【非正規戦①~情報戦の達人部隊 第4PSYOPグループ~】
今回はデボリューションPart22より【米軍の心理作戦部隊】についてのお話です。現在は情報戦争中であるという話がよくありますが、この情報戦争において活動している"ある部隊"について掘り下げてくれています🐸🍿
デボリューションシリーズを通じて、何らかの形で政府の継続計画が現在行われている証拠となる出来事を紹介してきましたが、最近YouTubeで新たな証拠となる動画を見つけました。
この情報/心理戦争についての動画が重要だと思う理由はいくつかあります。
第4PSYOP(心理学作戦)グループ
一番初めに話したいことは、”第4 PSYOP(心理学作戦)グループ”がこの動画を公開したということです。

第4PYSOPグループのウェブサイトを読んで、第4PSYOPグループがどのような組織なのか少し学んでみましょう。
【PSYOP部隊は、情報戦の核となる影響力の達人である。心理的な脆弱性を狙い、敵対する組織に亀裂、混乱、疑念を生じさせたり、強めたりするために影響力行使を行う。機密性の高いハイテク技術からローテク/ノーテク技術まで、表立った方法から秘密裏に行われるもの、欺瞞に満ちた方法まであらゆる伝達手段を用いる。】
"PSYOP部隊は、情報戦の核である影響力の達人である"
この言葉を心に刻み込んでください。
【歴史:
第一次世界大戦中、心理戦部隊は陸軍省の下部組織として設立され、西部戦線の敵部隊に改良砲弾や航空機からのリーフレット爆弾で5000万枚以上のリーフレットが配布された。連合軍の心理戦は非常に効果的であった。ドイツ軍将兵は連合軍の心理戦の取り組みが自軍の士気を低下させるのに大きな役割を果たしたと述べている。第二次世界大戦中、心理戦は連合軍司令部心理戦部門、連合軍遠征軍最高司令部心理戦部門、陸軍、集団、野戦軍レベルの心理戦セクションの創設によって拡大した。これらの司令部は、アメリカの戦略事業局(OSS)、戦争情報局、イギリス政治戦局、情報省の努力を統合した。】
【2006年10月1日、PSYOPはアメリカ陸軍の正式な一部門となった。現在、第4POG(A)は、国防総省の情報戦部隊の大部分を構成している。彼らは複数の地理的戦闘司令部を支援する作戦を実施し、あらゆる形態のメディアで同盟国や敵対国に影響を与えようとしている。】
第4PSYOPグループは影響力活動を行い、情報戦において重要な役割を担っています。また、第1特殊部隊司令部(エアボーン)に所属していることも重要なポイントです。
【全領域の特殊作戦を実施する部隊を組織し、訓練を行う】

【第1特殊部隊司令部(エアボーン)はアメリカ陸軍内の師団レベルの特殊作戦部隊司令部である。2014年に改編され、陸軍特殊部隊(通称「グリーンベレー」)、心理作戦部隊、民生部隊、支援部隊を一つの組織にまとめ活動している。】
【任務:米国特殊作戦司令部(USSOCOM)、地理的戦闘司令官、米国大使、その他の政府機関を支援するために、全領域の特殊作戦を実施する部隊を組織し、装備、訓練、検証を行うことである。新司令部には、7つの特殊部隊グループ(5つの現役部隊と2つの州兵グループを含む)、2つの心理作戦グループ、民政旅団、持続性旅団が含まれる。この司令部は海外で持続的な非正規作戦を実施する能力を備えている。】
もうひとつ第4 PSYOP グループについて指摘したいことは、第4 PSYOP グループは以前、軍事情報支援作戦MISO(Military Information Support Operations)と呼ばれていたことです。
軍事情報支援作戦MISO=第4PSYOPグループ
さて、米国防総省が非正規戦についてまとめている文書をご覧ください。
非正規戦 Irregular Warfare
【非正規戦 不朽の使命と能力
非正規戦(Irregular Warfare)とは、国家や非国家主体が住民に対する正当性と影響力を求めて繰り広げられる闘争である。非正規戦では軍事力やその他の能力をフルに活用する場合もあるが、敵の権力、影響力、意思を弱体化させるため、間接的かつ非対称的なアプローチを好む。】
この文章がいつどこから公開されたかということが非常に重要です。
エズラコーエンワトニックが非正規戦に関する文書を公開
2020年10月2日、国防総省は「国家防衛戦略」の「Irregular Warfare Annex(非正規戦 付属文書)」の機密解除された要約を公開しました。

