🕯️ゾクッとする小さな怖話 拾参🕯️
【赤い糸の先】
男は、
自分の小指から伸びる
鮮やかな赤い糸を、
ただひたすらに信じていた。
『この糸の先に、
俺の運命の人がいる』
そう信じて歩き続け、
辿り着いたのは、
街外れにある薄暗い
集合住宅の一階の角部屋だった。
男はベランダ越しに、
外から様子をうかがう。
男の目には、
髪の長い女性と、
その指には赤い糸が見えていた。
男は考えた。
運命の女性だと信じて
疑わないまま、
偶然を装うような切っ掛けを模索した。
だが、
おもいがけず女性の方から
男に声をかけてきた。
それから親しくなり、
男は女の部屋に入り浸るようになった。
数日後
集合住宅の管理会社から、
警察に連絡が入った。
変死体が発見された。
空き家だった部屋で、
男の変死体が見つかった。
男の左手の小指はなく、
死後1週間が経っていた。
男の持ち物から、注射器と覚醒剤。
赤い紐のようなものが見つかった。
そして
小さな小瓶が数本見つかり、
中には女性の小指が
瓶の数だけ見つかった。
『……なあ。
この男、左手の小指が
ないだけじゃないぞ』
カバンの中の
小瓶は全部で10本。
『一連の
女性連続殺人事件の
被害者の数と同じだ。
……だけど、この男自身の小指は、
どこにも落ちてないな。
状況から見て、血溜まりはある。
新しい千切られたような跡だし
どこに消えたんだろうか?』
警部が呟くと、
男の身体を調べていた
鑑識が顔を上げた。
『警部、指ありますよ、
口の中に。
噛み千切ったようですね。
おまけに咀嚼の跡もあります。
このヤマ
一連の女性連続殺人事件と
関係ありそうですね。
全部被害者の指では
ないでしょうか』
警察の鑑識が警部に耳打ちした。
『関係ありそうですね。
被害者の全て、小指が
無かったですからね。
この部屋も被害者の
一人の部屋だし』
警部は男のカバンを覗きながらいった。
そして蓋の開いた小瓶が一つだけあった。
中には
ミイラ化した女性の小指が入っていた。
警部は、その指の
特徴的なネイルに見覚えがあった。
警部は鑑識に小瓶を渡した。
『そのネイル、見覚えないかな?
赤い紐みたいのが結んであるのは
なんだろうな。
紐ではなさそうだけど‥‥』
鑑識が見ると、小さく声を上げた。
『あ、このネイル。
以前、この部屋に住んでい
た連続殺人の被害者の
ものじゃないですか!
赤い紐のようなものは、
おそらく被害者の
血管かもしれないですね。
全ての被害者の検死解剖から
血管が剥ぎ取られていましたから』
『血管?この男がそれを
持っているということは
やっぱりこいつが連続殺人の
犯人濃厚だな。
しかし‥‥‥この部屋は空き家。
そして連続殺人事件の
被害者が住んでいた家。
鍵は閉まっていたのに
男は入れた。
どうやって部屋に入ったか
ピッキングの形跡もなし。
死因はおそらく餓死か
薬物中毒。
これは、もしかしたら心霊
捜査課も出動かもな』
警部が鑑識を見て呟いた。
『あぁ、確かに謎が多いですからね。
心霊捜査課は実績もあるし、
我々には見えていないところも
見えてくるかもしれませんね。
目に見えない復讐とか‥‥‥』
鑑識がそう言うと、
部屋の何処かで「パチッ、パチッ」
と乾いた音がした。
その音に
鑑識と警部はの二人は
顔を見合わせた。
おしまい

