北スペインの赤い情熱 CA オサスナ
Hola todos, 私は去年の夏からスペインのパンプローナという町に留学しているのですが、今回はそんな私が応援しているオサスナについて、現地で体験したことを含めて紹介していきたと思います。
ラリーガが好きな方は一度は聞いたことがある名前かと思いますが、少しでも多くのラリーガや海外サッカーファンに知ってほしいと思い書き始めました。
思わず現地で見たくなる、中継カメラには映らないラリーガならではの要素を紹介します。
オサスナってどこにある?
まずはこのクラブを話す上で大事な地理から。
スペインはナバラ州、パンプローナという北の北にある20万人ちょっとが住む小さな街を本拠地としているクラブです。
久保のソシエダがあるサンセバスチャンから車で1時間というとわかりやすいかもしれません。
ちなみに、「オサスナ」は地名ではなくバスク語で「健康」を意味する単語です。バスク語と聞いてピンときた方もいると思いますが、そう、ここはバスク地方の一つ。ラリーガ的な言い方をすると、アスレティックビルバオの「made in Euskal Herria」に含まれる所。
このクラブを語る際に色々な意味で「バスク」という言葉はキーワードになってます。
ここで少しだけそんなパンプローナについて紹介。
おそらく日本で広く知られている唯一のものはスペイン3大祭りの一つ、牛追い祭り(実際は“追われ”祭りなのだが)ぐらい。あとはみんなご存知フランシスコザビエルの出身地だったり、山口市と姉妹都市だったりなどなど、日本での知名度はほぼないと思うし実際自分も来るまで知らなかったですが、旧市街はとても賑やかで自然豊かな素敵な町です。



クラブ情報
正式名称はClub Atlético Osasuna、チームの愛称は”赤い奴ら”を意味するRojillos(ロヒージョス)で、赤と紺がクラブカラーになっています。2020年にクラブ創立100周年を迎えた歴史あるクラブで、2023年にはコパ・デル・レイ準優勝を収めています。スペインに4つしかない完全ソシオ制を採用しているクラブの一つです。
“闘技場” エル・サダール
次はオサスナが誇るスタジアム、「エル・サダール」
名前の由来は近くを流れるサダール川から。24000人近くを収容可能な町の規模感とは正反対な専スタです。ビックマッチはメンバーにならないと入手困難になるぐらい、すぐに完売。20万人の町で2万強の人が集まるって考えるとその熱狂具合が伝わると思います。見た目からわかる通り、この町のシンボルでもある闘牛場をイメージして作られています。
では少しだけ写真と共にご紹介。







印象的だった出来事
ここからはオサスナについて印象的だったものを紹介。
まずはリーガの第8節のバルサ戦、4−2でオサスナが勝った試合。試合内容はもちろん、雰囲気が凄まじかった。チケットは通常の3倍ほどだが速攻完売。超満員のスタジアムがクラブカラーに染まった瞬間は言葉で言い表せないものがありました。当時無敗だったバルサを倒すという歴史的な試合を見ることができました。

もう一つはコパ・デル・レイの準々決勝のソシエダ戦、これはアウェイ開催だったのですが、当日は街の中心にあるクラブでパブリックビューイングが行われていました。平日にも関わらず多くのファンが集まり大画面の前で応援しているのを見て、日本でもこういう環境がもっとあったらもっと楽しくなるなと感じました。

クラブのアイデンティティ
ここまでで何となくオサスナの雰囲気が伝わったと思いますが、最後にこのクラブのアイデンティティについて感じたことを少しだけ。バスク州ではないがバスク地方に含まれ得る(なぜこのようになっているのかには複雑な歴史があります)このクラブは、もちろんバスク語もアイデンティティの一つではありますが、やはりナバラという場所そのものに一番の重きを置いてるという感じがよく伝わってきます。クラブが街そのものを体現するように街全体も一体となってクラブを支えています。よくアスレティック対ソシエダのバスクダービーが注目されますが、そことは少し違った独特なものを感じます。それが垣間見える、チャントでも使われるフレーズを紹介。
Que no son de Lezama.
Que son de Tajonar.
オサスナの選手を指して「Lezama(レサマ)じゃない、Tajonar(タホナール)育ちだ」と言っています。レサマとはアスレティック・ビルバオのカンテラの本拠地、タホナールはオサスナのそれの名前です。ちなみにタホナールからは有名選手も輩出されていて、1番有名なアスピリクエタをはじめ、ハビ・マルティネスやミケル・メリーノ、オイアン・サンセなど、街の規模を考えると育成にも素晴らしいものがあると感じます。パリ五輪優勝メンバーのアイマール・オロスは現在も10番を背負ってトップチームで活躍しています。ちなみにあのニコ・ウィリアムズもパンプローナで生まれたのでわずかながら在籍経験があります。やはり地元の選手が地元のチームで活躍する、この価値観が大切にされていると感じます。
まとめ
長くなりましたが、オサスナについて現地で体験したことを含めて紹介してみました。もし今後オサスナの試合を見る機会があったら頭の片隅で思い出してもれえたら試合がより面白くなると思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。chao👋
