英語フレーズの記録No.4 カズオ・イシグロ『わたしたちが孤児だったころ』
数あるnoteの中から、こちらをご覧いただきありがとうございます。
カズオ・イシグロさんの『わたしたちが孤児だったころ(When We Were Orphans)』を読み進めながら、気になった英語フレーズを紹介していきたいと思います。
※物語の一部に触れていますので、未読の方はご注意ください。
今回は、物語の中で印象に残った英語フレーズを1つご紹介します。
"My goodness, you were such an odd bird at school."
「まったく、君は学校では変わったやつだったよな。」
《場面説明》
主人公クリストファー・バンクスの家を訪れていた昔の学友ジェームズ・オズボーンが、帰り際にふと思い出したようにバンクスの過去を語り始めます。
「君は昔、僕にいつも聞いてきてたよな。『君って人脈あるよな?』って。忘れたふりするなよ。容赦なく僕に問い詰めてたじゃないか」
そして、オズボーンが何かを思い出したように首を振りながら口にしたのが、上のセリフです。
🌀今日の英語フレーズ
odd bird は、「変わり者」「ちょっと風変わりな人」を表す柔らかい表現です。
侮辱ではなく、親しみや軽いからかいを含み、「独特な雰囲気を持つ人」「周囲から少し浮いて見えるタイプ」といったニュアンスがあります。
英語では、ユーモアを込めて人に対して比ゆ的に bird を使うことがあり、 early bird(早起きの人)や rare bird(めったにいないタイプ)などがその例です。
例文:
She’s an odd bird because she collects antique spoons for fun.
(彼女はちょっと変わっていて、趣味でアンティークのスプーンを集めている。)
The cafe offers an early bird special for customers who arrive before 8 a.m.
(そのカフェは、午前8時前に来店したお客さん向けに早割を提供している。)
※ early bird special:レストランやカフェなどで、早い時間に来店した人や早めに予約した人向けに提供される割引や特典のことです。
ちなみに、odd と意味が近い単語にstrangeやweirdがあります。
比較すると、
odd は「ちょっと変わっているけれど、どこか親しみがある」
strange は「奇妙で、普通とは違う感じが強い」
weird は「かなり変で、場合によっては不気味」
というニュアンスになります。
strangeやweirdは、人に向けても使うことはできますが、少し距離を置いた印象になったり、関係性によっては失礼に聞こえることもあるようなので、 場面によっては控えめに使った方が安心かもしれません^^;
ご参考までに、strange と weird を使った、状況や物事を表す例文をご紹介します。
I had a strange feeling that something was about to happen.
(何かが起こりそうな、妙な予感がした。)
I heard a weird noise outside last night.
(昨夜、外から変な(不気味な)音が聞こえた。)
今回の場面では、「周囲と少し違う雰囲気」「人脈に妙にこだわる」「質問攻めにするほど探求心が強い」といった、過去の主人公の特徴が浮かび上がってきました。これからも読み進めていくのが楽しみです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
