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【四十肩・五十肩とは】肩が上がらなくなる本当の理由|肩だけでは見えない身体のつながり

こんにちは、ありちゃん先生です

はじめに

四十肩・五十肩は、年齢とともに起こるものだから仕方がないと思われがちです。

しかし、実際の臨床では年齢だけでは説明できないケースを数多く経験してきました。

痛みが強くて腕が上がらない方もいれば、痛みは落ち着いているのに動きだけが戻らない方もいます。

また、同じような症状でも回復までの期間には大きな違いがあります。

この違いが生まれる理由を考えると、肩関節だけを見ていては見えてこないものがあります。

肩甲骨の位置胸郭の動き肩まわりの筋肉の状態など、身体全体を評価することで初めて理解できることが少なくありません。

四十肩・五十肩は、正しい知識を持つことで必要以上に不安になることを避けられます。

また、回復までの流れを理解しておくことで、その時期に合った対応もしやすくなります。

このnoteでは、四十肩・五十肩とはどのような状態なのかを整理しながら、なぜ肩が動かなくなるのか、その仕組みについて身体全体のつながりという視点も交えながら解説していきます。


四十肩・五十肩とは

四十肩・五十肩は、医学的には肩関節周囲炎と呼ばれる疾患です。

名前のとおり肩関節の周囲で炎症が起こり、その後、関節包や肩まわりの組織が硬くなることで、痛み可動域の制限が現れます。

進行すると肩関節が凍り付いたように動かなくなることから

凍結肩(フローズンショルダー)

