SNS投稿で分かる、ネットワークビジネスを始めた人の特徴
あなたのSNSのタイムラインに、こんな投稿が流れてきたことはないだろうか。
「子供ができてから、口にするものの大切さに気が付いた」
「人生、今のままで良いの?」
「〇〇さん、いつもありがとうございます!」
時にはカンファレンスらしき会場で花束を持ち、表彰台に立っている写真。
それが一つだけなら気にならない。
でも同じアカウントからこういった投稿が続くようになったとき、裏で何かが動き出しているかもしれない。
8年間、ネットワークビジネスの世界にいた私が言えることがある。
ネットワークビジネスを始めた人のSNS投稿には、共通したパターンがある。
今回は3つの切り口から、そのパターンを見ていく。
その1.投稿が変わる3つのパターン

ネットワークビジネスを始めた人のSNS投稿に現れる変化は、大きく3つに分けられる。
一つ目は「キラキラ系」。
カフェでの一枚、パーティーの様子、仲間との集合写真。
「副収入の窓口が増えるって最高」
「ビジネスもプライベートも充実してきた」
という言葉が添えられることが多い。
日常が豊かになったことを印象づける投稿で、見ている側に「この人、何かいいことがあったのかな」と思わせる効果がある。
二つ目は「感謝系」。
「今日も素敵な出会いに感謝」
「いつも応援してくれる仲間がいて幸せ」
「このご縁に感謝」
感謝の言葉が急に増える。
もともとそういう発信をしていた人なら自然に見えるけど、今まで全然そういう投稿をしていなかった人が突然始めたら、何かのきっかけがあったと考えていい。
三つ目は「製品匂わせ系」。
「最近体の調子がいい」
「肌の調子が変わった気がする」
「何を飲んでいるか気になった人はDMで」
直接商品名を出さずに、興味を持った人だけを個別に誘導するやり方だ。
この3つの中で、どれが出てくるかは人によって違うし、羅列したパターンとは違う投稿をしている場合もある。
でも共通しているのは、いずれもSNSを「興味付けの入口」として使っているという点だ。
ネットワークビジネスだと気づかれないように、自然な日常の発信に見せながら、特定の人の関心を引いていくのだ。
さらに面白いのは、男女でパターンがはっきり分かれる傾向があることだ。
女性、特にシングルマザーや専業主婦に多いのは「子供と健康」から入るパターン。
子供の成長記録や育児の日常を投稿していたアカウントが、ある時期から
「子供ができてから健康の大切さに気が付いた」
「口にするものだけで私たちの体は出来ている」
系の投稿に変わっていく。
健康への関心という自然な流れに見せながら、製品や環境への興味付けへと誘導していく。
男性に多いのは「人生このままでいいの?」系だ。
「あなたの仕事、10年後に残ってますか?」
「会社に縛られない生き方、自由に稼ぐ」
「本当に人生、このままでいいの?」
自己成長や仲間との挑戦を前面に出しながら、「同じ志を持つ人」を集めていく構造だ。
どちらも経緯は違うけど、最終的にセミナーや交流会への参加を目的とさせる流れは同じだ。
その2.「これが出たらほぼ確実」という決定的サイン

投稿の変化を見ていると、「これが出たらほぼ間違いない」というサインがいくつかある。
一番わかりやすいのは、カンファレンスや表彰式の投稿だ。
会場で花束を持ち、表彰台に立ってスピーチしている写真。
これだけでも十分な手がかりになるけど、さらに決定的なのが「家族全員で表彰台に上がっている」パターンだ。
スーツでびしっと決めた旦那さんが壇上でスピーチして、その少し後ろか隣に奥さんが子供を抱え、ぎこちなく登壇している。
普通の会社では、まず見ない光景だ。
社員表彰で家族を壇上に上げる会社は、ほぼ存在しない。
次に「当て字」だ。
「成倖」「お志事」というフレーズを見かけたら、まず間違いないと考えていい。
「功」を「倖」と書き、「仕事」を「志事」と書く。
この表記はネットワークビジネスや自己啓発の世界で広く使われる独特の文化で、一般社会ではほぼ見かけない。
これが投稿に出てきたら、”何かに対してかなり深く浸かっている状態”だと思っていい。
そしてもう一つ、私が最も確実だと思うのが「メンターへの感謝投稿とそのコメント欄」だ。
「尊敬しているメンターにいつもありがとうございます」という投稿に、いいねやコメントが集まっている。
そのコメントを書いている人たちのアカウントを見てみると、同じようなキラキラ系・感謝系の投稿が並んでいる。
投稿一つだけを見て判断しようとすると、見誤ることがある。
でもその人の周囲のアカウント、つまりよくいいねやコメントをし合っている人たちの投稿もあわせて見ると、同じような傾向が浮かび上がってくる。
ネットワークビジネスは組織単位で動くため、投稿パターンも組織内で似通っていく。
一人を見るのではなく、その人の周りを含めて見ることが、一番確実な見分け方だ。
その3.洗脳されると、人からの忠告がノイズに聞こえる

