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情報の「半透膜」あります?

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令和8年3月16日 今日もクルクル通信2764号
本ブログは、(株)SURGING中田雅之のブログです。
今日もクルクルうねって、胸にぐっとクル気づきを書いていきます。
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今日のクルクル:
・成長する人ほど「素直に学ぶ」。しかし、それは「誰彼の言うことをすべて聞く」ことではない。
・イソップ寓話の親子が「ろば」を失ったのは、自分たちの「軸」がなかったから。
・信頼できる「一人の師」に全乗りし、自分の中に「情報の半透膜」を育てるべし。


先日、クライアントのマネージャーと「成長する人としない人の決定的な違いは何か」というテーマで盛り上がりました。

「結局、素直かどうかですよね」

彼が真っ先に挙げたのは、非常にシンプルでした。

船井総研の創業者・船井幸雄さんも、成長の三要素として「素直、前向き、勉強熱心」を挙げていましたが、その筆頭に「素直」が来ているのは、やはり意味があるのでしょう。


そのマネージャーの方は、50人規模の組織を率いるベテランです。 数多くの部下を見てきた彼が、笑いながらこう言っていました。

「不思議なもので、すでに十分できる人ほど、さらに外の知見を取り込もうとする。逆に、こっちが『もうちょっと勉強してほしいな』と思う人ほど、斜に構えて動かないんですよね」

できる人ほど、自分の現在地を過信せず、常に「もっといい方法があるはずだ」と貪欲に学び続ける。
この「素直さ」がエンジンの回転数を上げ、さらに差が開いていくというわけです。


ただ、今一度考えたいのが、「言われたことを何でもハイハイ聞くのが、本当に素直なのか?」ということです。

こんなとき、真っ先に思い出すのが、イソップ寓話の「ろばを売りに行く親子」の話。
親子がろばを連れて歩いていると、すれ違う人たちが好き勝手なアドバイスを投げかけます。

「ろばに乗らないなんて、もったいない」
「子どもを歩かせるなんて、ひどい親だ」
「年寄りを歩かせるなんて、親不孝だ」
「二人で乗るなんて、ろばがかわいそうだ」

親子は、そのすべてを「素直に」受け入れました。

その結果どうなったか。

ろばの足を棒に縛り、二人で担いで歩くという、なんとも奇妙な光景になってしまう。そして最後には、橋の上で暴れたろばが川に落ちてしまうのです。

これ、笑い話のようですが、ビジネスの現場でもよくある話ではないでしょうか。
誰彼構わずアドバイスを真に受けていたら、軸がブレブレになり、最終的には一番大事な「自分の軸」までも失ってしまう。それは「素直」ではなく、ただの「思考停止」ですよね。


では、どうすればいいのか。
自分の中に細胞の「半透膜」のようなものを育てていくことが大事だと考えています。
自分にとって必要な栄養素(情報)はスッと通し、不要な不純物は遮断する。そんなしなやかな「フィルター」です。

とはいえ、このフィルターは最初から持てるものではありません。

何が良い情報なのか。
その判定基準をまだ持っていない段階では、古来中国の言葉をかみしめたい。

「三年努めて学ばんよりは、三年かけて師を選ぶべし」

まずは、「この人は信頼できる」と思える師を一人決める。そして、その人の言葉には一度「全乗り」してみる。

情報が多すぎる時代だからこそ、まずは一人の型に徹底的に乗る。

とりあえずやってみる。
徹底的に模倣してみる。

そうして実践を重ねるうちに、自分の中に少しずつ「これは使える」「これは自分には合わない」という感覚が蓄積されていきます。

その蓄積こそが、「軸」です。


やがて、自分の中の「半透膜」の精度が上がってくる。すると、周囲から飛んでくる様々なアドバイスを、必要なものだけスッと取り込み、不要なものはしなやかに受け流せるようになります。

「あいつ、素直に頑張ってるな」と思われながらも、実は自分の中で情報の選別を高速で行っている。この取捨選択の精度こそが、ビジネスパーソンとしての強さの一つです。

斜に構えるのは論外ですが、誰の言葉でも担いでしまう「ロバの親子」になってもいけない。
まずは信頼できる人に巡り合うこと。
そして、その人から素直に学ぶこと。

もしそんな出会いがあったなら、それだけで人生は勝ったも同然なのかもしれません。

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