#40 Superposition(重ね合わせ)

はじめに
いつも、ご訪問くださりありがとうございます。これまで、いくつかのシリーズをNOTEで発表して参りましたが、ここから先が、最新作で最も自分の世界観を良く表している作品群です。次元膜というコンセプト。異なる次元が共存するときに、低い次元と高い次元の境界には膜が存在し、すべてのものが自由に行き来できるのではなく、フィルタ―、選別の役割をしているという状態をいろいろな角度から表現しています。
作者のことば《Superposition(重ね合わせ)》
この作品では、重ね合わせを、複数の次元膜が同時に存在している状態として捉えています。それぞれの次元膜は異なる高次元層につながっており、単一の次元を行き来する通路を描いているわけではありません。同じ知覚空間の中に、いくつもの次元膜が重なって現れている、その状態を示しています。これらは互いに打ち消し合うことも、一つの確定した形に収束することもなく、同時に有効なものとして存在し続けています。
それに対応するように、複数のワールドラインも並行して存在しています。本作が示しているのは、観測によって世界が一つに決まるという状態ではありません。異なる観測者の状態と、異なるワールドラインが、そのまま共存し続けるあり方です。ある条件のもとでは、特定の配置がより見えやすく立ち上がることがありますが、他の配置が消えるわけではなく、見えにくいまま存在しています。
この意味で、次元膜は一つの入口ではなく、同時に存在する複数の構造です。このイメージは、複数の次元と複数の軌道が同時に持続している状態を記録したものであり、何かが決着する瞬間ではなく、立ち上がり続ける状態そのものを示しています。

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