実際のバリュエーションマップを作ってみた
いろんな企業のバリュエーションを見てみる
自己紹介ページで書いた通り、バリュ研は「いい会社か?」だけでなく、
「いまの株価は高い?安い?」を数字で言語化するのが好きです。
今回は、その入口として、有名どころ9社を 同じ座標系 に置いて眺めてみます。
(Google / Amazon / Apple / Microsoft / Micron / Tesla / Meta / Netflix / Arm)
まず「バリュエーション」って何?(超ざっくり)
バリュエーションは一言でいうと、
「その会社の利益・売上に対して、株価が何倍で評価されているか」です。
よく使う指標はPERやPSRで、割高、割安を判断する指標としてよく使われます。
PER(株価収益率)= 株価 ÷ 1株利益(EPS)
直感:利益1円を何円で買っているか
PSR(株価売上高倍率)= 時価総額 ÷ 売上高
直感:売上1円を何円で買っているか
本記事では読みやすさ優先で基本はPERを使います。
ただ、PERだけでは、割安・割高を判断しにくい
割高・割安としてよく使われるPERですが、PERだけではなかなか判断が難しいです。
業界によっても適正なPER水準が違ったり、ビジネスモデルや成長性によっても適正水準が変わるため、結局、この株って安いのかどうかわかにくいかと思います。
そこで、バリュ研では「成長性」とセットで見る、バリエーションマップを使っています。
バリエーションマップ(独自)とは?
成長性と割安性をセットで比べられるように作ったのが、バリュ研の「バリエーションマップ」です。
縦軸:将来のEPS成長率
横軸:将来のPER
実際のバリュエーションマップ(MIN版)

バリュエーションマップの分析(MIN版)
各企業を2028年の成長率と2027年のPERでプロットしてみると、EPS成長率とPERに相関性があることがわかります。
成長率が高い企業ほどPERも高く、成長率が低い企業ほどPERも低い傾向があります。
これは、成長率が高い企業は将来の利益が増える期待があるため、投資家が高い評価を与える傾向があるためです。
プロットしてみた結果から、EPS成長率×2倍程度のPERが一つの目安になりそうです。
今回、分析してみた結果からだと、「ARM」はPER高いですが成長率も高いので、妥当なバリュエーションといえます。
一時期は180ドルまで上がってましたが、その時は割高だったということになりますね。
※本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
では、次にバリュエーションマップ上で割安な企業をみていきます。
以降の記事では、バリュエーションマップに16社を追加し、割安な企業がないか見ていきます。
過去データなので、以降の記事を無料公開します。
バリエーションマップ上で割安な企業は?
さて、次はバリエーションマップ上で「割安寄り」に見える企業を見てみましょう。
このマップでの割安は、ざっくり言うと 「成長率に対してPERが低い」 状態です。
(同じ成長率なのにPERが低い、または同じPERなのに成長率が高い、という位置関係)
先ほどのMIN版は有名どころ9社でしたが、完成版ではさらに16社を追加して、合計25社で見ます。
MIN版(9社):Google / Amazon / Apple / Microsoft / Micron / Tesla / Meta / Netflix / Arm
追加(16社):RDDT / NVDA / AMD / AVGO / MRVL / ALAB / APP / RBRK / ONON / INTC / QCOM / V / NKE / FIG / TSM / CRWD
完成版のバリエーションマップ

バリエーションマップの分析(完成版)
完成版のバリエーションマップを眺めると、基本的には 「成長率が高いほどPERも高くなりやすい」 という関係が見えてきます。
ここでは目安として、 「EPS成長率 × 2倍程度のPER」 を“ざっくり基準線”として置き、その線より 下側(PERが低い側) にいる銘柄を「割安寄り」と整理します。
例えば、AVGO、RDDT、NVDA、AMD、APPは、直線よりも下に位置しており、割安なバリュエーションといえます。(2026年2月15日時点)
特に、RDDTは一時期280ドルだったので、2026年2月15日時点の株価(139ドル)は、チャート的に見てもいいところになっていると思います。
NVDAも人気銘柄で、今から入るのは乗り遅れた感がありますが、バリュエーションマップ的にはまだ割安な水準ですね。
そのほかの企業はどう見える?
そのほかの企業は、EPS成長率がGAFAM程度に落ち着いて、PERも同等な位置に集まりやすく、マップ上では「妥当」なバリュエーションに見えやすい結果でした。
バリュエーションマップの読み方
PERとEPS成長率を比較しているのは、EPS成長率が高ければPERも許容されやすくなると仮定しているため。
1年先のEPS成長率を用いるのは、PERは将来の成長率も加味していると予想しているため。
成長率はアナリスト予想値なので、前提が変わるとマップの位置も当然変わる(決算・ガイダンスで動く)
サプライズが大きければ、バリュエーションマップは右方向に移動するので、割安方向になる。株価が下がると、バリュエーションマップでは下方向に移動する。
データ元
バリュエーションマップのもととなったデータは、TradingViewのアナリスト予想やMarketscreenerのデータを参考にしています。
まとめ
といことで、今回は、2026年2月15日時点での25の企業のバリエーションマップを作成し、成長率とPERの関係性を分析しました。
他にこの銘柄も見てほしいなどリクエストがあればぜひ教えてください!
次回以降の記事も、最新の情報をもとにバリュエーションマップを更新していきます。

