#1 Soul Duplex(ソウル・デュプレックス)

作者のことば《Soul Duplex(ソウル・デュプレックス)》
タイトルの《ソウル・デュプレックス(Soul Duplex)》のソウルは「魂」ですが、デュプレックスとは「二戸一住宅」のことです。二つの魂を描くのに、住宅といった現実的・世俗的な単語を持ち出すのは、違和感満載ではないかというささやきがふと脳裏をよぎりました。しかし、二つのモノが一つの器に入っており、しかも隣同士で仕切られているという状態は、描こうとするものをむしろ的確に表していると思い直し、そのまま採用することにしました。
というわけで、Soul Duplexは英語としても造語的で、一般的には使われない言葉であることをご承知おきください。
さて、その一つの器の中に宿る二面性は、陰と陽、女性性と男性性を表しています。
陰陽を色で表すと通常は黒と白、すなわち影と光という解釈がありますが、本当に黒白が適切なのか、改めて問い直しました。特に「黒―陰―影―女性性」という一連のイメージが腑に落ちなかったのです。
そこで、この作品では、白(陰)とオレンジ(陽)という組み合わせとしました。
その心は──
オレンジの光は太陽の色。これは文字通り「陽」を象徴し、輝き、能動的で、活動的なエネルギーを放ちます。白の光は光そのもの。これが「陰」を表すのは、受容的で、溶けゆくように軽やかで、すべてを包括する母性を表しているからです。これは、光の七色がすべて重なれば白になり、白はすべてを併せ持ち、包み込む色―につながって行きます。
下方に引かれたごく繊細な基準線(データムライン)は、空間的な基盤、すなわち「地」を表していますが、そこをベースに二つの魂がもつれあいながら浮遊する様子を描いているのがこの作品です。

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