奴らを支配する
note創作大賞2024オールカテゴリ部門
100年後1000年後も語り続けられる・・・ Written by Arshe Invalu
『天皇陛下、バンザーイ』

戦争の時、兵隊さんが末期に叫んだと言われています。
果たして本当でしょうか?
人を支配する
人を支配する人になりたいか?
人に支配される人になりたいか?

おそらく多くの人が
『人を支配する』
側になりたいと考えるのではないでしょうか。
自分の思い通りに働く人、どんな理不尽なことでも、機械の様に意のままに動く人。
人に支配されるよりは支配する立場に立てたら嬉しいですね。
『支配したい』とまでは言わなくても、
『支配されたくはない』
『自由でいたい』
と思っているかもしれません。
本当の幸せの状態とは、どのような状態でしょうか。
人が人として対等に付き合え、お互いに認め合える存在でいてくれたら素晴らしい。
更にその相手が自分よりちょっと劣っていたら、なお嬉しいのではないでしょうか。
一方で、支配する立場にいると、頂点に昇りつめた途端に、引き摺り下ろされる恐怖に立ち向かわなければならなくなります。
トップの人間は孤独と闘わなければいけません。
独裁者の末路が必ずしも幸せとは限りません。
支配されていても、その状態が幸せと感じていられるならば、必ずしも不幸せとは限りません。
人の幸せってなんでしょうか?
どうすれば、自分も他人も幸せな状態で過ごせるでしょうか?
どのような状態が、幸せなのでしょうか?
支配の根源
複数の人が生活していく時、理想的には、対等な立場でお互いに尊重しあい協力し合って生きていく事ではないでしょうか。

動物の世界では強いモノは優位であり、弱いモノは強いモノに従わざるを得ません。
力や恐怖や経済的なものや情報等によって他のものの優位に立つ事で、上下関係を築き、支配体系を構築していきます。
ただ、天変地異など不測の事態が起きた時に、状況が一変してしまう事が起きたりします。
自然現象以外にも、事故や病気など予期せぬ出来事は、時や場所を選びません。
強いものが必ずしも力を持つとは限りません。
また、死と隣り合わせの人が最新の注意の結果、用心して長生きしたり、安全地帯で危険を極度に減らした楽園で過ごしたとしても、生物には、いや、すべてのものには永遠の命は与えられていません。
生を受けた以上、全てモノに死が訪れます。
物質すら、宇宙ですら、永遠というものが無いのかも知れません。
特に生命は等しく死という終わりが与えられています。
支配は生きている間の出来事でしかありませんが、そこには生きる者の自然の摂理が存在します。
権力も財力も支配力も時間さえも虚しく奪っていきます。
名声や悪声は語り継がれていくかもしてませんが、良い評価も悪い評価も、人任せでコントロールは利きません。
ここに支配は及びません。
人によって時代によって場所によって見方・見え方が違ってきます。
暴力(力)で支配
一番原始的な支配方法と言えます。

知識や情報ではなく、一番原始的ですが、普遍的な支配方法です。
この後に述べる支配方法からすると絶対的ですが、支配できる量や範囲は限られてきます。
暴力は、武力・軍事力、警察などの公権力も力で支配する方法だと考えられます。
この場合、他の支配方法を組み合わせて、最後に見せつけ、ちらつかせる事で、支配する量や範囲を拡大していきます。
一番効率的なのは、使わずに済ませる事ができる状態にしていく事です。
支配と言う点を考えると、生命を奪ってしまうと、支配される対象がいなくなってしまうので、効果的な支配方法は、一部見せつけ、恐怖を植え付ける事です。
欲望で支配
人間は欲望の生き物。
支配欲ももちろんですが、生きる為の本能の部分である食欲・性欲・睡眠欲は断つことは困難です。
その欲望の為には従わざるを得ません。
食欲で人を支配するには、量を制限することで支配する事は出来ますが、質、たとえば美味しいものを与えるという様な事は、欲望の質を高める事は出来ますが、それで支配する事は難しいのではないか。
性欲は、ある一部の人々を支配するには効果的かも知れません。
但し長期間支配し続けるとなると、他の要素がないと難しいのではないか。
世の東西を問わず、男女間の問題は時として感情を狂わせ、思いもよらない結果になる事があります。
同性間でも感情のもつれは複雑な状況です。
