Hello again -昔からある場所-の歌詞の意味を考察[改訂版]
My Little Loverさんが1995年にリリースした曲で、その後も様々なアーティストさんたちによってカバーされている名曲です。私にとっては少々思い出のある曲ですので、今回は、その歌詞の意味を考察してみました。
「いつも君と待ち続けた季節は 何も言わず通り過ぎた」
歌詞全体から推測すると、この「待ち続けた季節」は恋人との「結婚という季節」のことだと思います。それは「何も言わず通り過ぎた」、つまり、なかったことになった、自然消滅した、ということでしょう。
「雨はこの街に降り注ぐ 少しのリグレットと罪を包みこんで」
「街」とは恋人と過ごした街で、「雨」は作者の心の悲しみと重なります。「少しのリグレットと罪を包み込んで」とあり、作者は「後悔」と「なんらかの後ろめたさ」を感じているようです。それが具体的に何かは、その後の「記憶の中でずっと二人は生きていける」の解釈に依存するので、そこで改めて書きますね。
「泣かないことを誓ったまま時は過ぎ 痛む心に気が付かずに僕は一人になった」
ここは、そのままの意味です。結婚がなくなり、別れて一人きりになったのです。何があったのでしょう?
「"記憶の中でずっと二人は生きて行ける"」
最後に恋人に会った時、彼女が伝えた言葉でしょう。
ただ、この言葉は、とても難解です。ゆっくり解きほぐしていきましょう。まず、言外に、「現実には二人で一緒に生きて行けない」という意味が含まれています。しかし、同時に、「せめて記憶の中では生きていきたい」というポジティブな姿勢の表明でもあります。では、二人の間に具体的に何が起こったのでしょうか? 二つ考えました。
一つは、恋人が突然、不治の病になり、余命わずかとなってしまった。作者は、自分の夢を追いかけることに夢中で、恋人と結婚してやれなかった。間に合わなかった。恋人に少しの幸せも与えられなかった。それが「少しのリグレットと罪」の内容ということになります。恋人は、作者に、「悲しまないで。私たちはずっと記憶の中でいつまでも一緒だから」と言ったのだと考えられます。「記憶の中でずっと二人は生きていける」を死別と取るのは自然な解釈であり、JUJUさんのカバー曲のPVでも、長年寄り添ったおしどり夫婦の死別のシーンが描かれています。
二つ目は、お互いまだ愛し合っていたが、どうしても恋人同士としてやり直せない深刻な出来事があった、という解釈です。これは、作者自身の身勝手さ、自己中心性、未熟さが原因となります。つまり、作者は、自分の夢を追い続け、待ち続ける恋人を後回しにして寂しい思いをさせ、挙げ句の果てに、つい出来心から、浮気をしてしまった、という状況があったのではないか、と。「少しのリグレットと罪」はこの状況に対するものです。恋人は、作者のことをどうしてもゆるせなくなってしまった。作者を赦して、恋人として続けていこうと努力したけど、どうしても無理だった。実際、作者のことをまだ愛していたけど、関係を続けることはできないという結論に至らざるを得なかった。作者は、結婚したかっかけど、恋人は「もう無理だよ。あなたとずっと一緒に生きて行きたいと私も思う。でも、無理だよ。でも、お互いの記憶の中ではいつまでも一緒だよ。二人の素敵な記憶はいつまでも変わらない。」、そういう意味が込められているのではないでしょうか。
以上の二つの解釈ですが、どっちもありだと思います。個人的には、二つ目の方がより現実的ではないかと思います。
「君の声が今も胸に響くよ それは愛が彷徨う影 君は少し泣いた? あの時見えなかった」
その言葉は忘れられないものとして心に残っています。恋人が「少し泣いた」と思われるのは、本当はこの作者と結婚したかったからではないでしょうか。
「自分の限界がどこまでかを知るために 僕は生きてる訳じゃない
だけど新しい扉を開け海に出れば 波の彼方にちゃんと"果て"を感じられる僕は この手伸ばして空に進み風を受けて 生きて行こうどこかでまためぐるよ」
ざっくりいうと、作者は、果てしない夢を追い続けているわけではないんだ、ちゃんと夢の実現(「果て」)を感じられるんだ、と言っているのではないでしょうか。「海」は自分のこれまで生きてきた世界よりも広大な世界のことではないでしょうか。よりメジャーな世界に入っていって、支援者、応援してくれる人々から助けも受けて(=「風」)、より高みを目指していく姿が感じられます。
「遠い昔からある場所」
恋人と過ごした街のことを意味していると思われます。「遠い昔」という言葉から、二人の関係は、かなり古く、幼馴染とか、そのくらい古いものかもしれませんね。
「夜の間でさえ季節は変わって行く 雨はやがてあがっていた」
恋人との別れという暗い間にも、自分の夢は実現していき、「雨」=「傷心」も癒やされていた、ということでしょう。
「Hello again a feeling heart Hello again my old dear place」
意訳ですが、「また会ったね、私の感傷的な心、懐かしい、愛おしい場所よ。」 恋人と過ごした古い街に戻るたびに、恋人との記憶を思い出し、なんとも言えない想いが呼び起こされる、という意味でしょうか。
以上が私なりの解釈ですが、いかがでしたでしょうか? もっと良い解釈がなどがありましたら、気軽にコメントして教えてください。また、感じたこと、思ったことがありましたら、気軽にコメントください。
