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【2026年3月期決算】メガ損保3社の新基準移行と株主還元策の全貌

本日、国内損保大手3グループの2026年3月期通期決算および来期(2027年3月期)の業績予想が発表されました。今期から3社一斉に国際会計基準(IFRS)へ移行し、政策保有株式の売却益が純利益に算入されなくなる新基準が適用されます。この実力値が試される新基準下での各社の業績見通しと、注目の株主還元策について詳しく解説します。

企業名:東京海上ホールディングス(株)
証券コード:8766
内容の要点:新基準で56%の大幅増益予想と4,000億円の巨額自社株買い
東京海上ホールディングスの2027年3月期純利益予想は、前期比56.2%増の8,300億円と大幅な増益を見込みます。
* 前期に国内生保事業で計上した債券売却損の負担がなくなることが増益の主因です
* 北米を中心とした海外事業での保険引受拡大や為替の円安基調も業績を大きく押し上げます
* 前期配当を7円増額した上で、今期はさらに27円増配の年間186円を予定しています
* 総額4,000億円の自社株買い方針を発表し、第1弾として2,000億円を即座に設定しました
  海外事業の稼ぐ力とアグレッシブな株主還元姿勢が際立つ文句なしの決算内容といえます。

企業名:MS&ADインシュアランスグループホールディングス(株)
証券コード:8725
内容の要点:合併関連費用による減益予想と着実な増配の維持
MS&ADインシュアランスグループホールディングスの2027年3月期純利益予想は4,250億円となり、前年の好決算からの反動もあり減益の見通しです。
* 前期に国内自然災害が少なかった反動に加え、今期は災害リスクを平年並みで保守的に算出しています
* 傘下の三井住友海上とあいおいニッセイ同和の将来的な合併に向け、システム統合などの費用として今期1,100億円を織り込んでいます
* 業績予想は減益ながらも、前期配当を5円増額した上で今期はさらに10円増配の年間170円を予想しています
* 資本効率の向上に向けた自社株買いの実施も継続して発表されています
  将来の効率化に向けた投資を先行させる期間となりますが、株主還元への姿勢は強固に維持されています。

企業名:SOMPOホールディングス(株)
証券コード:8630
内容の要点:災害反動による減益予想と50円の大幅増配
SOMPOホールディングスの2027年3月期純利益予想は、前期比23.4%減の4,900億円を見込みます。
* 前期に自然災害の発生が極めて少なかった反動により、今期の災害リスク負担を通常水準へ戻したことが減益要因です
* 一過性の要因や災害影響を除いた本業の収益基調は引き続き堅調に推移しています
* 減益予想となる一方で、株主還元として今期は50円の大幅増配となる年間162円を提示しました
* 機動的な資本政策として、総額690億円(発行済み株式の1.90%)の自社株買いを決定しています
  政策保有株式の売却で得た資金を、大幅な増配というかたちで明確に株主へ還元する姿勢が示されました。
メガ損保3社は政策保有株式の売却加速という構造変化を背景に、売却キャッシュを原資とした増配や自社株買いを強力に推進しています。IFRS移行により会計上の表面的な利益は見直されますが、各社とも本業の収益力向上と資本効率の改善に対して明確な回答を示した決算となりました。

投資判断のご参考になれば幸いです。

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