梅と氷砂糖と心の奥のわだかまりがとけた話
初めて、梅シロップを作りました。爽やかな香りと素直な甘みに感動しています。
🫒梅と氷砂糖とファンタ
この時期になると、梅を洗ったり干したり漬けたりする記事を見かけます。スーパーに行くと入り口に梅の山ができていました。お酒と氷砂糖、はちみつ、ガラスの大瓶も近くに積んであります。
いつも素通りしますが、今年は、足が止まりました。体調不良が半年以上続いている高校生長女が、梅シロップ飲めるかなとおもったのです。
特に朝が弱いです。水も白湯も、ひとくち含んではうぇっとしています。オレンジジュースやサイダー、ファンタが飲みたいとの自己申告があったので、あげてみました。
無理だろとおもっていたら、飲めていました。味があったほうが吐き気を呼ばない様子。その日スーパーで、梅と氷砂糖とファンタを買って帰りました。
🫒梅の漬けたの
梅を漬け込んだものが、苦手でした。子どものころ実家の床下から出てくるものは、いつのものかわからない濃いこげ茶の液体で、何か石ころのような黒いものが漬かっていて不気味でした。
酒に漬けてあるので、すべて強烈。口にしてみたところ、『味』ではありませんでした。火傷です。痛みとしびれでした。
それのことを当時同居していた人が『梅の漬けたの』と呼んでいました。それが『梅酒』だとおもっていたので、おとなになっても絶対に飲みませんでした。
数年前に、私の趣味サークルの友だちが梅シロップをたくさん作っているのを知りました。夫さんが、植木職人なので、夏場の仕事に持たせていました。
『梅シロップ』
初めて『梅の漬けたの』に好印象を受けました。でも、漬けることはしませんでした。このときは、梅のすべてが無理でした。
🫒梅シロップをつくってみました
さて。
ネットで情報を集めて、組み合わせました。
梅を洗う
つまようじでヘタをとる
水分を拭き取って冷凍する
保存容器に氷砂糖と梅を交互に入れる
冷暗所に保管する
ときどき容器を揺する
氷砂糖が溶けたら完成
容器は洗って、お湯を入れて捨てて乾かして使いました。飲めるものになるかどうか半信半疑で不安しかなかったので、写真は撮りませんでした。
冷凍の工程があったので、仕込みに2日かかりました。流しの下にビニール袋を敷いて、キッチンペーパーをのせて保存容器を置きました。凍った梅も氷砂糖も、それぞれ距離を置いて、冷んやりとしていました。凍りついた梅は溶けるでしょうけれど、この氷砂糖が溶けるだなんて、想像がつきませんでした。
ところが翌朝、氷砂糖は半分くらい液化して、下部の梅を浸していました。保存容器は気持ちよく、ひんやりとしています。私は、容器を揺すったり逆さにしたりして、転がる梅と溶け残りの氷砂糖を見ていました。シロップに濡れた梅はつやつやしていました。
そして二日目。氷砂糖がさらに溶けて、目に見えて数を減らしていました。梅はぷかぷかと浮いています。私は、フタを開けて大さじ1だけすくい、小さな湯飲みに入れました。
嗅いだことのない、爽やかな香りがしました。なんの抵抗もなく、味見をしました。
これが梅の香り。これが梅シロップの味。澄んだ香りに、味は酸味のある桃のようです。
私は、やっと写真を撮りました。

🫒こんなに美味しいものだったんだ
まだ完成していませんでしたが、水で少し割って長女に提供してみました。吐き気を呼ばず、コップ1杯飲み切りました。
「美味しいこれ。炭酸で割りたい」
朝なので、生気なくぼそぼそとしてますが、内容は前向きです。白湯はうぇっとしてしまうので中止して、梅シロップにしてみます。
梅も氷砂糖も一袋ずつ買って漬けました。毎朝飲むなら、もう少し欲しいな、と近くのスーパーをまわりました。でも、もう梅は置いてありませんでした。本当にわずかな期間でした。来年は、倍の量で作ろうとおもっています。
