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本気の読書感想文の書き方

読書感想文、書評、書けない。書き方がわからない。どうせ書くのなら読まれた方が良いに決まっている。

そんな悩みを持った私が、できるとこまで分析してみようと決心しました。

そもそもなぜ読書感想文を書くのか

読書感想文を書く目的は、人によって様々ですが、「読書後のアウトプットとして」「記録として残すために」「読書好きと繋がるために」など様々かと思います。私の場合はすべて当てはまりますが、アウトプット、記録の側面が特に強いです。

「アウトプット」が目的の場合は、簡潔に内容をまとめる要約力、正しく・面白く伝えるための書く力の2つの力の向上と、記憶への定着などがインサイトにあたるかと思われます。

「記録」が目的の場合は、長くても正確に残す緻密さ、また先ほどと同様の書く力が求められそうです。

さて、「繋がる」が目的の場合はいかかでしょうか。これは多くのnote(ブログ)にも通じることかと思います。一言で言えば、求められるものは共感と言えます。

わざわざ人がいるnoteに投稿している時点で、私は共感を得なければなりません。そうでなければただの自己満足で終わりになってしまいます(それもそれで良いのですが)。それでは文章を通じて、共感はどのようにしたら得られるのでしょうか。

人に買わせるつもりで書く

視覚化された共感というと、スキ(いいね)の数がまず思い当たります。しかし、読書感想文に対する共感のアンサーは、スキの数でしょうか。

確かにスキがつけば嬉しいですね。私もたくさんスキがついた日にはスキップして帰宅することでしょう。

共感の一番わかりやすい形は、同じ本を買う(買わせる)ことだと思います。

例えばまだハリー・ポッターを読んだことのない人が、そのファンタジックな世界観や現代社会へのブラックな写像についての記事に共感したとします。「へぇ〜、そんな内容だったんだ」と、共感したんですから、スキを押します。次の日には忘れてしまうことでしょう。

これって「読書好きと繋が」れていますか??

もし自分が好きな本を相手に買ってほしい気持ちで文章を綴り、それで読んでくださった方が同じ本を手にとってくださったら、それほど嬉しいことはないと思います。

もちろん、すべての読書感想文がそんなに理想的なものになれるとも思いません。さらには実際に買うためにのお金や時間、本棚のスペースなど様々なコストを支払わせてしまうことになってしまいます。

それでも、こんな本に出会えてよかったと思ってくださるような本を選び、惰性でなく、本気でプロモーションする。そういう気持ちで書くとアウトプットとしてもより良い形になるのではと思いました。

じゃあどうやってプロモーションするの?

本を読んでいると、「ああ、その気持ちは分かった。それでどうする?」ということが往々にしてあります。だから私も具体例を示したいと思います。

知り合いに画期的なカメラを進めるとき、あなたは何をしますか?

「良いカメラがあるんだ」

「こんな見た目で」「これは画質がとってもよくて」「夜景モードが特にすごい」「こうやって撮ると、ほら、こんな風に撮れる」「じゃあ、実際に使ってみて」

この時代にカメラを勧めるなんてなかなかの時代遅れ感がありますね。ただし、この中に十分プロモーションのエッセンスが詰まっています。

「良いカメラがあるんだ」:一言でいうと何?

「こんな見た目で」:全容はどんなもの?

「画質がとってもよくて」:他と何が違う?

「夜景モードが特にすごい」:キモは何?

「こうやって撮ると、ほら、こんな風に撮れる」:具体的な使用例と結果

「じゃあ、実際に使ってみて」:お試し

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という構成になっています。高い成約率で有名なテレビショッピングも同様の手順を踏んでいます。

実際に『サピエンス全史』をプロモーションしてみた

私は前回『サピエンス全史』の読書感想文を書きました。書いた当時は何を書けばいいのか全くわからず、なんとなくの気持ちで文字を綴っていました。今回はその内容を上の原則に従って、簡単に紹介して終わりたいと思います。


『サピエンス全史』は、人類の社会構築の歴史を科学的に説明した書籍です。

「認知革命」「農業革命」「科学革命」の3つの革命をマイルストーンとしながら、何者が集団(家族、国家、世界)に秩序を与え、最終的に社会における幸福とは何たるかを論じています。

他の歴史書に比べ、文化人類学・宗教学・社会学などの多角的な学問領域からの考察が多く、一定の視点からではなく客観性に富んでいます。

特に我々が歩んできた進歩という歴史を一方的に賞賛、あるいは学問的に非難するのではなく、事象の定義や判断基準を与えつつ、読者をも議論に巻き込む構成になっています。

次のような記述がありました。

歴史を研究するのは、未来を知るためではなく、視野を拡げ、現在の私たちの状況を自然なものでも必然的なものでもなく、したがって私たちの前には、想像しているよりもずっと多くの可能性があることを理解するためなのだ。

歴史とは、私たちとは縁遠い世界についてのフィクションのように感じるときがあります。実際体験していないことですから、どんなに綺麗事を言っても他人事には変わりないと私は思います。

しかし、私と、私が生きている世界の、明日の姿の可能性を考える重要なきっかけになり得るかと思います。

本書『サピエンス全史』は、私たち人類の長い長い歩みをユニークかつ詳細に記述した書籍です。歴史を毛嫌いしていた私にもわかりやすく、興味を持つきっかけになりました。ぜひ、書店でお手にとってみてください。

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