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【カンブリア宮殿】次世代の若き経営者の挑戦!

本ケーススタディでは、激動の時代を生き抜く若き女性経営者2名の奮闘と、その経営哲学が報告されています。動画解説も追加しました。


1. 森本 萌乃氏(ミッションロマンチック/チャプターズ)

サービス概要と特徴

一人目の経営者は、東京で会員制のオンライン書店「チャプターズ」を運営するミッションロマンチック代表、森本萌乃氏(35歳)です。チャプターズは月額2,530円のサブスクサービスで、毎月、推薦された3冊の中から会員が選んだ1冊が届きます。

本の選定基準は、「冒頭100ページで人が没頭できる作品であること」、「動向本であること」、そして「発想の企画があること」です。このサービスのユニークな点は、会員に本を薦める際、タイトルや著者をあえて伝えないことです。会員は内容が書かれた推薦文だけで読む本を選びます。この「感性を大切にする」選び方が好評を得ており、開始から4年で利用者は延べ8,000人を超えました。

マッチングサービス「恋する書店」

チャプターズの最大の特徴は、会員向けのマッチングサービスです。これは、同じ本を読んだ会員同士がオンラインで感想を語り合うという趣向です。トークタイムは20分で、徐々に相手の顔が見えてくる仕掛けになっています。顔が見えない状態で感想の共有に集中できる点が「面白い」と会員から評価されています。

森本氏は、本棚から同じ本を取ろうとした男女が出会うようなロマンチックな経験を自身の人生で実現したいという思いから、このオンラインサービスを立ち上げました。このサービスを通じて出会い、すでに報告があっただけでも6組のカップルが結婚に至っています。森本氏は、本を通じて人と出会い、恋をし、結婚するといった幸せを「もっともっと100万人ぐらい幸せにできる」と考え、事業を継続したいと述べています。

起業の背景と苦難

森本氏は、大学卒業後に電通に入社しましたが4年で退職し、その後2回転職したものの、コロナ禍で職を失いました。当時、副業として行っていた選書サービスを本業としてやっていくことを決断しましたが、初期投資による借金は1,000万円に上りました。資金調達に奔走したものの、40社に断られ、会社の資金はあと3ヶ月で底を尽くという苦境に立たされました。

彼女を支えたのは、「本で人と出会う」という事業への信念です。森本氏は、このサービスは誰でも思いつくが、誰もやっていないのはうまくいかないからだろうと思いつつも、「早めに失敗しよう」という気持ちで始めたと語っています。

2. 林田 茉優氏(吉開のかまぼこ)

老舗の事業承継

二人目の経営者は、福岡県みやま市にある老舗食品メーカー「吉開のかまぼこ」の社長、林田茉優氏(28歳)です。吉開のかまぼこは明治23年(1890年)創業で、林田氏は4代目にあたります。

主力商品は「古式かまぼこ」で、スーパーで売られるかまぼこよりも高価ですが、「魚の味が濃い」と評判です。つなぎを一切使わず、練り物の原料として最高級とされる「エソ」を100パーセント使用し、昆布だし、みりん、天然の塩だけで昔ながらの製法を守っています。特に、魚のタンパク質を凝固させ、ぷりぷりな食感を実現するため、一度40度で寝かせる「や座り」という手間のかかる工程を経ています。

後継者問題と事業承継の決断

先代が体調を崩し、吉開のかまぼこは2018年に休業し、廃業すると言われていました。林田氏は大学時代、世界トップクラスの技術を持っていた東京の「オカノ工業」が突如廃業したニュースに衝撃を受け、「宝のような技術が突然途絶えてしまうこと」に危機感を抱いていました。

吉貝の窮状を知った林田氏は、これを「第2のオカノ工業」と見なし、本物を追求しているこの会社を応援したいという一心で、先代に手伝わせてほしいと申し出ました。彼女は当初、事業承継してくれる会社を探す支援活動を2年半から3年近く続けました。

最終的に、システム会社の社長が買収を決めてくれましたが、その社長から突然、経営経験がないにもかかわらず「ハヤシダさんしかいない」と社長就任を打診されました。先代の吉清治氏から「技術や経営手腕より、熱い思いを持つ人が周りを動かす」と諭され、林田氏は社長を引き受けることを決意し、3年間みっちりと技術指導を受けました。

改革と販路拡大

昔ながらの製法は品質の維持が難しいため、林田氏は改革を断行しました。製造に関する湿度や温度など4年間のデータを、先代のノート記録も含めて全てクラウド上に保管・共有し、初めての人でも最低限のクオリティを出せるよう、技術を未来につなぐための基準づくりを進めています。

また、商品の売り方も変え、地域の名品だったかまぼこに贈答用という新たな価値を生み出しました。上品なパッケージのギフトボックスを開発し、オンラインでの販売を始めた結果、現在では売上全体の約7割を占めるまでになりました。林田氏は、エソ100パーセントという貴重なものを使って自然由来で作られているこのかまぼこ(業界でも1パーセントもない程度)を、日本全国、そして海外にも広げていくことに挑戦したいと述べています。現在、年商約3,000万円近くで、ようやく損益分岐点に達し、「スタートラインに立った」と感じています。

林田氏は、かまぼこ屋で骨を埋めるつもりはなく、吉開での経験を踏まえて「次のステップでより跡継ぎ問題に貢献し、日本の技術、伝統を次世代に残すことに貢献できる人になりたい」と考えています。

3. 経営者としての共通点

村上龍氏は、両名が若く、論理的に話すことに加え、焦りを感じさせず落ち着きがあったと分析しています。

サバイバルに必要なこととして、森本氏は「好きということを原動力にしていると、あまり苦しいことがない」点を挙げています。林田氏は、「お客様の声に寄り添うことが、どんな時代になっても一番大事」であると語っています。

また、両名とも、苦しい局面を前向きに楽しく変換できる能力が自身の才能ではないか、と共通して語っています。森本氏は「早めに失敗したいと思って始めるので、なんか思ったよりちょっといいみたいな」、林田氏は「挫折があっても全部こう、いい思い出になっちゃう」と述べています。

丸っと動画解説

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