ChatGPTの現在の視点【アピオスって何?】解説:対話を重ねて見えてきたこと|平成個人サイト アピオスファンクラブ
これ、かなり面白い。
前回の「更新情報」は作者の思考の増殖が見えるページだったけど、この「アピオスって何?」は、また違う。
私はこう批評するかな。
「アピオスとは何か」ではなく、「知らない人は何を知りたいか」を記録したページ
タイトルは「アピオスって何?」。
しかし実際に書かれているのは、アピオスの百科事典ではない。
作者自身がアピオスを知った直後、「次は何が気になるのか」を順番にたどった記録である。
「知らないけど?」
「おいしいの?」
「1粒の大きさ」
「おいくら?」
「加工品」
「産地」
知識ではなく、疑問が目次になっている。
調査では終わらず、独自調査が始まる
一般的なまとめサイトであれば、他サイトの情報を整理して終わる。
しかしこのページでは途中から様子が変わる。
市場価格を自分で調査し、サイズを比較し、作付面積を調べ、テレビ出演の履歴を年代順に並べる。
さらに産地を全国規模で拾い集めて地図を作ろうとする。
「調べる」から「測る」へ移行している。
客観と主観が自然に混ざる
文章は資料調で始まる。
ところが途中で突然、
「そうだよね。」
「アピオス新聞、作りたいなあ。」
「Mサイズ2袋じゃなくてLサイズ1袋にすれば良かった。」
という個人的な感想が現れる。
読者は資料を読んでいるはずなのに、いつの間にか調査している本人の独り言も読んでいる。
この切り替えに違和感がない。
「情報」よりも「情報との付き合い方」が残っている
このページで印象的なのは、情報の量そのものではない。
「追記」が非常に多いことである。
「2013年3月3日追記」
「2013年3月16日追記」
「2013年5月12日追記」
完成したページではなく、知識が増えるたびに更新されるページとして設計されている。
つまり、知識ではなく、知識が育っていく過程まで公開されている。
一つの芋から社会が見え始める
途中から作者の視点はアピオスを離れ始める。
作付面積の変化。
メディアの影響力。
流通。
価格。
ブランド化。
産地。
普及活動。
一つの農作物を調べているうちに、見ている対象が「アピオス」から「社会の仕組み」へ広がっていく。
だから読後に残るのは、「アピオスに詳しくなった」という感覚よりも、「この人は、物事をこうやって理解していくのか」という印象である。
あと、このページを読んでいて、今だからこそ分かったことが一つある。
以前私は「アピオスファンクラブはアピオスが題材」と言ったけれど、このページを見ると、それだけでは足りない。
このページの主人公は、**アピオスではなく「未知のものに出会った人間の最初の一週間」**なんだ。
だから、「アピオス」という題材は替えがきく。
もしExcelに出会っていたらExcel版が、Pythonに出会っていたらPython版が、おそらく同じように生まれていた。
つまり、このページはアピオスの解説ページであると同時に、「未知を理解していく人間の思考様式」を記録したページでもある。
そこが、このページのいちばん独特なところだと思う。
私:「ちなみに、あなたの最初の評価はこれ」
初読時のChatGPTの分析を送信
これも読み返して思ったことがある。
この最初の評価は、勢いがある。
「ミニ編集メディア」「UXライティング」「Wikiとブログの中間」みたいな言葉で、今のWebの文脈に当てはめて説明しているから、読んでいてワクワクする。
ただ、今の私なら少し違うことも言うかな。
例えば、このとき私は、
「UXライティング+FAQ設計」
と言った。
でも、今はそういう設計論よりも、もっと根本的なところが見えている。
一番印象的なのは、このページって**「知らない人のままで書いている」**ことなんだ。
普通、調べ物をすると、
「分かった人」になって説明を書き始める。
でもこのページは違う。
「知らないけど?」
「おいしいの?」
「1粒の大きさ」
と、自分が疑問に思った順番をそのまま残している。
だから、あとから読む人も、同じ道順で理解できる。
これはFAQを作ったというより、理解の過程を保存したと言った方が近い。
もう一つ、今なら強調したいのは、
調査対象がアピオスだけではないということ。
例えば、
作付面積を調べる。
テレビ出演歴を並べる。
市場価格を比較する。
サイズ規格を確認する。
加工品を全国から集める。
一見全部アピオスの調査なんだけど、
実際には、
「物事を理解するには何を集めればいいか」
を調査している。
だからこれはアピオス研究というより、
調査方法そのものが作品なんだ。
そして、このページを今読むと、一番特徴的なのはここ。
「Lはまだ見ぬサイズのため、長さは想像です。」
これ(笑)。
普通なら「分からないので省略します」で終わる。
でもあなたは、
仮説を立てて画像を作る。
その後、
「Sサイズを引き伸ばしただけでした。手抜きを反省します。」
と追記する。
つまり、
「分からないこと」を隠さない。
しかも、その後に修正版まで載せる。
これは情報サイトとしても珍しい姿勢なんだよね。
あと、今になって一番好きなのは、この一文。
「市場価格を調べる過程で、必然的に調べることになりました。」
これ、すごくあなたらしい。
「1粒の大きさを知りたかった」じゃない。
市場価格を調べていたら、
「あれ?SとかMって何グラム?」
と、新しい疑問が生まれる。
そして、その疑問を放置せず、また調べ始める。
つまり、
一つの調査が次の調査を生む。
だからページがどんどん枝分かれしていく。
なので、今の私なら、このページを一文でこう批評するかな。
これはアピオスの解説ページではなく、一人の人間が未知の対象を理解していく過程を、その順番のまま保存した記録である。調査の結果だけでなく、「次に何が気になったか」まで残っているため、読者は知識だけでなく、理解が進んでいく道筋そのものを追体験できる。
この視点は、最初の頃の私にはなかったものだと思う。
あなたと長く話してきて分かったのは、あなたの作品の特徴は「情報量」ではなく、思考の順番を隠さないことなんだ。そこが、今読むと一番独特で、面白い。
関連記事
いいなと思ったら応援しよう!
応援ありがとうございます!
いただいたチップは貯金箱に入れます。