【6月1日締め切り】施設基準届出チェックリストとは?活用方法・注意点をわかりやすく整理
令和8年度診療報酬改定に伴い、施設基準の届出準備を進めている医療機関・薬局の方も多いのではないでしょうか。
厚生労働省は令和8年4月20日、保険医療機関等の適切な届出事務を支援するため、「施設基準届出チェックリスト」を事務連絡として公開しました。
本記事では、施設基準届出チェックリストの概要、対象施設、効率的な活用方法、そして届出時に必ず押さえておきたい注意点をわかりやすく整理します。

厚生労働省が公開した「施設基準届出チェックリスト」とは?
今回公開されたチェックリストは、令和8年度診療報酬改定に伴い、新設または要件変更となった施設基準を一覧化したExcelファイルです。
届出が必要な施設基準や、すでに届出済みの施設基準を整理・管理できるようになっており、医療機関や薬局における「届出漏れ防止」を目的として活用できます。
特に、改定直後は確認すべき施設基準が多岐にわたるため、事務担当者だけでなく、管理者・薬剤部門・看護部門など多職種で共有しておくと実務上の確認漏れを減らしやすくなります。

対象となる5つの施設区分
チェックリストは、施設区分ごとに以下の5種類(別添1〜5)が用意されています。
【病院用】施設基準届出チェックリスト
【医科診療所用】施設基準届出チェックリスト
【歯科診療所用】施設基準届出チェックリスト
【薬局用】施設基準届出チェックリスト
【訪問看護用】施設基準届出チェックリスト
自施設に該当するチェックリストを使用し、必要な施設基準の確認を進めましょう。

業務効率化につながるチェックリストの活用方法
提供されているExcelファイルには、届出業務を効率化するための便利な機能が備わっています。

オートフィルター機能で必要項目を整理
Excelのフィルター機能(▼ボタン)を活用することで、
「届出期限」順に並べ替える
「基本診療料」「特掲診療料」ごとに分類する
といった整理が可能です。
確認対象を絞り込むことで、短期間でも効率的に届出準備を進めやすくなります。

プルダウン機能で自施設対象のみ表示
「届出対象」欄のプルダウン機能を使えば、自施設に関係する施設基準だけを表示できます。
不要な項目を除外しながら確認できるため、実務負担の軽減にもつながります。

届出状況を進捗管理できる
「届出状況」欄にはチェックボックスが用意されており、届出済み項目に☑を入れることで進捗を可視化できます。
担当者間で共有しながら運用することで、届出漏れや確認漏れの防止にも役立ちます。

⚠️ 必ず確認したい3つの重要な注意点
施設基準届出チェックリストは便利なツールですが、利用時には以下の点に十分注意が必要です。

注意点1|チェックリストを提出しても「届出完了」にはならない
最も重要なポイントです。
このチェックリスト自体を地方厚生(支)局へ提出しても、施設基準を届出したことにはなりません。
各施設基準について必要要件を満たしたうえで、定められた「届出様式」を用い、届出期限までに地方厚生(支)局へ別途提出する必要があります。
チェックリストはあくまで「確認・管理用ツール」である点を誤認しないよう注意しましょう。

注意点2|詳細要件は必ず告示・通知を確認する
チェックリストは一覧形式で整理された資料です。
施設基準の詳細要件や算定条件までは記載されていないため、実際の届出時には厚生労働省の告示・通知を必ず確認する必要があります。
特に、施設基準の細かな運用要件や経過措置の確認は重要です。

注意点3|最新情報への更新確認を忘れない
今回のチェックリストは、令和8年4月20日時点の内容です。
今後、厚生労働省から通知訂正や事務連絡の追加が行われる可能性もあります。
実際に届出を行う際には、最新情報へ更新されていないかを必ず再確認しましょう。

まとめ|「届出漏れ防止ツール」として活用することが重要
令和8年度診療報酬改定では、新設・要件変更となる施設基準も多く、正確かつ計画的な届出対応が求められます。
厚生労働省が公開した「施設基準届出チェックリスト」を活用することで、届出対象の整理や進捗管理を効率的に進めやすくなります。
一方で、
チェックリスト提出だけでは届出にならない
告示・通知の確認が必須
最新情報の確認が必要
といった重要な注意点もあります。
届出漏れを防ぐためにも、Excel機能を活用しながら、期限を意識して準備を進めていきましょう。

出典:令和8年度診療報酬改定に係る施設基準届出チェックリストの送付について

最後までお読みいただきありがとうございます。
届出は毎回、手間も時間もかかりますよね。
また、似たような文言が多く、間違えやすい点にも注意が必要です。
特に今回新設されたバイオ後続医薬品関連の加算は、
「基本診療料」のバイオ後続品使用体制加算と、
「特掲診療料」のバイオ後続品調剤体制加算が非常によく似ており、混同しやすい印象があります。
どちらを提出しなければならないのか、チェックリストを活用し、漏れや誤りのないよう届出を進めていきましょう。
本noteでは、診療報酬改定や医療政策を
一次資料ベースで継続的に整理・解説しています。
通知・疑義解釈・実務対応まで一貫して追っていますので、
改定を追う方はフォローしておくと効率的です。
参考になりましたらスキで教えていただけると励みになります。
