『エンジェルフライト』を読んで知った、命の最後に寄り添う人たち
AmazonやNHKで放送された「エンジェルフライト~国際霊柩送還士~」。
このドラマがとても好きで何度も見返していたのですが、実は原作があると知ったのは最近のことでした。
佐々涼子さんの原作本を手に取り、今年はじめて読んでみました。
https://www.nhk.jp/p/ts/RQZ5J6K75K/
国際霊柩送還士という仕事
国際霊柩送還士とは、海外で亡くなった日本人を日本へ、日本で亡くなった外国人を母国へ送り届ける仕事。
法律手続き、遺体の処置、搬送、遺族への引き渡しまで、国境をまたいで一貫して担う専門家です。
最初はドラマのためのフィクションかと思っていたのですが、実際に存在する会社を取材して書かれたノンフィクション作品でした。
読んで感じたこと
ドラマでは描かれなかった「現実」が本の中では丁寧に描かれていました。
空輸中に体液がにじみ出てしまうこと、司法解剖でできた傷跡、死後硬直で固まった筋肉…。その姿を前にしても、送還士たちは丁寧に処置をし、生前の姿に近づけようと力を尽くします。
文章を追いながら「ここまで寄り添ってくれる人たちがいるんだ」と胸が熱くなり、涙がこみ上げてきました。
遺体にまつわることは日本ではあまり語られない分、時に重く、やり場のない気持ちにもなります。それでも読み進めるほどに「人の最後にここまで誠実に向き合えるのか」という驚きと感謝の気持ちが湧いてきました。
自分に引き寄せて考えたこと
本を読み終えてまず思ったのは、海外に行くときは必ず保険に入ろうということ。
万が一、海外で身近な人を亡くした場合、遺体を日本へ送るのには莫大な費用がかかるそうです。悲しみに沈む中で、さらに大きな経済的負担まで背負うことになると考えると、本当に心が痛みます。
もうひとつ思ったのは、もし自分や大切な人に“そのとき”が訪れたら、「エアハース・インターナショナル」さんにお願いしたい、ということ。
彼らの仕事は単に遺体を送り届けることではなく、残された家族の心を少しでも癒やすものだと強く感じました。
おわりに
『エンジェルフライト』は決して軽いテーマではありません。けれど、読むことで「人は最後の最後まで誰かに支えられている」ということを教えてくれます。
私にとっては、海外旅行への意識や保険への考え方を変えるきっかけにもなりました。
同じように海外に行く人や、大切な人の“もしも”に備えて考えたい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
今回参考にした本
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