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あの激闘の日の動画、今どこにありますか? ——試合動画は残る。でも、チームの歴史は残らない。

今の時代、アマチュアスポーツの現場には動画が溢れています。

保護者の方がスマホや三脚を立てて熱心に回した映像。あるいは、Veoのような高性能AIカメラが自動で追尾した、高画質な試合データ。それらが毎週のように、YouTubeの限定公開リンクやチャットツールを通じて、チーム内に共有されています。

誰もがスマホで、いつでも試合を見返せる環境。素晴らしい時代になったな、と心から思います。

しかし、ここに一つのシビアな問いがあります。 「あの、3年前の夏の劇的な逆転勝利の動画、いま、パッと10秒で見つけられますか?」

おそらく、ほとんどの指導者、マネージャー、そして保護者の方が、スマホの画面を指でスクロールしながら途方に暮れるのではないでしょうか。

ここに、現代のスポーツチームが抱える大きな盲点があります。 「映像を保存するツール」は進化しても、それはチームの歴史を残す「年表」にはなっていない、ということです。

なぜ「1年後のタップ率」は0.1%未満になるのか

毎週のように撮影される試合動画ですが、実は驚くほど短いスパンで役割を終えています。

ここで、チーム内で共有される動画リンクの「寿命」を、簡単なフェルミ推定(概算)で考えてみます。

年間で約40試合を戦うチームがあるとします。 LINEやSlackなどのチャットツールでは、年間で数百〜数千件の連絡(連絡事項、日程調整、雑談)が飛び交います。

  • タイムラインの深度: 1年も経てば、該当の試合動画リンクは「数百〜数千行上」の過去ログへ沈みます。検索ワード(例:「2023年7月〇〇戦」)を正確に覚えていない限り、自力で辿り着くことは不可能です。

  • 部員・保護者の入れ替わり: 部活動やクラブチームでは、毎年1/3のメンバー(最上級生)が卒業し、新しい保護者や選手が入ってきます。過去ログのリンクを知る人は年々減っていきます。

  • 再生タイミングの偏り: 動画が再生されるのは「試合当日の週末」と「翌週の振り返り(ミーティング)」が99%を占めます。

この「検索性の低さ」「メンバーの流動性」「再生タイミングの集中」を掛け合わせると、共有されてから1年以上が経過した過去動画リンクが、チャットツール上で自発的にタップされる確率は、実質0.1%未満(=ほぼゼロ)という計算になります。

撮影するのには、あんなに手間がかかったのに。 あの時、あんなに全員で熱狂したのに。

データ自体はクラウドのどこかに「保存」されている。けれど、チームの歴史としては静かに「死んで」いる。これが今のリアルな構造です。

「今週勝つため」のツールと、「10年残す」ための仕組み

私たちは、YouTubeやVeoといった既存の素晴らしいツールを否定したいわけではありません。むしろ、それらのテクノロジーのおかげで、私たちの活動は成り立っています。

足りないのは、それらのツールを否定することではなく、役割を綺麗に分けることです。

  • 既存のツール(YouTube / Veo): 今週勝つために、泥臭く「撮影・戦術分析」をする場所

  • Team Archive(チーム・アーカイブ): 分析が終わったあと、バラバラになった動画リンクを吸い上げ、チームの歴史として「10年残す」場所

私たちは今、あらゆる場所に散らばった試合動画のリンクを、「試合(箱)」という文脈で繋ぎ、いつでも一瞬で掘り起こせる新しいWebサービスを開発しています。

今週勝つためのツールは、もう十分に揃っています。 次は、バラバラに眠っているその映像たちを繋ぎ、チームの歴史を10年後に届ける仕組みを作ってみませんか?

ArchiveLab(アーカイブ・ラボ)

「時間とともに価値が増す」をテーマにWebサービスを開発する個人スタジオ。

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