武道の帯、結び方事情あれこれ ~和装の事情~
こんにちは。
最近、『柔道』や、『空手』、『合気道』から『少林寺拳法』や『日本拳法』、
また、『ブラジリアン柔術』などに至るまで 広く使われている、
『帯』(※幅5cmくらいの細いもの、居合などで使う角帯とは違う)の結び方事情について、
調べてみました。
まず、この『帯』の結び方にも色々な方法があります。
…『本結び』…『一本縛り』…『刺し帯』、また、それらの併合使用。
まず、それらの結び方なんですが、詳しく知りたい方向けに、解説動画があったので置いておきます。⤵⤵
上の動画にもある基本の結び方を『本結び』というそうです。
これは、
腰前に、帯の全長の半分の部分を当て、両端をそれぞれ左右対称に腰にまわして前に持ってくる。 そして、右端を下から上へ内側を通して引き上げ、 更に両端を重ね、上端を下端のすぐ上に通して結びます。
なんとか絵図で表すと こうです⤵⤵

で、『一本縛り』は、
片方の帯の端から 数十センチメートル くらいの部分を 腰前に当て、反対の方の 帯の端を腰の周囲に 2周、回し、 その端を 下から上へ 帯の内側へ通し、 上端と下端を重ねて、 上端を下端の すぐ 上を通して結びます。
なんとか絵図にするとこうですね⤵⤵

(※刺し帯に ついては、人それぞれ 様々なやり方をしてます。描くと煩雑になるため、確認したい場合は 始めに挙げた 動画参照のこと🙇)
さて、現在、各・武道関係者たちは、
この、
『本結び』と『一本縛り』、『刺し帯』のどれを使っているか?、
というと、意見はそれぞれ違うようです。
『本結び』は、
理解しやすく 締めやすい結び方ですが、
主に後ろで交差させる 結び方になるために、締めた時に゙帯が交差する場所″が出来てしまいます。⤵⤵

『一本縛り』なら、
この欠点を解消でき、帯が完全に重なり一本に見えるように結べます。
少し『本結び』よりも 手順が分かりづらいかもしれませんが、 居合道その他で角帯・居合帯を結ぶ時に 似た方法があります。

また『刺し帯』は
最後に 結び目を作る時の ほどけにくい結び方なので、
途中までの腰での縛り方については、前に挙げた、
『本結び』、もしくは『一本縛り』それぞれ どちら でも併用が可能です。
そうすると、縛り方の種類の数は、
・『本結び』派
・『一本縛り』派
・『本結び』×『刺し帯』派
・『一本縛り』×『刺し帯』派
・『その他』
の、5つに分かれると考えられる訳です。
そして、武道関係者たちの意見は、
「『一本縛り』の方が綺麗で良い」
「『刺し帯』の方が解けにくい」
「『本結び』でないと、負傷による治療の時に解けにくいので困ってしまう。 ちゃんと結べば これで十分、締められるはず」
など、意見が分かれているようです。
しかし、おおよそ、私個人の体感ですが、
『一本縛り』を知っている人は その見栄えの良い『一本縛り』を使っているようです。
『刺し帯』は 一部の空手などの道場などで推奨され、利用者がいるようです。
また、
『本結び』(のみ)については
゙柔道″において、ルール上、
「その結び方をする必要がある、と、決められている、」
という人がいるので調べてみました。
そうして分かったのは、
昔の ゙柔道の国際ルール″では確かに『本結び』をしなければならない、というような規定があったようです。
(1999年時、国際柔道連盟試合審判規定 第3条 服装(柔道衣)(f))
しかし、現在(2025年)、国際柔道連盟のサイトで確認しようとしましたが、見つけられませんでした。
〈↓下:国際柔道連盟試合審判規定のサイト(2018~2020、とある)〉
https://www.judo.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/09/b9503aa6efbe0dc222359ed70050249c.pdf
そもそも、『服装(について)』の項目を見つけられませんでした。
一応、全体に目を通したのですが……、
見落としているだけなのか、変更点のページにあるのか、無くなったのか、不明です。
また、かつて国内で 適用されていた
゙講道館ルール″上で あったかどうかも 調べましたが、見つけられませんでした。
〈参考文献:『詳解 柔道のルールと審判法』(1999年、小俣幸嗣・尾形敬史・松井 勲 著、竹内義徳 監修、大修館書店)〉

更に、『本結び』には、『一本縛り』と ほぼ同様に見せる方法もあり、帯の交差する点を前に持ってきて、腰の後ろや横では帯を重ねておく。
そうすることで、おおよその見かけ上は『一本縛り』と変わらないはずです。

また、『その他』の方法として、
腰に帯を゙ストラップ紐″のように巻きつけ、『刺し帯』のようにして結び目をつける方法がある
ようですが、
試してみたところ、締め付け具合がイマイチになり、
あまりオススメできません、
というのが感想です。
以上、武道の帯事情でした🙇。
