嫁入りと結納金
年末年始は家族と接する機会が増えるので、必然的に様々な言動に触れる形となります。
普段なら聞き流せることも、否応なく処理しなければならないのは面倒くさいですよね。
さて今回は、知り合いから、家族と話していて辟易した「結婚」に関する話があまりもズレていたので、本人にも許可を取った上で、一般論としてまとめてみました。
今回は「嫁入りと結納金」についてです。
知り合いの話
その知り合いは、現在付き合っている彼氏さんとの結婚の話を家族としていた際、父親からこんなことを言われたそうです。
「結婚するなら、結納金を出してもらわないと」
いわゆる「嫁に出すなら金をもらう」というやつですね。
ただ……。
嫁入り道具を用意する予定はない(父親が断定)
とのことで、この発言を受けて、本人は正直かなり違和感を覚えていました。
酒も入ってるから調子に乗ってるんだろうなと、その場では流し、それなら結婚後の生活用品は自分たちで揃えればいいやで納得したのですが、
「嫁入り道具何も持たせないのに、結納金だけはほしいって、意味わかんなくない??」
「嫁に出す」という感覚だけが残っていて、お金は欲しいってこと?
そもそも結納金って何だったっけ?
ここで気になったので、お互いに結納金について少し調べてみました。
まず前提として、結納も結納金も法律上の義務ではありません。
完全に慣習です。
そして本来の意味としては、
嫁入り道具を整えるための準備金
という性質が強いものでした。
つまり、
・娘側が家具や生活用品などを持たせる
・その費用として結納金を受け取る
というセット構造です。
なので、何も持たせないのに結納金だけ要求するというのは、実は昔の作法としても成立していません。
というか、結納金自体受け取る名目がありません。
現代の結婚事情と現実
さらに言うと、今の時代の結婚事情はかなり変わっています。
・結納をしない夫婦が多数派
・家具・家電は夫婦で共同購入
・お金の管理も二人で相談
・法律上「嫁入り」という概念は存在しない
結婚は「家と家」ではなく、個人と個人のものです。
なので、「嫁に出す側が上」「金を払って当然」という考え方自体が、今の生活実態とは合っていません。
最近は結納自体省略されていますし、両家の顔合わせ食事会のみにするというようなカップルがほとんどのようです(これは調べて初めて知りました。緊張してご飯の味わからなさそう)
なぜこういう話が出てくるのか
では、なぜ今でもこうした要求が出てくるのか。
考えられる理由はいくつかあります。
・昔の価値観のままアップデートされていない
・家のメンツを重視している
・お金=敬意だと思っている
・人生の節目でも主導権を握りたい
必ずしも悪意とは限りません。
ただ、ズレたまま固定されているだけ、というケースも多いです。
例えば「家のメンツ」。
結納金を貰わないと、娘が軽んじられているようで格好がつかない。
いやそれだったら嫁入り道具も持たせなさいよ。
あとは対価としての勘違い。
育てた対価を貰わないと損だ、なんて考えているケースですね。
これは娘本人に対しても、相手家族に対しても非常に失礼です。
この場合は、要求に応える必要はない、のではないかと私は思いました。
まとめ
親だからといって、価値観まで引き受ける必要はありません。
また、変わらない人に期待し続ける義務もありません。
昔は常識だったことも、今は非常識と取られるようなものもあります。
「嫁に出す」という感覚自体が時代遅れになりつつある中で、もしも親から「結納金を!」と言われても、無理に要求に応える必要はありません。
また、親に「今はこうだから」とか「嫁入り道具を出さないのにそれはだめでしょ」と窘め、理解させたいという気持ちもわかりますが、所詮家族は最も身近な他人です。
本人が変わろうと思わなければ、変わることはありません。
なので、自分自身が嫌な影響を受けないように「期待しない」「関わらない」「説得しない」というのも一つの手段です。
親だから、血縁だから、と諦めなさいなんて人もいますが、それは相互尊重がある関係の場合だけ成立する話です。
尊重もなく、人生の節目で金銭を要求する人から距離を取るのは、義務放棄ではなく境界線の設定です。
これ以上親の前で良い子でいる必要はありません。
ご自身の幸せを第一に考えてくださいね。
年末年始、似たような話題でモヤっとした人がいたらと思い「こういう考え方もある」という一例として、今回の話を置いておきます。
ちなみにこの知り合いは近い内に結婚決めるようです。
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