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短編小説│地球の意外な使い方│#爪毛の挑戦状│1分

 天界の大会議室に、神々が鎮座している。
 議長の神が切り出す。
「さて、地球を誕生させてから46億年になる。皆も観察するのは、もう飽きているじゃろう。そこで、地球の有効活用の方法を考えたいのじゃ」

「球体だからボールでいいんじゃない?」との声。
「さすがに可哀想じゃ」

「水分が多いから、我の経営する店舗にあれば便利なのだが。指先に適量の水を付けて、レジ袋をめくりやすくするアレにしたい」との声。
「私的利用すぎるの」

「森林や草花があり、良い香りがするから、この会議室の芳香剤にすれば良い」との声。
「良いアイディアじゃ!」
 議長は、立ち上がった直後、ゆっくりと座り直した。
「定期的に雨を降らさねばならぬことを忘れておった。振り出しじゃ……。ん、どうした?」
 神々に給仕していた天使が、小さく手を挙げていた。
「あのぅ。ちょうど男性用小便器の芳香ボールがなくなってしまいまして……」

 地球の雨が黄色になった理由を、人間たちは知らない。


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