と呼ばれることもあります。

特徴的なのは、単に炎症が起きているだけではないということです。

炎症が落ち着いたあとも

肩まわりの筋肉や関節包の拘縮
組織同士の癒着

が残ることで、腕を上げたり後ろへ回したりする動作が難しくなるケースが多く見られます。

そのため、痛みが軽くなったからといって、すぐに元どおり動くわけではありません。

私は臨床の中で、肩だけではなく肩甲骨や胸郭の動きまで含めて評価することを大切にしています。

肩関節は単独で動く関節ではなく、周囲の組織と連動しながら働くためです。

まずは四十肩・五十肩がどのような状態なのかを理解することが、改善への第一歩になります。

なぜ肩が上がらなくなるのか

四十肩・五十肩になると、多くの方が腕を上げようとしたときに痛み引っかかりを感じます。

その原因を、肩関節だけの問題として考えてしまうことは少なくありません。

しかし、実際には肩だけで起きているわけではありません

肩関節は、上腕骨だけが動く関節ではなく、肩甲骨や鎖骨、胸郭と連動しながら動いています

この連動を「肩甲上腕リズム」と呼びます。

本来であれば、腕を上げると上腕骨と肩甲骨が協調して動くため、無理なく大きく腕を動かすことができます。

ところが、肩まわりの筋肉や関節包に拘縮や癒着が起こると、この連動が崩れてしまいます。

特に、大胸筋や小胸筋が短縮すると肩甲骨は前方へ引っ張られやすくなり、肩甲下筋や前鋸筋、広背筋などが硬くなることで肩甲骨の動きも制限されます。

その結果、本来動くはずの肩甲骨が十分に動けなくなり、上腕骨だけで無理に腕を上げようとするため、痛みや可動域制限が生じるのです。

私は、四十肩・五十肩は肩関節だけの問題ではなく、肩甲骨や胸郭を含めた身体全体の動きが影響していると考えています。

だからこそ、肩だけに目を向けるのではなく、身体全体のつながりを評価することが大切です。

四十肩・五十肩で見られる主な症状

四十肩・五十肩では、肩の痛みだけでなく、日常生活に支障をきたすさまざまな症状が現れます。

代表的なものが夜間痛です。

昼間よりも夜間に痛みが強くなり、寝返りを打つたびに目が覚めたり、痛みで眠れなくなったりすることがあります。

また、腕を上げる後ろへ回すといった動作も難しくなります。

例えば、

  • 髪を結ぶ

  • 洗髪をする

  • 高い場所の物を取る

  • エプロンや下着を後ろで留める

といった何気ない動作でも痛みや動かしにくさを感じるようになります。

さらに、肩を動かすたびに引っかかるような感覚や、ゴリゴリ、ジャリジャリと音がすることもあります。

これらの症状が続くと、痛みを避けようとして肩を動かさなくなり、さらに拘縮が進んでしまうことも少なくありません。

四十肩・五十肩は、単に肩が痛いだけではなく、肩甲骨の動きや肩関節全体の連動が乱れることで、日常生活のさまざまな場面に影響を及ぼす疾患なのです。

四十肩・五十肩は3つのステージで考える

四十肩・五十肩は、一般的に炎症期拘縮期回復期の3つのステージに分けて考えられます。

まず炎症期は、肩に強い痛みが現れる時期です。

安静にしていても痛みを感じたり、夜間痛によって睡眠が妨げられたりすることも少なくありません。

この時期は炎症が主体となっているため、無理に動かそうとすると症状が悪化する場合があります。

次に拘縮期では、炎症は落ち着いてきますが、肩まわりの筋肉や関節包が硬くなり、可動域の制限が目立つようになります。

  • 腕が上がらない

  • 後ろへ手が回らない

  • 服を着替えにくい

といった日常生活での不便さを感じる方の多くは、この時期に来院されます。

さらに時間が経つと回復期へ移行し、少しずつ痛みが軽減しながら可動域も改善していきます。

ただし、何もしなくても元どおりになるとは限らず、拘縮が強く残っている場合は回復まで長い時間を要することもあります。

私はこの3つのステージを意識しながら評価を行っていますが、施術の考え方そのものは大きく変わりません。

変わるのは刺激の強さ動かす範囲であり、身体全体を評価しながら肩甲骨や肩関節の動きを整えていくという方針は一貫しています。

私が臨床で重視していること

四十肩・五十肩の施術では、肩だけにアプローチすれば改善するとは考えていません。

私が最も重視しているのは、

「肩甲骨が本来の位置で自然に動ける状態」

をつくることです。

肩甲骨の位置が乱れると、腕を上げるたびに肩関節へ余分な負担がかかり、痛みや可動域制限につながります。

そのため、評価では肩甲骨の動きだけでなく、胸郭との連動肩まわりの筋肉の状態も確認しています。

特に臨床で重要だと感じているのは、

  • 肩甲下筋

  • 前鋸筋

  • 小円筋

など、肩関節の安定性や肩甲骨の動きに深く関わる筋肉です。

もちろん、それだけを施術するわけではありません。

大胸筋や小胸筋、広背筋なども含め、身体全体のバランスを見ながら、その方に必要な部位へアプローチしています。

肩が上がるようになることは大切ですが、それ以上に重要なのは、肩甲骨と上腕骨が本来のリズムを取り戻し、無理なく動ける状態をつくることだと考えています。

放置するとどうなるのか

四十肩・五十肩は、時間が経てば自然に治ると思われることがあります。

確かに炎症は徐々に落ち着いていきますが、それだけで元の状態まで回復するとは限りません。

肩を動かさない期間が長くなるほど、肩まわりの筋肉や関節包の拘縮、組織同士の癒着が進み、可動域が戻りにくくなることがあります。

また、肩が動かない状態が続くと、その不足した動きを補おうとして首や肩甲骨、背中などに負担がかかるようになります。

その結果、肩だけでなく首こりや肩こり、背中の張りなど、新たな不調につながるケースも少なくありません。

だからこそ、痛みだけに目を向けるのではなく、肩がどのくらい動くのか、肩甲骨が本来の動きを取り戻しているのかを確認しながら改善を目指すことが大切です。

早い段階で適切な評価とケアを行うことは、回復までの期間を短縮するだけでなく、日常生活への影響を最小限に抑えることにもつながります。

まとめ

四十肩・五十肩は、単なる肩の痛みではなく、肩まわりの筋肉や関節包の拘縮、そして肩甲骨と上腕骨の連動が乱れることで起こる疾患です。

そのため、肩関節だけを施術したり、痛みだけに注目したりしても、思うような改善につながらないことがあります。

私は、肩甲骨や胸郭を含めた身体全体の動きを評価し、本来の肩甲上腕リズムを取り戻すことが改善への近道だと考えています。

四十肩・五十肩は、状態を正しく理解し、その時期に応じた適切な対応を行うことで、回復を目指すことができます。

肩の痛みや動かしにくさが続いている方は、肩だけではなく、身体全体のつながりという視点からご自身の状態を見直してみてはいかがでしょうか。

このnoteでは四十肩・五十肩について解説しました。

しかし、肩の不調は四十肩・五十肩だけではありません。

慢性的な肩こりも、単純に筋肉が硬くなっているだけではなく、姿勢、身体の使い方、呼吸、ストレスなど、さまざまな要因が関係しています。

肩の不調を根本から考えるためには、症状が出ている場所だけではなく、身体全体のつながりを見ることが大切です。

肩こりについて、原因や身体の仕組みを詳しく知りたい方は「肩こり辞典」で解説しています。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

  • 自分のケースだとどう考えればいいのか

  • なかなか良くならない症状を何とかしたい

  • セルフケアや習慣の作り方をどう整理すればいいのか

といった疑問があれば、コメントDM、質問箱で質問してください。

※診断や個別の評価はできませんが、一般的な解剖学的・臨床的な考え方として整理できる範囲でアンサー記事としてお答えいたします。

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