そうです。11月3日の米大統領選挙のほぼ1ヶ月前、国家防衛戦略に非正規戦(IW)のための文書が追加されたのです。最近YouTubeに動画をアップした第4PSYOPグループに大きく関わります。
ちなみにこの非正規戦附属文書は特殊作戦・低強度紛争担当国防次官補室から発表されたもので、当時の国防次官補(特殊作戦・低強度紛争担当)はエズラ コーエン ワトニックでした。

この問題を掘り下げる前に、IW(非正規戦)の背景をさらに詳しく説明する必要があります。
まず非正規戦の定義ですが、『統合出版物1 米国の軍隊のためのドクトリン』( https://www.jcs.mil/Portals/36/Documents/Doctrine/pubs/jp1_ch1.pdf?ver=2019-02-11-174350-967 )から直接引用します。
非正規戦(IW)のための”情報機能に関する”文書が追加
「非正規戦」の定義の前に面白いと思ったことを指摘しておきます。2017年7月12日付けで"変更点1 "を盛り込んだということです。
【第7の統合機能として「情報」を設定。(変更点1)】
統合機能とは?
【11. 統合機能
a. 合同作戦において、兵役と戦闘支援機関(CSA)の能力を効果的に統合し、同期化することは非常に複雑な問題である。これらの課題は新しいものではなく、一貫して存在する。例えば、統合部隊を首尾一貫して望ましい形で編成し、展開させるためには、組織、計画、通信の能力と活動を統合する必要がある。機能的に関連する多くの能力および活動はグループ化することができる。これらのグループ分けを私たちは統合機能と呼んでいる。】
変更点1で追加された「情報機能」についての説明です。
【(7)情報機能には、情報の管理と活用、および、他の統合機能との意図的な統合が含まれ、関係者の認識、行動、または不作為な人間および自動化された意思決定に影響を与える。情報部門は、指揮官や幕僚が、情報の普及性、情報の持つ特性、情報の活用を理解し、活用できるようにする。この機能は、指揮官の目的を達成し、最終状態を達成するために、すべての軍事活動に内在する情報的側面を活用しながら、友軍情報の生成と保存を統合する能力を提供する。 】
2017年7月12日付の軍隊教義の変更は、すべての軍事作戦中に認識を左右し、情報を活用することに関係する「情報機能」の追加でした。まるで第4PSYOPグループのために変更されたようなものです。
『統合出版物1 米国の軍隊のためのドクトリン』による非正規戦の定義です。
【米軍は、"伝統的な戦争"と"非正規戦争"2つの基本的な戦争形態を認めている。戦争について考える上で有用な二分法は、伝統的戦争と非正規戦(IW)の区別である。伝統的戦争は、国民国家または国民国家の連合や同盟の間の支配をめぐる暴力的な闘争として特徴づけられる。しかし正式に宣戦布告されるケースはますます少なくなっているが、伝統的戦争は通常、敵対者があらゆる物理的領域と情報環境(サイバースペースを含む)において、通常戦力と特殊作戦部隊(SOF)を互いに使用し、力対力の軍事作戦を行うものである。】
【非正規戦(IW)は、国家および非国家主体が、関連する住民に対する正当性と影響力を求めて繰り広げる激しい闘争として特徴付けられる。非正規戦では、力の弱い敵が、より強力な軍事力(通常、その国の既成の政府に仕える)の軍事力と優位性を混乱させたり否定したりすることを目指す。】
非正規戦の定義は第4PYSOPグループの専門分野と直接関係しています。
【PSYOP部隊は、情報戦の核となる影響力の達人である。心理的な脆弱性を狙い、敵対する組織に亀裂、混乱、疑念を生じさせたり、強めたりするために影響力行使を行う。機密性の高いハイテク技術からローテク/ノーテク技術まで、表立った方法から秘密裏に行われるもの、欺瞞に満ちた方法まであらゆる伝達手段を用いる。】
ここまでくれば、もう私が何を言いたいかわかるかもしれません。情報戦は非正規戦の重要な構成要素であり、第4PSYOPグループはあらゆる形態の情報戦、つまり、あらゆる形態の非正規戦に深く関与しているはずです。
続く・・・
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