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【観劇記録】ミュージカル「ディア•エヴァン•ハンセン」

今日は写真や仕事とは何も関係ないnoteです、観劇記録。

ミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』/EXシアター有明

昔から一番好きなブロードウェイミュージカル。
ホリプロが日本版の制作を発表したときから待ち続けましたほんとに。

DEAR EVAN HANSENは良い話でも善い話でもなくて、嘘とエゴと弱さの話だと思う。
人とうまく関われない孤独、正当化したい嘘、助けを求められない弱さ
魔法もなくて壮大な恋愛もなくて、あくまで現代の等身大の人々を描いてるからこそ、ミュージカルっていう非日常が正解なんだろうなって思ったりします。
一瞬でも世界から消えたいと思ったことがある人にしか、母親に嫌われたくなくて隠し続けたエヴァンの自己嫌悪はきっとわからない。

心の底から全曲大好きで、よくブロードウェイのサントラ聴いて電車乗ったりしてたんだけど、日本語もちゃんと良かった。
エヴァンの歌が全て最高なのはもちろんだけど、マーフィー家のRequiemにある文学がものすごくいい。
ブロードウェイ版とはまた違う沁み方しました。
鎮魂歌は歌わない、3人のそれぞれの叫びで、あのシーンは本当に息ができない。

Wキャスト、私が観た回の配役はこちら
エヴァン 柿澤勇人
ハイディ 堀内敬子
ゾーイ 松岡茉優
コナー 立石俊樹
ジャレッド 須賀健太
アラナ 高橋菜々
シンシア 瀬奈じゅん
ラリー 新納慎也

柿澤さんの声が持ち続けている、少年性としか私には表現できないあの鋭さは本当に唯一で、柿澤さんがミュージカルの主役を演じる時代に生きていられて幸せです本当に。
DEATH NOTEの時とはまた違う、でもやっぱり触れば切れそうな尖り方でした。たくさん柿澤さんの作品見てきたけど、本当にいつまでもミュージカル界の先頭にいてほしい。

(吉沢さんのエヴァンは全然アプローチが違うと噂には聞いているのでとてもきになる、本当はどっちも観たかった…)

立石さんのコナーも繊細で素敵だったな、存在感。久しぶりに出演作観たけど声も本当にかっこいい。

ジャレッドは、映画では私はあまり印象的な人物として捉えてなかったけど、須賀さんのジャレッドはちゃんと弱くてものすごく人間で
もしかしたら一番多くの人間に対して罪悪感を抱えてたんじゃないかと思ってしまった
コナープロジェクトで巻き込んだ多くの顔も知らない人たち、一番最初から嘘だと知りながら利用するような形になってしまったコナー、そして自分の一言がきっかけで波に呑まれていくエヴァン
罪悪感っていう言葉が一番しっくりきたな、エヴァンよりも
須賀さんキャッチーな声してた、ミュージカル向いてそう。たくさん出てほしい。

共感するとか、苦しいとか、感情が動く前に
生音とキャストの一声目だけで涙が溢れてくる、そういう尊い圧みたいなものがありました。
本当に幸せな3時間だったな。何時間でも語れそう。

Have you ever felt like nobody was there?
Have you ever felt forgotten in the middle of nowhere?
Have you ever felt like you could disappear?
Like you could fall, and no one would hear?
木から落ちたのを誰も見ていなかったら、それは本当に木から落ちたと言えるの?
誰にも届かない声になんの意味があるの、誰の目にも映らない自分に価値なんてあるの
誰かに認められたい肯定されたい愛されたい

結局多かれ少なかれみんなそれを求めて生きているし、それが弱さになり得るとしてもちゃんと自分なりに抱えて歩くしかないんだろうなと思ったりします。

自分らしくという言葉が私はあんまり好きじゃないし、聞くたびに違和感を覚えるけど、DEAR EVAN HANSENの主題は本来はこの自分らしさとか自分に嘘をつかないみたいな部分なんだと思う。
自分らしいを説明できる人はどれだけいるんだろう
自分に素直でいるってことがこんなに難しいことなんだって、そういう少しの絶望を飼い慣らしてちゃんと毎日朝を迎えて働いてるのかなみんな。

You will be found.


駅から劇場までの間に咲いてるよ


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