アラフィフ療養中|#5 銀河鉄道でねこおば食堂がオープンしました
*** 療養中のささやき***
朝晩が涼しくなってきましたね。
最近、ごはんがおいしく感じられるんです。
ふと昨年のことを思い出してみると、ちゃんと食べてはいたけれど、「おいしい」と感じる余裕はあったかな…?
今、「おいしいな」「幸せだな」と思える瞬間が、とても嬉しいです。
小さな変化だけど、心がふわっとほどけるような、そんな感じです。
なんだか疲れた夜に、誰かがそっと「今日は、ぼくが案内するよ」と言ってくれたら。
そんな気持ちで書いた、ねこたちと銀河鉄道の物語です。
星のスープの香りが、届けばよいなぁ~
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ねこおば(※ねこおばさんの略)は、ねえねの妹。マルとコルとピスのおかあさん。ちゃーちゃんとねえねと、みんなで一緒に暮らしています。
ふうはおじいちゃんになって、家族が増えました。
ある夜、ふうはひそやかにしっぽを揺らしながら言いました。
「今日は、ぼくが案内するよ」
気づけば、ねこおばとマルとコルの前に銀色の切符がふわりと現れていました。みんなでそれを手に取ると、次の瞬間、青白い星空を走る銀河鉄道の客車に座っていたのです。
「わあ…! 本当に電車に乗っちゃった!」
ねこおばは目を丸くし、マルは座席にごろりと寝転がり、コルはしゃがれ声で「すごい…」と窓の外を見つめます。
そこへフクロウの車掌さんがやってきて、羽を軽く上げてあいさつしました。
「皆さまようこそ。今夜は特別に、この列車に“ねこおば食堂”がございます」
そう言われて、ねこおばはエプロンを受け取り、ふうたちを食堂車へ案内しました。
ガタゴトと揺れる食堂車の中、ランプの灯りがやわらかくゆれています。大きな鍋が用意されていて、ねこおばはスプーンを手に取りました。
「ふうちゃんのために、星のスープを作るね」
🌌 星のスープ(カツオ入りバージョン)
材料
• にんじん … 1本(星型にカット)
• かぼちゃ … 100g(角切り)
• じゃがいも … 1個(小さめに切る)
• キャベツ … 2枚(ざく切り)
• 白いんげん豆(ゆでたもの) … 50g
• 水 … 600ml
• 無塩のカツオだし … 600ml(人も猫も安心!)
• 鰹節(トッピング用) … 適量
幻想の隠し味✨
• 星砂糖 … ひとかけら(表面できらめく)
• 流れ星の粉 … すりおろしたパルメザンチーズ(人用だけに)
• 銀河のしずく … 星にかざした水
コトコトと煮える鍋から、やさしい香りが広がります。マルは「いいにおい〜」と身をよじらせ、コルは「早く飲みたい」と小さくつぶやきました。
けれどねこおばは、最初にふうの前へ器を置きました。
「ふうちゃんは、おじいさんだから、一番先にどうぞ」
ふうは器を鼻先で探してから、ゆっくりと口をつけます。
「……あたたかい。ねこおばのスープは、夜空のにおいがする」
その言葉にねこおばは微笑み、マルとコルにもスープをよそいました。二匹は夢中になって飲み、「おいしい!」「おねえちゃんにも飲ませたいな」と嬉しそうに顔を見合わせます。
最後にフクロウの車掌さんも羽を休めて一口すすり、深くうなずきました。
「実に見事な…星のスープですな」
食堂車には、ふうが一番先に味わったスープから始まるあたたかな空気が満ちて、窓の外では星々が静かに流れていました。
――こうして、銀河鉄道のねこおば食堂は、ふうとマルとコル、そしてねこおばの笑い声でいっぱいの晩餐となったのです。

***あとがき***
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
ふうとマルとコル、そしてねこおばの物語が、あなたの心にそっと寄り添えたなら嬉しいです。
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