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成長や生産性に疲れた人へ贈る、ただ「在る」ことの美しさ

はじめに

空は、ただ青いだけでそこにあります。
鳥は、飛ぶ理由を考えずに風にのります。

私たちもまた、生きる理由など探さずに、
ただ息をしてもよいのではないでしょうか。

ふと立ち止まり、
生きがいという言葉の重力について、
静かに思いを巡らせてみたいと思います。





【筆者活動】
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けん (ニックネーム)
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意味という名の影と、迷子たち

私たちはなぜ、これほどまでに「生きる意味」を欲しがるのでしょうか。


・群れの中で、誰かの役に立たなければという、遠い昔からの記憶

・何かを生み出さなければ、ここに居てはいけないという怯え

・立ち止まらずに進歩し続けることが正しいという、見えない声


生きる理由を持たない自分を、
人はひどく責めてしまいます。
空っぽであることは、いけないことであるかのように。

けれど、その焦りは
本当に自分の内側から生まれたものでしょうか。


外側から吹き付けた時代という風に、
心が震えているだけかもしれません。

意味の束縛から逃れられないのは、
私たちが優しすぎるからなのでしょう。

社会の求める「正解」という小さな箱に、自分をきっちりと折りたたんで入れようとしているのです。


役に立つこと。
成長し続けること。

その重たい鎧を、一度どこかへそっと脱ぎ捨ててみたらどうなるでしょう。


生きる理由なんて、生まれてきた最初の朝には、誰も持っていなかったはずなのですから。

意味という名の影に怯えず、迷子になったままで。
私たちはただ、そこに立ち尽くしていてもよいのです。





新しくならない私と、命の手触り

AIがあらゆるものを鮮やかに、そして無尽蔵に生み出していく時代。
私たちが「何かを為す」ことの輪郭は、静かに、けれど確実に曖昧になってゆきます。

・作る理由を失ったとき、あとに残されるただの命

・描く目的を持たない、からっぽの手のひら

・未来という物語が消え去ったあとの、ぽっかりとした時間


ここで目を向けたいのは、
生きがいがないことと、
生きている実感がないことは、
同じではないということです。

頭が「生きる意味がない」と暗い言葉を呟いても、心臓は確かにトクトクと鳴っています。
血は巡り、肌はあたたかいままです。

もし、一生このままの自分でいいとしたら。
これ以上、何も新しいものを身につけず、何者にもならなくていいとしたら。


私は今この瞬間、窓辺の小さな緑や、コップの水に反射する光を、ただ静かに愛でるのだと思います。

未来へ向かう足をとめたとき、初めて足の裏に土の冷たさや強さを感じます。

生きがいは、遠くの空にかかる虹のようなもの。
生きている実感は、頬を撫でる名もなき風のようなもの。

目的を失ったうつわの中にこそ、命の確かな手触りは満ちていくのでしょう。





味わうことすら手放した、ただ在るという静寂

「今この瞬間を大切にしよう」
「この景色をしっかり味わおう」

そう思うことすら、実は「今という時間を無駄にしてはいけない」という、かすかな力みです。


・見つめる「私」と、見つめられる「世界」の間に引かれた境界線

・味わうという能動的な行為が持つ、ほんの少しの執着

・それらすべてを手放したあとにやってくる、透明な静寂

その力みから、そっと指を離してみます。
「今」を価値あるものにしようとするのを、やめてみるのです。

すると、私が世界を見ているのではなく、ただそこに世界があり、私が景色の一部として溶け込んでいることに気づきます。


雨が降る。
風が吹く。
息をする。

そこに意味も、価値も、味わうべき理由すらありません。


けれど、だからこそ美しい。

道端の石がただそこにあるように。
木々がただ揺れているように。

私たちもまた、理由を持たない自然の一部として、ただそこに在る。

「生きがいなしに人は生きていけるのか」

ええ、きっと。



意味を持たない命を、ただ静かにそこに置くこと。

それこそが、私たちができる最も純粋で、最も深淵な営みなのではないかと思うのです。






最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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本投稿が、あなたの日常に小さな灯をともすきっかけとなりましたら幸いです。




【この続きを、さらに深く】

デスクに“静かな余白”を置く
アートテラリウムを制作しています。

忙しさの中で張りつめた思考を、
いったん置いておくための作品です。

デスクの端に置くと、
自然と視線が戻る場所になります。

作品はリンクのCreemaショップからご覧いただけます。


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ーAI時代に、正解を示さず、揺れを止めず、人生の途中に小さな灯を置く。デスクの小さな景が、本当に大切なものに気付かせてくれるー



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