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売上はあるのに手残りが分からない一人社長へ。お金の流れ整理術

毎月、売上は入ってくる。

でも、税金を払ったあとに手元にいくら残るか
正直、ちゃんと把握できていますか?

「たぶん大丈夫だと思う」「なんとかなってるから、まあいいか」

そういう感覚で進めていると、ある日、通帳の残高が思ったより少なくて焦る、という状況になります。
心当たりがあるなら、それは「分からないまま進んでいる」サインかもしれません。
今日、一度整理してみましょう。


売上があっても、手残りが読めないのは"普通のこと"じゃない

売上が月100万円あっても、「なんか毎月カツカツな気がする」と感じている人は、けっこういます。

気のせいじゃないんです。
これには、ちゃんとした理由があります。

まず知っておいてほしいのが、売上がそのまま手元に残るわけじゃないということです。

売上から、仕入れや外注費などの経費を引いて、さらに税金を払って、やっと「手元に残るお金(手残り)」になります。

この流れが頭に入っていないと、売上が入った時点で「お金がある」という感覚になってしまいます。
でも実際は、そこからまだ出ていくお金がたくさんある。
結果として、「あれ、思ったより残らなかった」という状況が生まれます。

もっと怖いのは、この状態で事業を続けていると、納税のタイミングで資金が足りなくなる可能性があることです。

所得税の確定申告は翌年の3月。
住民税はさらにその後。
消費税は課税事業者なら別で払う。
社会保険料は毎月。

これらが重なるタイミングで、「こんなに出ていくの?」と初めて気づく方が、実際に多いんです。

資金繰りが不安なのは、意識が低いからじゃない

「ちゃんと把握できていない自分が悪い」と思っている方もいるかもしれませんが、それは違います。

個人事業主や一人社長は、事業の運営・営業・サービス提供・経理まで、全部一人でこなしています。
freeeやマネーフォワードを入れてみたけど、仕訳が合っているかどうか分からない。
プロに相談しようと思いながら、毎日の仕事に追われて後回しになっている。
そういう方はけっこう多いんです。

ただ、後回しにすることのリスクは確実に積み上がっていきます。

不安の正体は、「分からないこと」そのものです。
地図なしで走っているのと同じで、今は進めていても、どこかで迷子になる。
その迷子になるタイミングが、だいたい「税金を払うとき」だったりします。

逆に言えば、流れを整理して「自分はだいたいいくら残る」が見えるようになれば、その不安は消えます。
まずそこを目指しましょう。

売上から手元まで、お金はこういう道を通る

売上が入ってから手元に残るまでの流れを、シンプルに整理します。

売上
↓(仕入れ・外注費・経費を引く)
利益(所得)
↓(税金・社会保険料を引く)
手残り

これだけです。

ただ、実際のところ「なぜ手残りが分からないのか」には、もう少し深い構造上の理由があります。
流れの概観はここで押さえておいてください。
「なぜ分からなくなるのか」の構造は、この先で詳しく整理します。

節税より先に、やるべきことがある

「節税しなきゃ」と考えている方は多いと思います。

実際、節税は大切です。
でも、節税より先にやるべきことがあります。
それが「現状把握」です。

ぶっちゃけ、自分の売上・経費・所得・税金の見積もりがおおよそ分かっていないと、
節税を試みても「どのくらい効果があったか」が判断できません。

税理士さんに相談するにしても、自分でざっくり把握している人とそうでない人では、相談の質がまったく違います。
「なんとなく節税したい」より「こういう状況で、税負担を減らすにはどうしたらいいか」と聞ける方が、具体的なアドバイスをもらえます。

把握することが、すべての出発点です。

まず今日、自分の手残り率を出してみてほしい

難しい計算は必要ありません。
まずこれだけやってみてください。

「先月の売上から経費の合計を引いて、残った金額を確認する」

この残った金額が、利益(所得)の目安です。

そこから、おおざっぱに「所得の30〜40%が税金・社会保険料で出ていく」と見ておくと、手残りの感覚がつかめます。

たとえば、売上100万円・経費40万円なら、利益は60万円。
その30〜40%(18〜24万円)が税金等の目安。
手残りは36〜42万円くらい、という計算になります。

これはあくまで目安ですが、「なんとなく大丈夫」という感覚より、ずっと具体的な判断ができます。

自分の数字に当てはめるには

ここまで読んでいただいた方は、おそらくこう思っているはずです。

「流れは分かった。でも、実際に自分の数字に当てはめるとどうすればいい?」
「税金の計算って、もう少し正確にできないの?」
「自分は個人事業主だけど(あるいは法人だけど)、どう考えればいい?」

この先では、そういった疑問に応えていきます。
手残りを把握するための具体的なステップ、ケース別の考え方、やってしまいがちなNG行動も含めて、実務的な視点でまとめています。

なぜ「売上 = 手元のお金」という感覚になってしまうのか

売上が入ってきた瞬間、通帳にお金が増えます。
その数字を見て「今月は100万入った」と思うのは自然なことです。

でも、その100万円は、まだ手残りではないんです。

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