サクラノ詩 プレイレポート1日目
こんにちは。Twitter等で弓川と名乗っている者です。
この記事は「サクラノ詩 -櫻の森の上を舞う-」というADVゲームを、弓川がプレイしながら同時に書いている感想文になります。2022年2月18日よりプレイ開始です。
今回は公式サイトを一切見ず、プレイして思ったその時のことをダイレクトに書くようにします。
記事の性質上、当該ゲームのネタバレ全開ですので、未プレイの方はブラウザバックを推奨します。ブラバしろ(脅迫)
・親父は名のある芸術家。主人公は関係者からこれからどのような目で見られるのか
・唯一にして至高の一枚が桜の絵。親父はどのような心象風景の最中にその桜を描いたのか
・横たわる櫻、捩れ這う桜、死者の想起
→私が四国の民であり、特に愛媛の民であるからか。私が最初に想起したのは正岡子規の末期と絶筆三句だった
子規が筆を折ったのは9月だから桜の季節とは程遠いけど…でも私にとっての「死者」の原風景がそこにあるから「横たわる櫻」を呼び起こされたんじゃないかな
・「絶命の一瞬」
→確かにそんな感じ。ただ親父が本当は何を思って桜を横たえたのかってのがこの物語の核になるだろうから、流石に現時点で解答は出せないな
→これがコミカルな雰囲気で始まる物語であれば「横たわる」を意味する"lie"から「嘘」まで発想を持っていったけど、この作品の雰囲気はそうじゃないでしょう
・えっ
→嘘でしょ…これこそ嘘でしょ。この…この雰囲気からそんなノリに何も挟まず直で行くの!?おいBGM!お前もなんとか言っ…お前もか!!
・「自然は芸術を模倣する」
→哲学の話しなきゃダメ?ダメかな…
・全てがフラットに見える…そう、圭の胸板のように…うははははははははは!!!!!!
・すまない、このゲームもしかしてバカゲーだったりする?
→遺産放棄のノリに関して。たぶん私も同じ立場ならやる。同じ思考回路でやるし周りの関係者にいやいやここはって言われて「それでは仕方なく…」って言って受け取るサインを書くとこまで筋書くのも同じ。そして同じようにやらかす
→でも…そうだな、落ちてきたぼた餅を受け取る正当性があっても、キャッチできなくて悔悟を遺すのは長くても1ヶ月も無いんじゃないかな
私はしがない一般人。金は要る。あったらあるだけ使う。散財する。ただそれはそれとして仕事を止めたりはしないだろうという予感はある。
私は金を稼ぐため…ひいては生きるために仕事をしているのではなく、自分の「働きたい」という欲求を満たすために仕事をしている。
金や生活はあくまで働きたいという欲求を満たすために必要なものであり、その欲求を満たせないのならその辺は要らん。潔く野垂れ死ぬ。
「俺は大金で人が変わったりしない」と言えるほど私は高尚な人間じゃあないけど、それでもそこは変わらないと思いたい。
・なんだ、主要人物全員ループ者か?
・過去に同居していたと。ふむ
→昨今よく思うのですが、物語における情報の開示のさせ方ってちょっとフォーカスしたくないですかと。
過去主流だったのが「何も知らない主人公が成長してやがて全てを知っていく」というものでした。一般的な冒険活劇がそうです。
それがある地点から…抽象的かつ具体的に言うと「ゲームとしての周回プレイをシナリオとしてのループ設定に反映させた作品が現れてから」と言うべきか、その辺りから「全てを知っている主人公が物語の進行に合わせて読者である我々に情報を開示していく」という形を取るようになったような感覚があるのです。
世は2022年、日本は令和4年。ゼロゼロ年代なんて死語と化してきてます。そろそろその形を打ち破りつつ名作足り得る作品が現れても良いのでは…
→それはそれとしてこのゲームは2015年リリースだがなっ
・いやしかしピアノが強い。初っ端からここまで音だけで心揺さぶられる強さを感じるのは久々というか…グランドEDでもおかしくないレベルでは
→調べたところ「舞い上がる因果交流のひかり」という曲名だとか。これたぶんこの曲と同じレベルの曲が他にもあるんでしょ?ヤバいなあ
・藍さん、アイだかランだか知らんが見た目も声も現時点での性格も凄く好みなんですよね
・「終わったばかりだから、新しくはじめるのはもう少し後でもいいだろう」
→少し私の四季観の話をしましょうか

思考のきっかけはこの方のこのツイート。ここから弓川は以下のように考えました。
私は夏に死のイメージがある。正確には「夏の終わり」にあるから「秋の始まり」とも迷った。
隆盛の終わりとか、郷愁や懐古の終わりとか…そういった感情の先に死があると考えてる。
おかしな表現だけど「ポジティブな死」「ネガティブな死」という概念に分けられるのであれば、前者が夏で後者が冬だと思う。
イメージとして
春は「別れるもの」「進むもの」
夏は「楽しいもの」「終わるもの」
秋は「起こるもの」「続けるもの」
冬は「耐えるもの」「続くもの」
人生のタイムラインに喩えて…起承転結とは即ち秋冬春夏である。
秋の「続ける」と冬の「続く」には大きな違いがある。
能動受動もそうだし…言語化しにくいな。
冬の「続く」に「耐え」きれなかったモノには、春で「進め」ずネガティブな死が待ってる。
春は冬を越せなかったモノを置いて「別れて」前に行く奮起の季節。
秋はあくまで「起こるもの」であって「始まるもの」ではない。
これにはゼロからのスタートだけではなく、他の経験によって1とか2とか自然に増えた別の経験を始めようとするパターンや、一度終えたものや休止してたものを再び始めようとする"再起"のパターンを含んでる。
夏の「終わり」を懐かしんで思い出にしたり、夏の「楽しさ」を糧にする季節が秋であると、そう考えています。
秋とは実りの季節、豊穣の季節でありますゆえ。
読書にスポーツに芸術に食事に…正であれ負であれ、精神的リソースが無いと「起こる」ことはないでしょう。
こんな感じ。当時の自分のツイートをコピペして再構築しました。
夏の終わりに死のイメージがあるのは…どこの会社の影響やろなあ、ええ?
