第4章 社交ダンスな人生 第6話 競技会で見つけたもの
第6話 競技会で見つけたもの
初めて競技会へ行ったとき。
私は勝手に、「出場選手は若い人が多いもの」だと思っていました。
でも、驚いたのは、思っていた以上にご年配の選手がたくさん出場されていたことです。
しかも、みなさん本当に楽しそう。
真剣に踊りながらも、どこか笑顔があって、生き生きとして見えました。
「社交ダンスって、こんな世界なんだ。」
それが、競技会を見た最初の感想でした。
もう一つ印象に残っていることがあります。
私はラテンのドレスを見て、
「私にはもう着られないかな…。」
と勝手に諦めていました。
でも、ご年配の選手のみなさんが素敵に着こなし、堂々と踊っている姿を見て、
「年齢じゃないんだ。」
とも思ったんです。
社交ダンスは、年齢で諦めるものじゃない。
楽しむ気持ちがあれば、何歳からでも輝ける世界なんだと教えてもらいました。
そして、お待ちかねのプロ競技。
先生からは、
「ホールドをよく見てきてね。」
「姿勢も勉強になるよ。」
「○○も見ておくといいよ。」
と、いろいろ教えていただきます。
「はい!」
と元気よく返事をして会場へ向かうのですが…。
競技が始まると、
「わぁ…かっこいい…。」
「すごい…。」
完全にショーを見ている感覚(笑)。
先生に言われたことなんて、どこかへ飛んでいってしまいます。
帰ってから、
「あっ、見るところ忘れた(笑)。」
なんてことも、よくありました。
今では、競技会へ行く楽しみも少し変わりました。
もちろん先生の応援は、今でも全力です。
でも最近は、競技に出場する知り合いも増えました。
「あっ、○○さんだ!」
「頑張れー!」
応援したい人が増えると、競技会はもっと楽しくなります。
会場全体が温かい雰囲気に包まれていて、見ている私まで元気をもらえるんです。
初めて競技会へ行った日は、ただ「すごいなぁ」と思って見ていました。
今は、応援する人が増え、楽しみ方も少しずつ変わってきました。
そして…。
やっぱり少しだけ、うらやましいんです(笑)。
いつか私も、あのフロアで踊ってみたい。
そんな小さな夢を抱きながら、今日も私は会場で大きな拍手を送っています。
いいなと思ったら応援しよう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます😊
応援していただけると、とても励みになります✨