SDGs いっせーのSAY!
「体調が悪いので席を譲って下さい。」
請われるまま若い女性に電車の席を譲った。
深く腰掛け、首うなだれ浅い呼吸で必死に耐える姿を予想したのに。
彼女は見事に腰をひねり、
窓に沿うロングシート正面に対して110度の向きに顔を固定。
苦悶の影差さぬケロリの表情で、
窓外の遥か前方に広がる五月晴れを呑気に眺めている。
常連の通勤客なら、景色など気に留めない。
満員の上り京葉線前方を思えば、朝っぱらから黒雲が嵩増す心。
「東京ディズニーリゾートに備え、体力温存?」
やがて彼女は立ち上がり、眼前の私を一顧だにせず、
足取り軽く舞浜駅のホームへと退場。
終始、一言のお礼も無し。
疑念、現実と化す。
「癇気バクハツ!オコな民・私~」の苛立ちには理性で蓋。
開いた口塞がらぬ思いに唇嚙みしめ、
正当権者として空席に滑り込んだ。
「蘇我ダッシュ 席取りガチンコ 待ったなし」の頑張りが淡し。
彼女のSDGsは、「元気のゼンマイ」の持続可能性で、
「席奪取 元気ハツラツ!ランド&シー」の意?
「末恐ろsheは小さな嘘人です」なんてね。
無防備な通勤客を、紛れ込んだリゾート客が抜け目なく一噛み。
HP温存のために吸い上げられた私のMP、正に弱肉強食。
エネルギー保存則、ゼロサムの美しさよ。
オロナミンCで回復だ…で済むか~!
『SDGs』提唱前の思い出なり。
大根役者に一杯喰わされた経験は苦いが、笑いとばせば人宝。
やはり渡世は義理人情。
ご老人には「どうぞ」の一声。
向日葵の笑顔咲き、降車時にも律儀な「追いありがとう」の風薫る。
ベビーカーに一人、胸にもう一人抱えたお母さんにも一声。
「ここだとベビーカーを停められないので…」と返答は曇り顔。
「お役に立てずスミマセン」で断念。
情けはこの世の潤滑剤、すってんころりもご愛敬。
席取り合戦場にもSDGsの種播き続ければ、
綿毛が着地先で新たに芽吹く未来かな、なんてね。
「席取りは早い者勝ち」が基本。
誰だって自分が座りたい。
されど「武士は食わねど高楊枝」の志も忘れじ。
私の一声よ、こだまになれ。
『それでもめげずに、一声の誓!』で
「SDGs」。
SDGsは、奪い合いのゼロサムではなく、
未来に向けて広がるこだま。
こだまはいずれ返るもの。
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「世の中に人の情け受くるこそ情けなしとは言ふもののお前では無し」
おこころざし、誠にありがとうございます。
ブタもおだてりゃ木に登る、ЯRtoneサポすりゃ天にも昇る。
