隠された本音
人にコウシャクする者がいる。
ここはシニア向けマンションだから、80代、90代は山のようにわんさといらっしゃる。102歳だっている。
男は早くにお亡くなりになるので、たいがい住人は女性です。
女性たちは話好き。中にはやっぱりコウシャク好きもいる。
大人しいかのじょは攻撃をよく受けてます。へろへろ。
でも、理屈は、人の心には響かないのです。
響かなければ、人は行動を変えない。
ほんとうに相手の行動を変えたいと思うのなら、本音を言わないとならない。
きっとコウシャクおばあさんは、上から目線でただしゃべりたいだけなのでしょう。
おばあさんだけの特性とは言えません。若くても、男でも、コウシャク好きはわんさといた。
わたしなんか、典型です。で、そんなわたしでさえ、つくづく思うんです。
びびびって来ないと、人は心からは納得してくれないんだなぁ・・。
話はぜんぜん論理的でなくとも、はちゃめちゃな文章でも、わたしの胸倉をぐいって掴む文章はありました。
うまくなくともいいんです。
ああ、、わたしもそんなの書きたいなぁ。
いや、もちろん、デイトレードばかりのわたしが、そんなびびびっを書けるわけではないのです。ほろほろ。
1.じぶんは鼻がいいと思って来た
母が夕飯に何作ってるのか、二階に居てもたいがい当てれました。
わたし、イヌ年生まれだった。
でも、デイトレードしていて気が付いたのです。
わたしは、”鼻”が利かないひとなんだって。
かなりショックだった。
今、株価が上がり途中なのか、下落なのかは、当然頭では分かっているのだけれど、いまいちぴんと来ないのです。
やばい!逃げろ!なのか、イケイケゴォーゴォー!なのかの判断がぼんやりする。
そうこうしている内に、巨大な下り雪崩に巻き込まれ撃沈に。。
じぶんが完敗した日を分析するたびに、この同じ結論にたどり着いた。
ああ、、わたしゃ、アホか?
うまく説明できないのですが、要はわたしは株式市場で鼻が利かない男だった。
これって致命的な欠陥でしょう。
でも、なんで、今までじぶんの欠点に気が付かなかったんだろ?ほろほろ。
2.隠されている本音
あなたも出張なんかで遠くに行かないとならないとかあるでしょう。
いつも一緒に居る妻と時に遠く離れる。と、改めて思うことがあるかもしれない。
たぶん、”愛おしい”という感情だと思う。
たとえば、あなたが出張で1泊して帰宅したとする。
と、妻がつんけんしている。
何かあったのかと聞くと、別にと言う。うん?
はて、あなたには身に覚えが無いのだ。自分は居なかったんだもの、インパクトを与えようもない。
何か嫌なことでもあったのか?と聞くと、別にとか、また言う。
ううーん、分からんっ。
やがて、寝る頃になって、妻が「寂しかった」とぼそりと言う、とする。
そんな風に言われると、そりゃもう、あなたはすべてが氷解する。状況が完全に”分かるっ”。
そうか、そうだったのかっ、ツンデレくん!
おお、、健気じゃん!ということで、つんけんされていたことも吹っ飛んでしまう。
ほら、相手の本音があなたの気持ちを変えてしまう。
いや、そもそも、妻が最初から「寂しかったわ」と言ってくれてたら、こんなややこしいことにはならなかったんだけど。。
もめ事が起こった時、相手を分析したり、評価したりしないことです。
ましてや、コウシャクなんかとんでも無い!です。
自分の気持ちを言うということに尽きる。
寂しかった、嬉しかった、悲しかった、ほろほろとか言うのです。
嘘ではなくて、ほんとうに自分が感じたことを言う。
なんども取り上げたけれど、心理学方面ではこれは「アサーティブ」とか「アサーション」という技法になる。
なんと、わたし、これをなるべく使う。ようにしている。つもり。
これは、かなり、男には抵抗がある技法なのだけれど、使い出したらもう戻れない。
追い詰められた時、霊験あらたかだったのですから。
たとえば、先の例でいえば、帰宅して妻がつんけんしていたとする。
で、わたしならこう言う。だろう。たぶん。きっと。
「出張先で、ふと今頃きみは何してるかなって思ったんだ。早く帰って会いたいなって思った。
でも、帰宅したら、なんだか孤独を感じるんだ、寂しい。。」
こんなふうに言われたら、妻も反論できない。
なぜなら、あなたは自分が感じたことしか言っていない。
あなたが感じたんだもの、それはあなたの中の”真実”だ。
真実は誰も否定できない。反論もできない。
アサーティブでは、相手のことはさて置いて、自分の中の真実を開示します。
きみが、つんけんしてるからとかは言わない。
じぶんに生じた気持ちだけを言う。
男は普段、自分の内観を言う習慣がないから、一層、相手へのインパクトがある。
わたしは、職場の会議で男たちに追い詰められた際、これを使った。