しかし糸瓜忌に死のイメージの原風景があると書いときながら秋こそ”起こり”であるという主張。矛盾してません?
ほんでまあサクラノ詩は春の物語のハズで、「続く」に耐えられなかったオトンと別れて前に進み行く季節と考えると、懐かしくも新しい生活を始めるのは「悪くない選択」だと思います。ベストは秋。
・『春と修羅』の…これは詩か。物語が始まる前にも一部出てたよね

→なるほどそれでウィトゲンシュタインか(TwitterのTL的な意味で)
私は独我論は”ザ・ゲーム"からちょっとだけ考えたくらいだけど、文学の方から行くなら春と修羅は鉄板な切り口よね。
「わたくしという現象」「共通に感ずるだけであるように」
そうなるとこの作品がループものだとしたらループ者は複数いそうだなあ…
しかしこの作品は中々に頭を使いそうだ。私は経済的不安定を言い訳に院行きを蹴ったおばかだから高度なものを求められると諦めて脳死で読みだすぞ
→といっても、どちらかというとこれは「作者の心象風景をノベルゲームという形でそのまま出力して考えさせる」って感じがしてるから、ゲームとしての考察はそこまで要らなさそうではある。問題は「私が何を思うか」だ。
・非常に残念なことに弓川さん美術的教養ほとんど養ってこなかったのよね…ハイパー有名どころくらいはわかるけどって程度
→どうでもいいですが「教養を養う」って重言になるんですかね

・完全に今考えましたが、普段から弓川はこんな感じの明度彩度のことを「名作の色」と呼んでます。実際そうでは?そうでもない?そう…
・さて真ヒロインらしき子。普通に「雫」とやらだと思うけども
→またまたふと思ったのですが「幻」の呼び方っていくつもありますよね
幻覚、夢、陽炎、逃げ水、蜃気楼…
春の夜に見た幻として相応しいのはどんな呼び名でしょうか
・テーマや主訴とは対照的に軽妙な文章で低カロリーな時は低カロリー。何も考えずに読んだらめっちゃ楽しいやろなあ
・真琴の声、非常に良き。演技指導が行き届いてそうな感じ
・圭の立ち絵がマジでぱっと見女にしか見えんしわりとストライク気味な容姿だけど知性をあまり感じないし男なのつらい
・ああ…藍さんメシマズ勢かあ…
・「はいっ」(唐突なイケボ)
・ぱ、パン耳の魔術師…(震え)
・こいつが前部長やろなあ…テーマソング?イケてるね…(諦め)
・啄木も確か哲学的な方面へのパスがあったな
→啄木といえばやはり『一握の砂』
自然主義文学を「飾らない文学」と評するのは実に気に食わんが、それでもあれの飾り気の無さ、 主観的な写実主義感は好きだ
一握の砂の中だと…「はたらけど」の句は特に好き
内容がというより短歌としての完成度が凄く高くて、口に出した時の語感のよさというか気持ちのよさがよい
・ナァンデ!!
・部屋に釣られた電気の紐でシャドウボクシングしたい
・作り丁寧ですよねこのゲーム。店屋物の下りのとこの立ち絵の変化が凄く丁寧
・マヨラーを許すな
・お姉ちゃんかわいいね…でもメシマズでマヨラーなんだね…許せないね
・雫の声が原作と違う(行き場のない怒り)
・ああ…期待した私が大馬鹿者だった。こいつもボケか…
・「直哉に戻します」
・いまの「うん…」は原作の声してたわ
・こいつうるせえな
・か、からあげクンさん…
・私の直感が告げている、真琴の物語は鬱になる可能性がある
・秀麗な字…?
・ふむ、正統派と見て良さそうか?