不確定要素は多いものの、思わぬ支配体系となる事があります。
古今東西、色恋で大きな決定が下されることがあるのではないか。
睡眠欲も欲望はありますが、支配ということに使う事は難しいのではないかと思われます。
ただ眠らせないことにより苦悩を与えたり、精神的に眠れない状態にすることで、精神的に追い込んでいく事で支配していく事は出来るのではないか。
資源で支配
生物が生き続けていくためには、食糧の他、衣類・住居や、近年では動力源である電気を生み出すエネルギーとなる資源が必要です。
備蓄可能なものもあれば、取り扱いが難しかったり、エネルギー化が難しかったりしますが、なくすことは今のままの生活が成り立たない。
また産業も成り立たないこともあります。
そのような事で従わざるを得ないことから、支配をしていきます。
特に食料が無ければ生きていく事は出来ません。
お金で買うという手段が有ったとしても、現実に食料が無ければ生きていくことは出来ません。
精神的な恐怖・洗脳で支配
「祟りがある」
「バチが当たる」
「不幸になる」
など、精神的な恐怖を与える事で人を支配していく。

「これさえ信じたら幸せになれる」という言葉も、裏を返せば、
「信じなければ不幸になる」という幸せの裏返しで人を支配していきます。
秘密の暴露を「懺悔」と言う方法で、精神的な罪を許し、その秘密を守る事で人を支配する事もひとつの方法です。
多くは宗教的なもの・精神的なもので人を支配する方法です。
この事は、他人から見たらとか、冷静に考えたら全く問題ない事でも、当の本人にとっては如何ともし難い状態になってしまいます。
この方法は、言葉や意味が伝わらないと理解できない事と、短期間で拡大する事が大変な事かと思います。
また言葉を理解しない動物には使えません。
『馬の耳に念仏』
こんな状態ではないでしょうか。
人は感情の生き物です。
心が弱った時、予期せぬ出来事が起きた時、信じていた物に裏切られた時など、心の隙間にすーっと入ってきて、砂漠に水が吸われる様に心に沁みて抜けられなくなります。
支配する側は、その心の隙間に巧みに入って人を支配していきます。
更に、純粋に救われたと感じた周りの人を巧みに利用し、その純粋さが支配する側は好都合で支配力が強くなっていき、トップが何をしても疑う事が出来ない状態になっています。
他人から非難されたとしても『迫害を受けた』とか『信じない人が不幸』であるなど、「教え」なり「教典」なりというトップの方針や言動以外取り入れられなくなってしまいます。
人は何かにすがったり、何かを信じていないと不安になります。
疑い続けて生きることも困難を極めます。
絶対と言う事がない事を信じることもまた危険で、疑う事が重要なこともあります。
ただ日本国では興味深い信仰として、全てのものに神が宿っている「八百万の神」という思想があります。
この考え方は全てのものが等しく支配し、支配されている考え方ではないかと思います。
ある意味支配者にとっては、この考え方は都合の悪いものかも知れません。
宗教に近い考え方に、「教育」が有ります。
為政者が人を支配する方法として、「教育」が使われます。
まだ何も知らない子供に対し、幼く純真な内から人を支配していきます。
為政者が素晴らしい人物であるとか、他の教育を考えさせないようにすることも支配方法として使われます。
宗教と同じで、教えられた内容を疑って別の考え方をすることは大きなエネルギーが必要です。
特に日本の様な単一民族で独自の言語で会話する状況では、多様性よりも他と同じであることが暮らしやすく、同調圧力が強く独創的な思考能力が育ちにくい状況です。
「教育」に近い考え方として、情報による支配が有ります。
その点は「情報で支配」の項目で説明したいと思います。
情報で支配
正しい事を伝えない。
誤った情報を流したり、伝えたりする事で、人の行動を支配する事が出来ます。
現代は、情報は一番操作されやすいものになってきました。
今後は更に情報の真偽の確認が重要になってきました。
言葉や、音声、映像以外にも動画も正しい情報かどうか真偽の見分けがつきにくい状態です。
本人が疑って、自身で確かめる事をしないと、いともたやすく騙す事が出来てしまいます。
味方になりすまし、他の意見をさりげなく否定して正しい情報と思わせないようにすることも難しい話ではありません。
歴史を見ても、時の為政者によって伝えられる内容や事実が異なって伝わります。
