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【ep:53】何かを始めるのに遅すぎるということはない。

私も思い切って扉を開けることにした。小さい経験や失敗を繰り返した結果、一つの大きな目標が出来たからだ。





この頃の私は地元の製造業の仕事に就いていた。

半導体関連の業種で力仕事も少なく、給料もそこそこ良い。

地元の中では勝ち組に分類される企業だ。

ここに派遣社員として勤務し始め、すでに1年が経過しようとしていた。

そんなある日の夜、私はリビングでテレビを見ていた。

時間にして23時頃。

仕事終わりの夕飯後、入浴も済ませて締めの一杯を堪能していた所だった。

明日と明後日はシフト休みなので、2連休を控えた寝る前のこの時間が、当時は一番リラックスできる時間だったと思う。


勤務してからようやく仕事の全体像がぼんやり見えてきて、仕事自体にも慣れてきた。

早急に覚えなければいけない緊急性の高い必須習得業務も今のところはなく、また生活が安定してきたこともあり、精神的にも非常に安定していたころだった。

人は安定期に入ると、ふと考えることが増えてくる。

「私は本当にこのままでいいのか?これが本当に望んだ未来だったのか?」

妻と結婚し、人生の大きなイベントもいくつか迎えた。

このままいけば派遣社員から直雇用の社員になることもできる。

このまま数年勤めれば、更なる安定軌道に乗ることは確実だ。

だけど、何処か不完全燃焼感がぬぐえない。

金銭問題やライフイベントに遮られて、自分の心に噓をついている気がする。

そんなこともあり、この時期から夫婦でよく今後について話し合うようになった。



ジャーナリングを交えて数回夫婦で試してみると、面白い結果になった。

お互いに好きなもの、やってみたいことを書き出してブラッシュアップしていくと、「食・小規模・自裁量・自営業」というキーワードが浮上する。

そして話し合いを重ねた結果、ひとまずの目標に辿り着いた。

「いつかキッチンカーを、自分たちでやりたい」

キッチンカーと言っても、いきなり本格的に参入するのではなく、予め作っておいた商品を当日会場に持っていき、販売する形式を取りたいと話し合って決めた。

もちろん、売り上げが安定して大きくなれば、その時は改めてキッチンカーを購入し、製造と販売をそこで行う。

勿論、このほかにもやりたいことは沢山あったので、その目標を片っ端から「将来やりたいリスト」にいくつか書き出して行った。

ここでは「出来そうor出来なさそう」ではなく、「やりたいorやりたくない」という視点で書き出した。

何歳になっても「ああでもない、こうでもない」と話し合いながら将来を模索していく瞬間は楽しいものだ。


こんな感じにのんびりやりたい

手の届く範囲で、自分たちのペースで人生を彩っていく。

幸い、地元でキッチンカーをやりながらそれなりに上手くやっている夫婦とも知り合うこともできた。

現在は資金調達の段階で、具体的な開業日時は定まっていないが、目標が確保できたタイミングで少しずつ展開しよう、という話になっている。

この計画が実行される日時はまだ未定だが、目標があるだけで毎日を前向きに頑張れる。

世の中ではタイパだコスパだ結果だの言われているけど、そんな生き急がなくても困りはしない。

自分のペースで自分の人生を生きれれば、それでいいじゃないか。



マルチをやっていた頃のトップリーダーの言葉を、ふと思い出した。

「人生は自分の思った通りにしかならない」

マルチに関しては、そのことごとくに否定的な立場をとっているが、その言葉だけは正しいと今でも信じている。

「やったことがないからできない」

ではなく、

「やったことがないなら、やってみよう」

という考え方である。


キッチンカーに例えるとするなら、こうだ。

一回目で成功するならラッキー。

たとえ失敗したとしても、それは経験になる。

その経験を他に活かすこともできるし、失敗を教訓に再挑戦もできる。

しかも失敗を経験している分、自分自身に判断の物差しが生まれている。

いつだって失敗から学ぶものは大きい。

こういう風に前向きに考えた方が、人生を思い通りに創ることが出来ると信じている。



地元に帰ってきてから、ルーズリーフに思考を書き殴っていた時期があったと、以前の投稿で紹介したこともあった。

あれはジャーナリングと呼ばれる、一種の思考整理法のことで、地元帰省以来、定期的に継続している。

そんなジャーナリングを繰り返しつつ、同時期からマーケティング手法や戦略の本を読み漁り、それを密かにアフィリエイトブログでアウトプットしてきた。

当時はキッチンカーなど選択肢にも入っていなかったけど、物事を俯瞰して捉えてみると、点と点が気が付けば繋がっている事に気付く。

キッチンカーという点と、マーケティングという点。

当時、そこまで深く意味を考えずに学んだ知識と知識が、一見無駄に思えた経験と組み合わさり、新しい化学変化を生もうとしていることに気が付く。


観光するのはオススメだ。
自分の固定観念を簡単に取っ払ってくれる。

そしてこれは、私だけではなく、あなたにもきっとある筈だ。

一度、きちんと時間を作ってこれまでの事を振り返ってみてほしい。

学んだ知識と体験した経験、点と点が繋がったり交わる部分。

その部分に、あなただけにしか出来ない可能性がある。

もし、そういうものが無いという場合は、今から何かを始めてみたらいい。

何でもいい。

釣りでもいいし、旅行でもいいし、資格勉強でもいいし、そば打ち体験だって、転職だっていい。

自分の中に経験という点を作るんだ。

そしてその点を出来る限り多く、自分の中で持とう。

今はただの点かもしれないけど、将来確実にどこかで私と同じように「点と点がつながった」と実感する日がきっと来る。

その時まで、なるべくたくさんの経験をしておくことが重要だ。


難しいことは何もない。
「普段いかない場所に行く、面白そうな事をやってみる」
心の感じるままにやってみると良い。

また、何かを始めるのに遅すぎるということはない。

「決めた瞬間」から変化が始まるからだ。

もちろん、ただ決めただけでは変わらない。


決めたら、動く。
やってみたいと感じたら、やってみる。

周りで何かをやり遂げたりする人は、大体分解して考えると「決意と行動がセット」になっている人が多い。

この時大事なのは「後先考えすぎないこと」だ。

後のことを考えるあまり、行動が出来ない人も一定数いる。

でも結果は行動して初めて伴うものだ。

あなたが考えている「深刻なこと」の大半は現実には起きない。

だからまず安心してほしい。

小さく一歩を踏み出してほしいと思う。



私の20代は順風満帆なものではなかったし、たくさん遠回りも経験した。

情けないことや、みっともない事が大半だったような気もする。

だけど、そんな日々を過ごしていくうちに今の価値観が出来上がった。

妻とも巡り合えたし、人生の友人も見つかった。


何歳になっても友人は出来る。
地元Uターンしてから知り合った友人夫婦たちと共に。


この夏は特に暑かったけど、それもいい思い出だ。

そう考えると、マルチの経験も捨てたものではないと思える。

そんな私の過去の投稿やこの投稿を見て、少しでも「こいつに出来るんだったら、自分も何か始めてみようかな」という気持ちになったなら嬉しい。

私のこれまでの情けない経験・みっともない経験も、少しは誰かの役に立ったと言えるからだ。

私のマルチ体験記についてはこれが最後になるけれど、今後も皆さんにとって役に立つ情報や投稿を継続していくつもりだ。



これまで拙い文章を読んでいただき、ありがとうございました。
末筆ながら、皆さんの今後の人生に幸がありますように。



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