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バツイチの理系男性が、再婚で同じ失敗をしないために

スペックは最強。でも、使い方を知らないと「日本一のカモ」になる。

ある37歳のエンジニアの話から始めます。仮に、Sさんとしましょう。

年収は悪くない。仕事もできる。離婚したあとも、ひとり暮らしで不自由なくやっていける生活力もある。スペックだけ見れば、何の問題もない男性です。

結婚前、彼女はこう言っていました。

👩「今日はハンバーグ作ったよ。いつも遅くまで仕事で疲れてるんだから、座ってて」

👩「結婚したら毎日、美味しいご飯を作って待ってるね」

なんて家庭的でいい子なんだ。絶対に幸せにしよう——Sさんは、本気でそう思いました。

ところが、結婚後。

👨「ただいま。あれ、今日のご飯は?」

👩「気分が乗らないから作ってないの。Uber頼んで。あ、私のデザートもお願い」

👨「俺も今日、残業で疲れてるんだけど」

👩「私だって疲れてるの!ちょっとは自分で動いてよ」

尽くしてくれる人じゃなかったのか。冷め切った関係の末に、Sさんは離婚を選びました。

そして、こう言います。「妻が豹変した」と。

でも、僕らの見方は違います。

「豹変した」は、いちばん危険な勘違い

豹変したんじゃないんです。元々そういう人だっただけ。

結婚前の「猫かぶり」を、Sさんが見抜けなかった

ただ、それだけなんですよね。

人は急には変わりません。恋愛経験が少ないと、若さや可愛さ、「尽くす素振り」に簡単に騙されてしまう。

これは構造の話です。

今日はその構造と、抜け出し方を順番に書きます。

なぜ、バツイチの理系男性は「日本一のカモ」なのか?

金もある。仕事もできる。スペックは高い。なのに——いや、だからこそ騙されやすい。

ここに、最初の落とし穴があります。

意外かもしれませんが、バツイチは恋愛市場での価値が、むしろ「上がる」んです。20代の頃より年収が上がり、しかも「一度は結婚できた」という実績がある。

ゲームで言えば、これはアチーブメント解放のようなものです。

「結婚できました」という実績が解放され、市場価値はぐっと上がる。

ところが・・・です。

価値が上がったのに、女性を見る目や恋愛スキルは、学生時代から1ミリも更新されていない。

僕らはこの状態を「伝説級の武器を装備した赤ん坊状態」と呼んでいます。

最強のスペックという武器を手にしたのに、使い方を知らない。だから、身の丈に合わない高望みが止まらなくなるんです。

「アプリでマッチしたこの子、可愛いな。いや、でももっと美人もいるな。年収1000万の俺なら、モデルクラスの20代ともいけるんじゃないか」

——こうして、底なしの欲望の沼にはまっていく。問題は武器の性能じゃなくて、使い方のほうなんですよね。

高望みの沼は「空集合」へ行き着く

理想が膨らむと、こうなります。

「家庭的で、さらに自分を理解してくれて、さらに尽くしてくれて、さらに親とも仲良くしてくれて、さらに……」

この理想を、集合で考えてみてください。

条件Aを満たす女性 ∩ 条件Bを満たす女性 ∩ 条件Cを満たす女性 ∩ …

条件を掛け合わせるほど、その全部を満たす集合は小さくなり、最後は「空集合(∅)」

つまり該当者ゼロになります。理想を1つ盛るたびに、候補は1人ずつ静かに消えていく。

そして残酷な事実を、もう一つ。

仮にその"都合のいい女性"が実在したとしても、その人が「あなたを」選ぶ理由は、残念ながら多くありません。

世の中には、イケメンも、稼ぐ人も、話が上手い人も、ライバルは山ほどいる。耳が痛いかもしれませんが、ここを直視できた人から、変わっていきます。

優秀な理系ほど、恋愛では脆い

なぜ、理系の優秀な男性がここでつまずくのか?

テストでいつも満点。仕事でも結果を出す。人と必要以上にぶつからず、波風を立てずに生きてきた。

仕事では満点。恋愛では赤点。
正解は出せても、本音は出せない。

それが、あなたです。

でも、だからこそ——感情のぶつかり合いに、めっぽう弱い。

人間関係には、仕様書も、絶対の正解もありません。

感情のぶつかり合いは、エラーとバグの連続です。仕事みたいに「正しく設計すれば動く」ものじゃないんですよね。

たとえば、パートナーが不機嫌になったとき。多くの理系男性は、2つの手しか持っていません。

①黙って様子をうかがう。

②論理で言い負かして、自分を守る。

でも、関係を深めるのに必要なのは、その先の"第3の選択肢"です。

関係の深さは、数式で表せる

ここで、僕らがよく使う数式を紹介します。

関係の深さ = あなた と 相手 の内積 = |あなた||相手|cosθ

ポイントは cosθ、つまり「向きのズレ」です。スペック(ベクトルの大きさ)がどれだけ大きくても、向きがズレていたら、内積=関係の深さは大きくなりません。大事なのは、大きさより向きなんです。

だから「気が合う人」とは、最初から全部ピッタリ合う人のことではありません。ぶつかりながら、お互いの向きを少しずつ合わせていける人。チューニングしていける人。それが本当に「気が合う」相手です。

最初から価値観が100%一致する相手なんて、存在しません。双子ですら性格が違うのに、育った環境も性別も違う赤の他人が、最初から完全一致するわけがない。

だから恋愛は、最初から「すり合わせ」が前提なんですよね。

打たれ強くなる、いちばん意外な方法

では、その"すり合わせ"に耐えられる強さは、どこで手に入るのか?

意外なんですが、答えは「本音を言ってくれる男友達」を増やすことです。

「お前、その言い方はさすがに傷つくぞ」

「それは、お前が悪いよ」

——こうやって、あなたの論理武装をばっさり解除してくれる人が、まわりにいるでしょうか。

昔の僕もそうでしたが、全肯定してくれる人ばかりに囲まれていると、人はなかなか伸びません。

だからこそ散々な目にあって離婚することに至ったのだと今では思います。

ずっとパソコンの前の、自分を全肯定してくれる世界に引きこもっていては、人間関係を作る力は、いつまでも赤ちゃんレベルのまま。

恋愛も、結局は人間関係です。画面の外で、本音をぶつけ合える仲間を作ること。

それが、遠回りに見えて、いちばんの近道だったりします。

上げるべきは、年収やスペックじゃない。

女性の見方、感情の扱い方、ぶつかり方——いわば「脳のOS」のほうです。

ここが学生時代のままだと、どれだけ稼いでも空回りしてしまう。スペックより先に、アップデートすべきは、こっちなんです。

——

二度目の結婚を、本気で考えている人へ。

最強の武器は、もう持っています。

あとは、その武器の使い方を覚えるだけです。

今度こそ、心から愛する人と、穏やかで温かい家庭を。

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