新加入選手を語る(6月第4週編)
(いずれもジュビロ磐田公式ホームページ)
今週になってジュビロは移籍市場での動きを一気に活性化させ、複数人の獲得を発表した。この記事では6月22日から26日までに獲得した選手について語っていきたい。
乾貴士~世界を知る男~
経歴
セゾンFCジュニアユース→野洲高校→横浜F・マリノス→セレッソ大阪→横浜F・マリノス→セレッソ大阪→VfLボーフム(ドイツ)→アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)→SDエイバル(スペイン)→レアル・ベティス(スペイン)→デポルティーボ・アラベス(スペイン)→レアル・ベティス(スペイン)→SDエイバル(スペイン)→セレッソ大阪→清水エスパルス→ヴィッセル神戸
乾といってまず最初に思い浮かべるのはセクシーフットボールと称された野洲高校でのプレーである。華麗なパスワークで全国高等学校サッカー選手権大会を席巻したのを今でも覚えている。
プロキャリアをマリノスでスタートさせたが、出場機会に恵まれなかった。移籍したセレッソ大阪で出場機会を得ることに成功したのだが、特に香川真司や清武弘嗣とのコンビネーションは抜群だった。
その後、海外に渡るとブンデスリーガやラ・リーガのクラブを渡り歩き、その後、セレッソ大阪に戻った後、ジュビロのライバルの清水に移籍。2023年にはJ1昇格争いでジュビロと凌ぎを削り、アウェイ静岡ダービーでは彼に手痛い一発を喰らわされた。
乾のプレーを観ていて思うのは足下にボールが吸い付いているかのようなタッチと明らかに他の選手とは見えている範囲が違うのが分かるほどの意表を突くパスである。また、海外や日本代表でプレーしてきた経験というのも非常に大きく、プレー面とその他の両面での貢献が求められる。
(Jリーグ公式YouTubeチャンネルより)
ダニーロ~NEXTグラッサ?~
経歴
パルメイリーニャ(ブラジル)→ヴィラ・ノヴァ(ブラジル)→アトレチックMG(ブラジル)→コインブラMG(ブラジル)→アトレチックMG→インテル・デ・リメイラ(ブラジル)→ベチンEC(ブラジル)→ボストン・シティ・ブラジル(ブラジル)→アトレチックMG→ヴィトリア(ブラジル)→ゴイアスEC(ブラジル)→アトレチックMG→ナウチコ(ブラジル)→アトレチックMG→FC今治→水戸ホーリーホック
ダニーロは2025年にJ2でFC今治と対戦していたので、名前自体は知っていたが、具体的にどのようなプレーをするのかは知らなかった。
ポジションはCBなのだが、プレー動画を観るとなかなかに粘り強い守備をしているほか、最後方からのロングフィードもでき、その姿は昨シーズンでジュビロを退団したリカルド・グラッサと重なるようだった。
ジュビロは未だにグラッサの後継が出てきていないだけに彼の活躍には注目である。
(DAZN Japan公式YouTubeチャンネル)
太田龍之介~百年構想リーグのニューヒーロー~
経歴
Forest FC京都→セレッソ大阪U-15→ファジアーノ岡山U-18→明治大学→ファジアーノ岡山→栃木SC→ファジアーノ岡山→ヴァンフォーレ甲府
期限付き移籍とはいえ、ついこの間まで開催されていた百年構想リーグで対戦したヴァンフォーレ甲府(期限付き移籍中)でジュビロを苦しめた選手が加入するとは思わなかった。
百年構想リーグでは17試合3ゴールと決して量産したわけではないが、その3ゴールはいずれもJ1昇格争いのライバルとなるであろうRB大宮アルディージャから奪ったもの。ゴール動画を観ていると太田の武器はストライカーならではのシュート意識の高さである。どのゴールも遠い距離や角度のないところから決めた素晴らしいものだった。
ジュビロでゴールを量産してJ2優勝、J1昇格の原動力となってほしい。
(DAZN Japan公式YouTubeチャンネル)
(ヴァンフォーレ甲府公式YouTubeチャンネル)
牲川歩見~ジュビロ凱旋~
経歴
ジュビロ磐田Jrユース→ジュビロ磐田U-18→ジュビロ磐田→サガン鳥栖→ザスパクサツ群馬→ジュビロ磐田→アスルクラロ沼津→ジュビロ磐田→アスルクラロ沼津→水戸ホーリーホック→浦和レッズ
牲川はジュビロ生え抜きの選手であるものの、当初はジュビロのトップチームでの出場は叶わず鳥栖や群馬、沼津(その後完全移籍)へのレンタルを経験。その後、最も出場機会を得たのは秋葉忠宏監督率いる水戸ホーリーホックであった。
プレー動画を観る限り、牲川は前に出るなどし幅広いエリアをカバーするというよりかはひたすらゴールマウス近くで守るオーソドックスなGKであり、鋭い反射神経を生かしたセービングが武器である。
川島永嗣などライバルは少なくないが、前回は叶わなかったジュビロでのトップチーム出場を果たすとともに、ジュビロのゴールに鍵をかけて、勝利に貢献してほしい。
小原基樹~小兵ドリブラー~
経歴
AS.ラランジャ豊川→聖和学園高校→東海学園大学→愛媛FC→サンフレッチェ広島→水戸ホーリーホック→サンフレッチェ広島→アルビレックス新潟→サンフレッチェ広島
ジュビロが再び広島からレンタルで選手を獲得した。小原は170cmと小柄ではあるが、プレー動画を観ると、小気味良いドリブルで翻弄するのが武器であるようであり、実際愛媛FC時代の2021年にはジュビロ相手に切れ味鋭いドリブルからゴールを奪っていた。ポジションは2列目で、主にトップ下や左サイドでの起用が多いようであり、利き足が右であることからカットインからのシュートも期待できる。
ドリブルのタイプは違うものの、昨季ジュビロの左翼を務めた倍井謙のような活躍が期待される。
(サンフレッチェ広島公式YouTubeチャンネル)
(ジュビロ磐田公式YouTubeチャンネル)
最後に
百年構想リーグ開幕前とは打って変わって、移籍市場で積極的な動きを見せたジュビロ。ついに明日は新体制発表記者会見である。
ジュビロの指揮官となって初めての公の場で、秋葉監督はどのようなメッセージを発してくれるのか。また、新加入選手たちは何を語ってくれるのか楽しみで仕方がない。
新シーズンでジュビロがJ2優勝、J1昇格を果たすことを願って。
フォルツァジュビロ!