「みんなのために成ればと願って作った案だったのですが、みなさんの怒りを買ってしまいとても辛いです。すみません。」とわたしは、その際、正直に言った。
ごつい男たちも、イチコロでわたしを許した。
意外にも、彼らは罪滅ぼしのつもりなのか、生涯、わたしをサポートしました。
こちらに落ち度があっても、その非をわたしが素直に認めてしまうと、相手はもう攻撃の炎を燃やせません。
内観だけを言う。
もし、相手を批判したら、拒否と取られ反撃にあうでしょう。
そしたら、お互いがこころの内を言うチャンスがなくなる。
この世は、隠されている本音こそが人を動かす。
ああ、、わたしはずっとそう信じてるひとのはず、だった。
3.わたし、鼻が利かないっ
最近は、あなたにはきっと関心の無いデイトレード話ばかりですみません。
ひたすら、これしかしていないのです。
なので、考えることも、書くこともトレードの話になっちゃう。ほろほろ。
トレードしていて、失敗する。問題の本質を探ります。
なにが原因なんだろうとしつこく考えるわけです。
原因が分かれば、対策も打てるかもしれない。
で、どうしても、わたしが失敗するあるパターンがあるのが判明しました。
相場では、株価は上がったり下がったりします。
ところが、わたしは、緩やかな下降に気が付きにくかったのです。
下がって来たのなら、買っていた株を離さないといけないのに離さない。
実は、株価はかなりジグザグしながら上がり下がりします。
わたしは、かなり近視眼のようです。
緩やかな下降の様子を視野広く判別できない。感度、悪っ。
ということで、下がりながらも、もっと買い込んで自滅して行った。
ああ、、わたし、鼻が利かないんだっ。
ゆでガエルのように、はっきりしない傾向の中に居る時、徐々にゆで上がってしまうのです。
うん?下げて来たなという鼻が利かない。鼻詰まり。
わたしは、ひどくじぶん自身に驚きました。
わたしは、他者に負けまいとします。なぜか、小さい頃からそうだった。
温和な弟は、早くから生け花を習いに行き、庭には花を咲かせていたのに、兄はそうではなかった。
そのまま、お互いが大きくなりました。
わたしのような男は、じぶんの弱点を認めたがらないのです。
負けないことが国是なのですから。
あなたにも見せたいぐらいに、わたしの額には”負けない!”と彫られてます。(うそぴょん)
だから、わたしは、ずっと鼻が利かないことをじぶん自身に言ってなかったでしょう。
でも、どう考えても、わたしゃ、鼻が詰まってる。
かのじょは森を見るのに、わたしは個々の木々が気になってしまうのです。
わたしは、この傾向を薄々感じて来たのですが、じぶんに本音を言ってなかった。
出来ない、分からないという言葉は、わたしの内的世界では禁句です。
ずっとわたしは本音を封印していたでしょう。
先のアサーティブの例のように、隠された本音を言えば、会話ががらりと変わります。
場合によっては、聞いた相手の認識や行動も変わるでしょう。
わたしは、他者に対して、この技法を(たぶん)使えるのだけれど、
意外なことに、じぶん自身に使ったことがなかったのです。
ああ、辛いなとか、寂しいなぁとかを普段もじぶんに言いません。
わたしは、辛いまま、寂しいままにじぶんを放置します。
4.致命打を負いながら
自分自身にコウシャクする者って少ないでしょう。
トレードで鼻が利かないって、いつ逃げれば良いのかが分からないんだもの致命的です。
で、わたしは、この1週間、ずっと、「おまえ、鼻が利かないんだ」って言っていた。
場中、ずーっと株価の動きを見ているのですが、こころの中で、これをマントラのように繰り返した。
もちろん、鼻が利かないということは変えれません。
でも、その弱点があると認識すれば、手は打てれる。
非常に慎重に売り買いをしました。
株価の全体の動きはチャートで見れるのですが、何度もチャートで確認した。
今、どこにいるのか、今、下り坂?
時々、逃げ遅れて雪崩にやられましたが発生回数は減りました。
たとえば、あなたの鼻、おかしいんじゃない?とかのじょに言われたんだったら、わたしは行動は変えなかったでしょう。
腹を立て、認めなかったと思う。(リアルなかのじょは、わたしにそんな批判するようなことは言わないのですが)
じぶんで失敗を分析し、ああ、そうなのか、、そうだよねってじぶんで認めた。
ほんとは、じぶんのどこかで、薄っすら気が付いていた気もする。
じぶんの欠点がそこにあるとはっきり認知したのは、生まれて初めてでした。
隠された本音を聞く。
じぶんの声で聞く。
そしたら、とても腑に落ちた。だよね。。。と。
そしたら、困惑していた気持ちが緩み、むしろ愉快になりました。
そうか、わたしゃ鼻詰まりなのか、アハハみたいな。
欠点があることは、かならず悲劇になるというわけでもないのですね。
そんなこと、ありません?
