【銀色詩】【TALES】渡りの燕歌(これは、創作大賞2026に向けて連載する「お話」、『渡りの燕歌』のテーマとなる詩です)
眩しい朝陽を 一羽で浴びなさい
切ない昼中を 一羽で飛びなさい
あなたの羽が 直ぐ伸びるように
あなたの翼が よく育つように
渡りの燕歌 まなざしは一つだけ
道なき道を 大空に見出し
孤独の海原を 迷わず越えていきなさい
侘びしい夕陽を 一羽で送りなさい
寂しい月夜を 一羽で過ごしなさい
あなたの羽が 柔くなるように
あなたの翼が 艶めくように
渡りの燕歌 さえずりは一つだけ
声なき声を その胸に抱いて
悔恨の雲間を 墜ちずに越えていきなさい
嵐の渦中を 一羽で飛びなさい
無音の空虚を 一羽で飛びなさい
あなたの羽が 抜けないように
あなたの翼が 折れないように
渡りの燕歌 約束を一つだけ
意味なき命を 必死で繋いで
絶望のその先を 迷わず越えていきなさい
静かな入り口として「やさしいお話」です。
わたしの「お話」体験の基幹です。順番は問いません。
深い読後感を伴う「お話」です。
これは、きれいではない「お話」です。
読後、あなたの心のなかに、消えないなにかが残ればうれしいです。
三和大悟(銀色鯨)
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この「お話」や詩のなかで、
言葉にならなかったなにかが残ったとき、
その置き場所として、そっと置いてくださって構いません。