)は、人体を構成する基本的な要素で、生命活動を維持するための重要な物質です。

氣・血・津液は、消化器系(脾胃)が飲食物の栄養分(水穀の精微すいこくのせいび)を取り込み、肺が空気(自然の清氣)を取り込み、これらを合わせて生成されます。

1. 氣と血の関係(氣血同源)

氣の作用(血に対する影響)

  • 生血(せいけつ):氣が脾胃の働きを促し、栄養から血を生成します。

  • 行血(こうけつ):氣の推動(すいどう)作用が、血を全身に巡らせます。

  • 摂血(せつけつ):氣の固摂(こせつ)作用が、血が血管から漏れ出るのを防ぎます。

血の作用(氣に対する影響)

・載氣(さいき):氣は形がないため、物質である血に依存(付着)して全身に運ばれます。
養氣(ようき):血の栄養成分が、氣の活動を維持します。

2. 氣と津液の関係

血と同様、津液の生成・巡り・排泄も氣のコントロールを受けています。

氣の作用(津液に対する影響)

  • 生津(せいしん):氣が消化吸収を促し、水分から津液を作ります。

  • 行津(こうしん):氣の推動作用が、津液を全身に巡らせます。

  • 水液代謝:氣が肺・脾・腎の働きを支え、汗や尿としての排泄を調節します(氣化作用)。

  • 固摂(こせつ):氣が汗や尿の過剰な漏れ出しを防ぎます。

津液の作用(気に対する影響)

  • 載気(さいき):津液も気をのせて運ぶ媒体となります。津液が大量に失われると氣も一緒に失われます(気随液脱)。


3. 血と津液の関係(津血同源)

どちらも液体の陰物質であり、体内の水分バランスに応じて互いに変化し合います 。

  • 津液から血への変化:脈外にある津液が血管内に入ることで、血の構成成分(液体部分)になります。

  • 血から津液への変化:体が水分不足になると、血の中の水分が血管の外に染み出し、津液として組織を潤します。

  • 臨床上の注意:汗をかきすぎた人(津液不足)に瀉血(しゃけつ:出血させる治療)をしてはならず、大出血した人(血不足)に激しく発汗させてはならないとされています(「奪血(だっけつ)の者は汗することなかれ」「奪汗(だっかん)の者は血することなかれ」)。 


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