#33 Alcove(アルコーブ)》

作者のことば《Alcove(アルコーブ)》
《Alcove》は絶えず運動し続ける光の海の中に生じた「留まるための場所」を示しています。その外側では、光は波として振る舞い、海のように連続的に流れ続けています。しかしアルコーブの内部では、光の運動が止まり、エネルギーは収縮してゆきます。それは、強い流れから一時的に身を引くことのできる港のような空間です。ここでは光は波として伝わるのではなく、粒子として存在し、位置を明確に示します。
二重スリット実験が示した光の二重性はどちらの性質も表わしたいます。ただし本作は、それを科学的説明として示すものではありません。連続的にうねる外部の空間は波としての光を、アルコーブは物質のように留まる粒子としての光を体現しています。この絵画は、相反する性質が同時に存在する場を提示することで、理論ではなく知覚として光の二重性を経験させることを目的としています。

なお、個人向けの作品として、《光のポートレート》というプロジェクトも行っております。
あなたの内側から発せられる光の肖像をひとりひとり描く作品です。
ご興味のある方は、下記のリンクをご参照ください。