後で検証してみると様々な見方が出来ますが、その時点の正確な情報を得る手段と情勢分析がどの程度正しいかがポイントとなってきます。
金で支配
ブツブツ交換の時代を経て貨幣というものが流通する様になった事で、貨幣を沢山持つ事で持たない人を支配する事が出来る様になりました。
現在では一番多く用いられている支配方法ではないでしょうか。
お金で人を支配する。
沢山お金を与えてくれる人の言う事を聞く。
また反対に、お金に困る様にする事で、僅かなお金で支配が出来ます。
現代ではお金は都合が良い支配方法です。
お金で支配する方法のひとつに、税金で使える額を少なくする方法が有ります。
国は国民からお金を吸い上げ、困らせてから僅かなお金を出す事で人心を掌握します。
税金の他にも、比較的生活が安定する会社員に対する方法として、長い借金をさせることです。
所謂持ち家政策による住宅ローンを抱えさせることです。
多数を占める会社員が勤務先の業務に従順に従う事により、マイホームという夢と引き換えに借金という現実で勤務先にも国にも抗う事を無くして支配していきます。
そしてお金に困らせれば困らす程、言うことを聞く様になります。
これに抗う為には、国家の(税の)仕組みを変えるか、お金がかからない生活をしていくという事で対抗できるかもしれません。
歴史を見れてみましょう。
日本では、武力で支配していた戦国時代から、その後の江戸時代からの社会制度は身分制度と貨幣経済で支配して来ました。
次に大きな変換期は、明治維新ではないでしょうか。
一部の商人と幕府の政治に庶民の怒りが達し、虐げられていた集団が立ち上がり政治の仕組みを変え、経済を循環させました。
次に大きな変化は第一次及び第二次世界戦争です。
物資が乏しくなり経済が立ち行かなった事により、海外に資源を求め武力で支配しようとしましたが、さらに大きな資力と武力を持った国によって支配される事となりました。
幸いな事に、日本は島国で単一民族であった事から、戦後は戦勝国に資金提供や制度変更をする事で奴隷化されずに国を建て直し、資金を増やす事で国力の回復に成功しました。
地政学的にも国土の分断は免れ、島国という事や資源が乏しいことから、征服されることもなく、一つの民族として体制を保っています。
しかし、現代の問題はここから発生して来ました。
お金を持たないことで生活が成り立たないことや、心が貧しくなり、人としての優しさであったり助け合ったりしようと思わなくなってきたのではないでしょうか。
お金さえ持っていれば人を支配できると考えるようになってしまったのではないでしょうか。
金銭でしか人の価値を判断できない。少し悲しくなります。
お金というものでいつまで支配できるのでしょうか。
デジタル通貨や資本以外につながる世界が来た時はどのように支配していくのでしょうか、興味が尽きません。
政治と国民
人はひとりでは生きていけません。
他人と関わりながら生活していきます。
集団になれば、お互いにとって都合の良い取決めが出来たら生きやすいですね。
ですが、厄介なもので人は他人と比較して生きています。
協力し合うというよりは、利用し合う生き物なのでしょう。
動物ならば、生きていく最低限の食糧で、それ以上の侵略はなく、種の保存の為生命をつなげていきます。
人間はどうでしょうか?
人が集まり、集団が出来ると、やがて国家という組織体が出来上がってきます。
2000年代の日本では資本、いわゆるお金によって人を支配している国家であると考えます。
もちろん、思想や力(武力・暴力等)や情報の力も駆使して、政治を通じて国を統治という方法で、国民を支配しています。
ですが、政治を司る政治家は本当に国民を支配しているでしょうか?
政治家は国民を支配している様に見えますが、政治家もまた別の力に支配されていると思います。
では誰に支配されているのでしょうか?
選挙で選ばれるのだから国民でしょうか?
それは一部正しいですが、実体は違っています。
所属する団体・政党にとって都合が良い人物が、選挙で選ばれる様に仕組まれているだけで、政治家本人の実力や人望や行動より、その人物に利用価値があるかどうかで決まっているのでは無いでしょうか。
政治家の先生方には大変失礼な表現ですが、理想の政治を掲げたとしても、その通りになる事は余程の事がない限り難しい事です。
なぜでしょうか?