投稿が変わるということは、その人の内側も変わっているということだ。
私自身がそうだった。
ある時期から投稿内容が極端に偏り始め、仲間との集まりや稼いでいる自分を演出する投稿が増えた。
そしてその変化に気づいた友人から「絶対だまされてるから辞めとけ」「お前やばいよ」という連絡が入るようになった。
でもその頃の私には、その言葉が届かなかった。
環境にどっぷり浸かっていた私にとって、友人からの警告は「成功への道を邪魔するただのノイズ」にしか聞こえなかった。
「理解できない人はそう言う」
「本当のことがわかっていないだけだ」
「世の理を知らない可哀そうな人たち」
そうやって、大切な人の言葉を自分の中で無効化していた。
これは私だけの話ではなかった。
私が属していたチームで月一開催されるミーティングの悩み相談セッションでは、「周りに反対されている」という話題が定期的に上がっていた。
それだけ多くの人が、同じように周囲からの警告を受けていたということだ。
そしてその場では決まって「理解してもらえない人は、まだその段階にいるだけ」という方向で話がまとめられた。
つまり、洗脳の仕組みが意図的に組織の中に作られていた。
”来るもの拒まず、去る者追わず”
ということをチームの信条としていたが、実際には「去る前に居場所を作って辞める理由を潰せ」が正しかったように思う。
SNSの投稿が変わり、周囲の言葉が届かなくなっているとき、その人はすでに洗脳されている状態にある。
洗脳されているとき、本人は自分が洗脳されているとは思っていない。
その人からすれば、「我々の方が社会から洗脳されている」様に見えるのだから。
なぜ投稿パターンはこれほど似てくるのか

なぜ会社も地域も違う人たちの投稿が、これほど似たパターンになるのか?
答えは「成功したパターンの共有と真似」にある。
組織の中では「この投稿をきっかけにアポにつながり、新しいメンバーが入った」という成功例が共有される。
SNS投稿時にどんな投稿をしたか?
どんな写真を選んで投稿したか?
アポ時は相手とどんな会話をしたか?
言葉を使ったか、使わなかったか?
世間話からどんな流れでMLMに興味を持たせたか?
上記のは一例だけど、それが勉強会やセミナーで共有され、うまくいっている人の投稿を参考にするよう促される。
個人の自由な発信のように見えて、実際には「効果があると証明されたパターン」のコピー投稿が繰り返し行われる。
だから会社が違っても、時代が変わっても、投稿の雰囲気はびっくりするほど同じだ。
少なくとも私が見る限りでは、10~15年前と現在の投稿パターンを比較してみても、投稿内容や投稿傾向に大きな変化は見られなかった。
つまり、表題の「SNS投稿で分かる、ネットワークビジネスを始めた人の特徴」及び見分け方については、現時点ではまだ再現性があると言える。
終わりに

SNSのタイムラインを眺めながら「この人、最近投稿の感じが変わったな」と感じたことがあれば、この記事のことを思い出してみてほしい。
キラキラした投稿、急に増えた感謝の言葉、見慣れない当て字、メンターへの公開感謝。
そしてもしその人が大切な友人なら、まだ言葉が届くうちに、一度だけ声をかけてみてほしい。
ノイズだと思われるかもしれない。
でもかつての私のような状態にある人間にとって、その一言が後から効いてくることがある。
私自身、当時の友人の言葉が、何年も経った後に思い出されることがあった。
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