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卒園じゃないのに、涙のアルバム授与式|家族エッセイ#73

本日、三歳あおくんのアルバム授与式でした。

アルバム授与式?
卒園でもないのに?

これは、0・1・2歳を過ごした小規模保育園から、本園へ進級する節目の式だった。

先生に
「服装ってちゃんとした方がいいですか?」
と聞くと、

「普段通りで大丈夫ですよ〜」

と言われたので、油断していた。

……いや、卒園式じゃん!!!

先生も保護者も、涙。

主任の先生は最初から泣いていて、
他の先生も目を潤ませ、
保護者も鼻をすすり、ハンカチを出す。

とても温かい会だった。


0歳からのビデオ

式では、先生たちの挨拶、園長先生の挨拶、
そして10分ほどの思い出ビデオ。

0歳、1歳、2歳の写真。
そこに子どもたちからの一言メッセージ。

あおくんは「ありがとう」。

……泣くよね。

BGMも優しすぎる。

そしてここで事件。

ビデオを見ながら、

「あ!僕だ!」
「あ!あおくんだ!」
「あ、あおくん!」

自分の写真が出るたびに大声で自己申告。

感動のシーンのはずなのに、
毎回セルフ紹介。

他の園児に「シー」と言われ、
保護者はくすくす笑う。

涙と笑いが混ざる空間。

ちょっと面白いけど、

おいおいおい。

主役、自覚しすぎである。


分厚いアルバム

最後に、アルバムを受け取る。

お花と一緒に。

ずっしり分厚いアルバム。

まだゆっくり見られていないけれど、
もう宝物確定。


私の挨拶

保護者はみんな少し挨拶をさせてもらった。

「あっという間の2年間でしたが、思い出も成長もぎゅっと詰まった2年間でした。」

あおくんはおしゃべりが遅くて、
先生に何度も相談した。

「急に喋れる子もいますよ。」

その言葉通り、2歳半頃から突然ぶわーっと話し始め、
今では元気いっぱいのやんちゃな男の子。

最初は「保育園行きたくない」と泣いていたのに、
今では行きたくないと言いながらも、
ちゃんと自分の足で玄関まで行き、
バイバイと元気に手を振る。

誇らしい。


ママも成長した2年間

この2年で、私は復職し、妊娠し、出産した。

メンタルが落ちることもあった。

朝少し遅れても
「大丈夫ですよ」と言ってくれた先生。

妊娠中、抱っこできない私の代わりに
バッグを持ってくれた先生。

登園時に何気なく話せた保護者の皆さん。

子どもの悩みや保育園の話を共有できたこと。

優しい人たちに囲まれていた。

だから乗り越えられた2年間だった。


りくくんという奇跡

式は1時間。

次男、りくくんも連れて行った。

最初から最後まで爆睡。

すごい。

寝るときは寝る。
動くときは動く。

メリハリのある、たくましいりくくん。

ぜひ同じ保育園に通わせたい。


光属性のパパたち

アリンコ観察視点、発動。

6割くらいのパパたちが参加していた。

スーツ姿。
きちんとした服装。
泣いているママの涙を拭く。
「写真撮れてないから撮ろう」と声をかける。

眩しい。

出ました。

光属性パパ。


岩陰特性パパの不在

実は今回、うちのパパにも聞いた。

「アルバム授与式あるけど、行く?」

返答は、

「休み取れへん。無理。」

予想通り。


そして、岩の一撃

帰宅後。

私はアルバムを差し出した。

「見て、このアルバム。
感動の式やったよ。先生ずっと泣いてたんだよ。」

くせつよパパ、大きなアルバムを見て一言。

「たいそうなアルバムやな。」

……。

さらに続けて。

「なんでや、まだ近くにおるやろ。
まだ泣くのは先やろ。」

(※進級先は隣の建物)

出ました。

岩陰特性、寒めの現実ツッコミ。

確かに物理的距離は近い。

でもね。

0歳から2歳までの時間は、
もう戻らない。

隣にいても、
“あの時期”は終わったのだ。

でも岩は、泣かない。

合理的で、現実的で、
ちょっと冷たい。

でも、これが岩。

変わらぬ安定感。

……とはいえ。

やっぱりちょっと、寒い。


それでも、未来に期待する

だからこそ。

りくくんのアルバム授与式のときは、
必ず連れてこようと思う。

あの空気を。
あの涙を。
あの温度を。

理屈じゃなく、空気で感じてほしい。

岩は岩。
光は光。

でも、岩だって日光に当たれば、あたたまる。

その日を、私はちょっとだけ楽しみにしている。

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