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【楽天グループ】 いよいよ黒字化が見えてきた? 転換点を迎えた巨大ネット企業の今を分析!

楽天グループとはどんな会社?

「楽天グループ株式会社」は、1997年に設立された日本を代表するインターネット企業の一つです。

多くの方にとって最も身近なのは、ネット通販の「楽天市場」ではないでしょうか?

しかし、現在の楽天グループは、ネット通販だけを展開する会社ではありません。

事業は大きく分けて、「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」の3つの分野で構成されています。

「インターネットサービス」では、「楽天市場」を中心に、「楽天トラベル」「楽天ブックス」「楽天GORA」など、さまざまなサービスを展開しています。

ネット通販や旅行予約などを通じて利用者を増やし、「楽天ポイント」を軸にグループ内のサービスを相互に利用してもらう仕組みを作っていることが大きな特徴です。

そして、もう一つの重要な収益源が「フィンテック」です。

「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」など、金融サービスを幅広く展開しています。

買い物からクレジットカード、銀行、証券まで、楽天のサービスを一つの経済圏として利用してもらうことで、顧客との接点を増やしています。

一方、現在の楽天グループを語るうえで欠かせないのが「楽天モバイル」です。

携帯電話事業への参入には大規模な設備投資が必要でしたが、契約者数の拡大を進めながら収益改善に取り組んでいます。

2025年度には、楽天モバイルが通期のEBITDA黒字化を達成しており、長年の投資フェーズから「収益化」の段階へ移れるかが注目されています。

また、楽天グループは「楽天ポイント」を中心とした「楽天エコシステム」を強みとしています。

例えば、楽天市場で買い物をしてポイントを貯め、そのポイントを楽天モバイルや旅行、金融サービスなどで活用するといった形です。

つまり、楽天グループを見るときには、「通販会社」ではなく、「ネット・金融・通信を一つにつなげた巨大なサービスグループ」と考えることが重要です。



直近決算をやさしく解説

2026年8月10日に発表した2026年12月期第2四半期決算は、大幅な増収に加えて、営業利益が黒字化するなど収益改善が進んだ決算となりました。

・売上収益:1兆3,090億円(前年比+12.9%)
・営業利益:504億円(前年▲66億円)
・中間利益:▲109億円(前年▲1,244億円)

売上収益は前年同期比12.9%増の1兆3,090億円となり、上期として過去最高を更新しています。

とくに注目したいのが「営業利益」です。

前年同期は66億円の赤字でしたが、今回は504億円の黒字となりました。

一方、最終的な中間利益は109億円の赤字でした。

ただし、前年同期の1,244億円の赤字からは大幅に縮小しています。

事業別に見ると、「インターネットサービス」「フィンテック」「モバイル」の3事業すべてが増収となりました。

「インターネットサービス」は売上収益6,557億円で前年同期比4.1%増、セグメント利益は442億円で同67.2%増で、「楽天市場」や「楽天トラベル」が堅調だったほか、広告事業などの成長も利益を押し上げました。

さらに強さを見せたのが「フィンテック」です。

売上収益は5,707億円で前年同期比25.1%増、セグメント利益は1,277億円で同46.9%増となりました。

「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」などが成長し、楽天グループの利益を支える重要な柱になっています。

そして最大の注目ポイントが「楽天モバイル」です。

売上収益は2,525億円で前年同期比13.3%増加し、セグメント損失は前年同期の884億円から710億円まで縮小しました。

まだ赤字ではあるものの、モバイル事業の赤字縮小がグループ全体の利益改善につながっていることが分かります。



今後の期待とリスク

■今後の期待
楽天グループに対する最大の期待は、やはり「楽天モバイルの黒字化」です。

これまで楽天グループは、携帯電話事業への大規模な投資によって多額の赤字を抱えてきました。

しかし今回の決算では、モバイル事業の売上収益が増加する一方、赤字幅も着実に縮小しています。

契約者数の増加に加えて、通信品質の改善や法人契約の拡大などが進めば、今後さらに収益性が高まる可能性があります。

もう一つの期待材料が「フィンテック事業の成長」です。

「楽天カード」「楽天銀行」「楽天証券」などは利用者を増やしており、グループ全体の利益を支える存在になっています。

フィンテックはモバイル事業とは異なり、すでに安定した利益を生み出している点が強みです。

今後も金融サービスの利用者が増えれば、「楽天経済圏」の価値がさらに高まることが期待できます。

■リスク
最大のリスクは依然として「モバイル事業」です。赤字は縮小しているものの、まだ大きな損失が残っています。

基地局などへの設備投資や通信ネットワークの維持には多額の資金が必要です。

想定ほど契約者数や通信収入が伸びなければ、黒字化の時期が遅れる可能性があります。

また、「フィンテック事業への依存度が高まっている」点にも注意が必要です。

金融事業は金利環境や景気、貸し倒れなどの影響を受けるため、現在の高い利益成長がそのまま続くとは限りません。

つまり楽天グループは、「モバイルの赤字をどこまで減らせるか」「フィンテックの成長をどこまで維持できるか」が今後の株価を左右する企業と言えそうです。



投資への考え方

楽天グループへの投資を考えるうえで重要なのは、「モバイル事業の赤字縮小が一時的なものなのか、それとも本格的な黒字化につながるのか」を見極めることです。

今回の決算では営業利益が黒字化し、モバイル事業の赤字も縮小しました。

さらに「フィンテック」が大きな利益を生み出していることも、楽天グループの強みです。

一方で、最終的な中間利益はまだ赤字であり、モバイル事業も黒字には至っていません。

そのため、現時点で「完全に業績回復した」と判断するのは早いでしょう。

投資を検討するなら、「楽天モバイルの契約者数・収益性」「フィンテックの利益成長」「グループ全体の最終黒字化」を継続的に確認したいところです。

楽天グループは、リスクが大きい一方で、モバイル事業が黒字化すれば利益構造が大きく変わる可能性があります。

「高い成長期待を取るのか、それとも黒字化を確認してから投資するのか」、投資家によって判断が分かれそうな銘柄と言えます。



株価別の投資判断

* 600円以下:強い買い
* 601円~750円:買い
* 751円~900円:中立
* 901円~1,050円:様子見
* 1,051円以上:割高感



銘柄コード・株価

・銘柄コード : 4755
・企業名 : 楽天グループ株式会社
・株価 : 864円(2026年8月10日時点)

※本記事は投資判断を推奨するものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。

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