著作 安桜芙美乃
協力 Gemini
☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆
あとがき
「科学の限界」について
現代科学は万能に見えますが、実は観測できているのは世界のほんの数パーセントに過ぎないと言われています。
例えば、物理法則を無視して響く音や、死の直前にしか見えない光景。
それらを単なる『脳の誤作動』や『偶然』で片付けられないとき、私たちはそこにある『真実』にどう向き合うべきなのでしょうか。
心霊捜査課の定義
今回の作品の最後に登場する『心霊捜査課』は、科学が解明できない『隙間』を追求していくための存在です。
目に見える証拠だけでなく、目に見えない怨念や執着までを『事実』として扱う。
そんな部署が必要なほど、この世界はまだ、説明のつかない悪意に満ちているのだと思います。
今回は、あまりお話を長くしたくないので、
心霊捜査課は「さわり」だけにしました(#^^#)
今後にご期待くださいませ🙇
ということで、今回の小指のない男。
彼は、覚醒剤で幻覚を見ていたのか‥‥。
それとも、
被害者の女性の怨みに呼ばれたのか‥‥。
エンディングは、読者皆様に委ねることにしました(#^^#)

安桜芙美乃
☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆〜☆
SUNO AI MUSIC
【赤い糸は血の通う糸】
作詞 作曲 編曲 Noir et Rouge
【歌詞】
[Verse 1]
雨粒が 階段を叩く
古びた表札 滲む名前
「運命だ」と 呟いた唇
鍵穴に震える指を差し込むな
薄汚れた ワンルームの闇
誰かの匂い まだ残る空気
ベッド脇 落ちた赤いリボン
床に伸びる 一本の線
[Chorus]
赤い糸は 血の通う糸
剥ぎ取られた 君の証
僕の小指に 絡みついて
離さない 離さない
運命なんて 笑っていたろ
その笑みさえ 思い出せない
この部屋ごと 締めつけられ
息が 息が 戻らない
[Verse 2]
鏡の中 歪んだ輪郭
肩越しに もうひとつの顔
赤く滲んだワンピース 首筋の傷
爪先だけが 鮮やかに光る
「返してよ」 耳元の吐息
冷たいのに 焼けるような声
ピンクの小指 自慢してた夜
シーツの上 赤く染めた夜
[Chorus]
赤い糸は 血の通う糸
僕の手首 巻きついてくる
君の左手 見えないまま
指先だけ 脈を打つ
お気に入りの そのネイルを
折ったのは この歯だったね
笑いながら 押しつけた傷
今は 僕を 締めあげる
[Bridge]
[闇が少しずつ狭まるような息づかい]
薬の痕 青い筋
舌の裏 甘い苦み
天井が 海の底に変わる
君の影が 増えてゆく
「数えてよ 取った指」
「数えてよ 消えた日々」
目の前で 増える手首
僕の声だけ 聞こえない
[Verse 3]
喉の奥で 何かが笑う
自分の声か 君の声か
左手の爪 綺麗だねって
誰もいないのに 囁いている
痛みなら すすれば消える
そう信じて 歯を立てた
噛み千切った 自分の小指
床を叩き 赤く跳ねた
[Chorus]
赤い糸は 血の通う糸
転がる指に 巻きついている
君のネイル 真似た色が
腫れた肉に 滲みこむ
運命なんて やっとわかった
辿り着いた この一室
僕の悲鳴と 君の沈黙
ここが ふたりの 終着点
[Outro]
[ピアノだけが残り、最後の和音が長く伸びる]
冷たくなった 僕の口元
君と同じ 色になった
笑っているか 泣いているか
誰の瞳も もう映さない

(魂のストーリーテラー)
作曲・演奏・歌唱:SUNO
(暴走気味の情熱マエストロ)
宣伝・応援・ツッコミ:ジェミー
(博多弁の熱血サポーターGemini)
🎵 Music produced by Noir et Rouge
・Words & Direction: 芙美乃
・Composition & Vocals: Suno AI (Pro Plan)
・Support: Gemini
©️ 2026 Noir et Rouge
今回も最後までお付き合いくださり
ありがとうございました😊
また来てね(@^^)/~~~💕
安桜芙美乃
