#11 Phasing(満ち欠け)

作者のことば《Phasing(満ち欠け)》
本作は、月が満ち欠けを繰り返すように、光が一定の周期を持ちながら、明るい部分と暗い部分の占める割合を変えていく様子を描いています。光は常に均質に輝くものではなく、その強さには揺らぎがあり、満ちる局面と衰える局面を行き来しています。
この作品では、光に光を重ねることで、発光する光と反射する光が同時に存在する状態をつくり出しています。その結果、光は一様に輝くだけの存在ではなく、内部に陰を含んだ、複雑な表情を持つものとして現れます。
ここで示している陰は、地面に落ちる影ではありません。光が自身の内部に抱え込む陰を可視化することで、はじめて光は単なる明るさではなく、「光として」認識される存在になります。本作は、光が自らの内側に陰を映し出すことで成り立つ、その在り方を表しています。

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