・ACとはまた古いネタを。あれから11年経ったか
→発売当時はあれから4年か、にしても擦るネタではねえな
・正統派だあ…稟だったか、お前だけは心穏やかでいてくれ
・OP《櫻の詩》
→存在は知ってて何回かショートで聴いたけど…とんでもない完成度だよな。聞いててただただ震える。後でOP考察もしたいがにしても曲がいい
「そうやってまた悲しげなことを言う、ナオは!!」
「なんだって?」
「ああそうだ、それは悲しいことなんだろうさ!」
「その言葉に俺の存在がどれほど関わっているか」
「お前もそう思ってるんだ、思ってるんだろ!」
「関係ないと言っている!!」
・「皆が同じ時間に同じ場所で生きている意味がない」
・この場合の狂想はカプリーチオではなく文字の持つ意味を使っただけだろう。流石に絵画に音楽にと教養を求められても追いつけんぞ
・春の陽気を石の中にいるとするか、良い表現だ
・マネは…『春』なら辛うじて知ってる。あと『自殺』もその逸話から画像を見る機会はあった
教養深い人ならこの『オランピア』とやらも知ってて当然なんだろうが…残念、弓川は全く明るくないのだ
・「死ぬのは嫌い」
・黍の字を読めるのか…(困惑)
・雫の字は死を連想させる。だから一字取り除いて…ずく?夏目?
→しずく…死不苦?死ねないまま苦しむ?
→重要そうだが情報が何もないな
・雫は直哉に借りがある
・簿記で殴る強さ変わんないかな…変わんないか
・しかし藍の姐さん本当に可愛いな。どうしてメシマズでマヨラーでボケに回るんだろうな
・敬語!!敬語キャラ!!!お前ええんかホンマにそれで!
・ああああああ!!!いいだろもう!!もうボケは!!なんだよもうどいつもこいつもビジュアル好みで性格もCVもハマっててどうして頭のマイナスネジが1個か2個プラスドライバーで締められてるんだ!!
・おお、もう…(精神的妹への肯定)
→長い間ADV界隈から離れすぎてたせいかな…こういうトンチキにも慣れたと思ってたんだけどな…(性乱島を見ながら)
・私はこういう「後輩系後輩」に弱いんだ。だからその…期待しているぞ
・「それは光栄だね」ってなに
(18時から夕飯等々で休憩、20時半より再開
・里奈の自己紹介から。これはコミュ強
・「私が成長して激怒するような人なんていない」
・顧問藍ちゃんじゃないんだ
・炊き込みのとこはまるっと雑に流し、女装パート
→私は「女装が似合う美人系男キャラ」が本当に大好きなんですが…すまん、圭は違う。全然刺さらん
・真琴isおっさん
・「明石は空を飛ぶことにこだわりがある」
・感性がおっさんなのよその台本は
・たぶんね、ツインテ無い方がウケるよ圭ちゃん
→ロングだとしてもせめて流せ、括るな。たぶんポニテでも違う
・タキシード直哉かっこいいねえ…
・後ろ姿の立ち絵あるのほんと丁寧なメーカーだよなあ
・おお…ボケてなさそうなクーデレ風ツインテ!しかも瞳の動きが丁寧
・中也の…うーん面倒な。
・「鍵を掛けたら大切な時に取り出せない」
・ウィスキーと夕焼けの色調表現…私と同じソウルを感じる
・源氏物語の夕顔のとこか。直哉も詩人だね
→ただ”寄りてこそ”の歌は返歌の印象が強いから、どちらかというと"心あてに”の方が良いかもしれん。直哉が相手を認識してるか予想してたらだけど
・そんでオスカー・ワイルドか。なに?『春日狂想』と併せて直哉が「幸福な王子」だとでも言いたいの?まだ始まったばかりだろうから知らんけど、あまりにも直接的過ぎて逆にミスリード疑うよなァ
→この引用持ってきたってことは王子とツバメの2つの暗喩先が必要なワケだ。仮に直哉が王子だとしてツバメは誰なのやら
・「人生は芸術を模倣する」
→そんなに言うなら私はシェイクスピアを持ってくるよそれならさ。
「人生は舞台だ。人はみな演じている」
…いやちゃうやん!私はノベルゲーをプレイしてるの!!なんで読んでるだけでここまで観念論を考えねばならんのだ!?思考放棄するぞコノヤロウ
There are only two kinds of people who are really fascinating – people who know absolutely everything, and people who know absolutely nothing.
(人を真に惹き付ける人々には2種類いる)
(万物を識る者と、ただただ無知である者だ)
それはそれとしてオスカー・ワイルドより。
→仮に直哉が王子なら…「禍々しい恋」まで意識するとツバメは同性か?
そんで「無知」なら…ええ……
→判断は急ぐべきではない。まだ登場人物は出しきってないだろうし
・風呂上がりの濡れた髪の表現はいいじゃないか圭。髪切れ♡
・うえ…マジか。さっきのさっきでそんな表現するんすか。

はい、というわけで一日目はここまでです。
ここまでで序章っぽいの正気か?あと3日で読み終われんのこの作品?
暫定的な感想ですが、あの物語でかけられた呪いを解いてくれるわけではなさそう。論文でも読んでるような気分で懐かしい限りですよ全く。
読書なら読書で哲学書や純文学から解き放ってくれ…別にいいけどさ