政治家もまた支配されているからではないか。
政治家は国民を支配する為の都合の良い人物が担ぎ上げられ、その国民を支配する装置は、資本主義下の現在の日本では金で動く人間によって、金で動く人間を支配して行きます。
日本は三権分立という方法で国を治めている様ですが、実は影に隠れた方法で人々を支配しています。
外国の力でしょうか?
宗教の力でしょうか?
官僚の力でしょうか?
この答えはもう少し考えてみたいと思います。
支配と分断
支配者は一部、被支配者は多勢の場合が多いです。
民主主義とは、多数決によって物事を決める事ですね。
100人いて51人の賛成が有れば、物事を決める事が民主主義です。
その1票は、
お金を持っている人も無い人も、勉強ができる人も出来ない人も、
関心がある人も無い人も、投票権がある以上は平等に与えられます。
その100人を選ぶ時、人を支配する側は、自分に都合の良い人物が選ばれる様に、手を変え、品を変え策略を講じます。
絶対多数の意見が通らない様に、策略を巡らします。
なぜでしょうか?
支配する側は、絶対多数の支配される側が集結したり、一緒になっては困るんです。
政治で言えば野党候補が多ければ多いほど、現在の日本の選挙の上では、野党の意見がまとまらず、支配層は好都合なのです。
細かい意見の食い違いがあった方がまとまらず、分断されている状態は好都合なのです。
分断状態を作り出すのも、支配層は大変上手く出来ています。
被支配層間に、損得がある提案をします。
被支配層間で、争いが起きる様な対策をします。
被支配者層間の一方を優遇し、他方から更に搾取して差別が生まれる様にします。
被支配者層がまとまって一揆や革命や暴動が起きる事が一番恐れている事です。
暴動は支配層が根をあげるまで治りません。
現在の日本で支配層とは何が該当するでしょう。
政党でしょうか?
官僚組織でしょうか?
経済界でしょうか?
皇族でしょうか?
宗教団体でしょうか?
それとも海外の影響力でしょうか?
100年後1000年後の支配者
さて、今後100年先1000年先は何が支配しているのでしょうか。
社会の仕組みや経済・食料・住居等どのように変化しているのでしょうか。
医療も発達し寿命も更に長くなることでしょう。
人間がすることの多くが機械になり、連絡手段も場所を選ばず繋がり、言語は通訳なくどの言語でも交流が可能となり、国家という概念も変わっているくことでしょう。
現在でもバーチャル空間やデジタル通貨など現実に無くても視覚的に捉えられたり流通したりしています。
結婚や家族や人とのつながり方も大きく変化していくでしょう。
友情・愛情・人情等精神的な安定を重要視した社会がより強くなり、人工物より自然由来の食糧が希少価値で手に入りにくくなっている世界でしょう。
今から100年前や1000年前の生活を現代の人が普通に生活しにくいように、100年後1000年後の人たちから見たら、現在暮らしている人の生活は馴染まないことと思います。
何によって支配されている世界が待っているのでしょうか。
支配の無い世界
自分に出来る事で他人を救う
その助けた人の行動を見て、また誰かの助けになる
その姿を見て、ちょっとしたことでもよいから誰かの役に立つ。
助けられた人もまた何かの助けをしたいと思う。
対価を求めない、見返りを求めない。
難しいことをせず、自分がちょっとした気遣いで出来ることを素直にできる世界。
資本主義の世界では難しいでしょうが、金銭や物質や資源を奪い合うことが無い世界になれば出来るのでしょうか。
足らないから、出来ないから助け合う事で成り立つ世界。
奪い合うことが無ければ、助け合うことも必要性が少なくなる。
表と裏の関係にある、支配と助け合い。
人の心の底にある、表の顔と裏の顔。
2000年前のキリストも迫害されていたから生まれた存在。
人が人より恐怖を感じるものに支配されなければ、人は人を支配する
神が人を支配する
自然が人を支配する
宇宙が人を支配する
AIが人を支配する
人は人が支配出来ないものに支配されたら、人には支配されない。
奴らとは、あなた自身である。
