東洋医学の肺経とアナトミートレインのDFALに感じた共通点
こんにちは、ありちゃん先生です。
はじめに
前回は、アナトミートレインにおけるDFAL(ディープ・フロント・アーム・ライン)について解説しました。
DFALは、指の細かな動きや安定に関わる筋膜ラインです。
日常ではスマートフォンの操作やパソコン作業など、繊細な手の動きを支える重要な役割を担っています。
一方で、このラインは胸から親指までつながっているという特徴もあり、呼吸との接点が見られるラインでもあります。
DFALについて考えていたとき、私は面白い共通点に気付きました。
東洋医学には、呼吸と深く関わる肺経という経絡があります。
その走行を見てみると、DFALと驚くほど似ているのです。
もちろん、両者は異なる理論です。
それでも、異なる理論から身体を見つめた結果として、似た特徴が見えてくるのはとても興味深いことだと感じました。
このnoteでは、DFALと肺経の走行や呼吸との共通点を紹介しながら、身体を捉える二つの考え方について一緒に考えてみたいと思います。
DFALと肺経の共通点
まずは、それぞれの走行を見比べてみましょう。
前回解説したDFALは、胸から始まり、腕の前面を通って親指へとつながる筋膜ラインです。
一方、東洋医学の肺経も、胸から始まり、腕の前面を通って親指へ向かう経絡として考えられています。
下の図を見ると分かるように、両者は胸から腕の前面を通り、親指へ向かうという流れが驚くほどよく似ています。
異なる理論で身体を捉えながらも、似たような走行に着目している点は、ひとつの特徴として捉えられるかもしれません。

呼吸との共通点
走行だけでなく、呼吸との関わりにも共通点があります。
東洋医学では、肺経は呼吸と深く関わる経絡として考えられています。
一方、DFALも胸から始まり、大胸筋や小胸筋など胸郭と関わる組織を含むため、呼吸と接点のあるラインと考えられています。
つまり、どちらも胸と腕をつなぐという共通点を持っているのです。
このように、呼吸との関わりという点でも、両者には似た特徴が見られます。
ツボの位置を重ねてみる
さらに注目したいのは、肺経の代表的な経穴(ツボ)の位置です。
例えば、中府・雲門は胸の上部に位置し、DFALが始まる胸の周辺と近い場所にあります。
また、尺沢は肘の前面、太淵は手首の親指側、魚際は母指球付近にあり、いずれもDFALが通る部位の近くに位置しています。
さらに、走行や呼吸との関わりだけでなく、こうした代表的なツボの位置にも共通点が見られることは、ただの偶然でしょうか。
この段階では結論を出すことはできませんが、身体を多角的に見る面白さを感じさせてくれる共通点だと思います。
私が面白いと感じた理由
今回特に印象に残ったのは、異なる考え方で身体を見ているにもかかわらず、似たような特徴が見られたことです。
もちろん、これだけで二つの理論が結び付くわけではありません。
しかし、時代も理論も異なる中で身体を観察した結果、似た特徴に着目している点には、何らかの共通する傾向のようなものがあるのかもしれません。
その答えは現時点では分かりません。
だからこそ、このような共通点について考えることも、身体を学ぶ面白さの一つではないかと私は感じています。
まとめ
今回、DFALと肺経を見比べてみて、私はとても興味深い共通点があると感じました。
もちろん、それが偶然の一致なのか、それとも身体を観察し続けた結果、異なる理論が似た場所へたどり着いたのかは分かりません。
現時点で、その答えを示すことはできませんし、安易に結び付けるべきでもないと思っています。
異なる視点から身体を見ることで、新しい発見や気付きにつながることがあります。
今回のnoteも、その一つの見方として楽しんでいただけたら嬉しいです。
最後に、この共通点を皆さんはどのように捉えますか。
偶然だと思いますか。
それとも、身体というものには、時代や理論を超えて共通して見えてくる特徴があると思いますか。
答えは一つではありません。
ぜひ皆さん自身の視点でも、このテーマについて考えてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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